今日はフォルクスワーゲンのティグアンを試乗してきました。グレードは先日導入されたディーゼルの四駆仕様である、TDI 4MOTION 。
前回、去年の夏頃にガソリンのFFモデルは試乗させてもらってたのですが、その時にディーゼルの四駆があればなぁー😃と思っていたのでした。
それが今回、満を持して導入されたとのことで、それなら乗ってみたい、と3月ということで営業さんが忙しい時期ではあったのですが、ディーラーにお邪魔してきました。
ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。
なお、あくまで個人的観点なので気を悪くされたらすみません。
個人的評価ですが各項目については5段階で評価したいと思います😃
なお、今回のティグアンについてはエクステリア、インテリア、安全装備については前回試乗してますので、今回新たに気付いた点や差分は記載しますがそれ以外の詳細は前回の「試乗インプレッション☆フォルクスワーゲンティグアン TSI~」の項目をご覧ください。
試乗車:フォルクスワーゲン ティグアン
グレード:TDI 4MOTION Highline
エクステリア
評価:(★★★★★)
試乗車はタングステンシルバーメタリック、というシルバーの色。
イメージカラーは恐らくは白だと思うのですが、ドイツのナショナルカラーだけあってやっぱりシルバーも似合いますね😊
クルマを一周回ってみて前回気づかなかった点などをいくつか。
まず、思ったよりもAピラーが寝かされてますね。前回はそんなに気づかなかったんですが。試乗時にもあまりピラーは気にならなかったから、角度とかもしっかり計算されてるようで。バックミラーもよく見たら下側にカメラがついていたり、窓側の壁?にボルテックスジェネレータが二個ついてて整流してることがわかりました。
ボンネットも今回開けて見ましたが、1つ思ったのは前輪のサスペンションの付け根にあたるストラットタワーが見当たらず😶?
よく見ると、黒いカバーでバルクヘッド側と一体になっており、エンジンルーム周りのボディ剛性を高めていることが伺えました。エンジンの空気の取り入れ口はフロントのグリル上部から取り入れるようになっており、エンジンルームの熱気に左右されないよう考慮した設計になってました。熱い空気吸うより冷たい空気の方がより多くの空気(というより酸素)をエンジンに送れますから、よく考えられてるんだな、と思いましたね😶💦
一方で、これまで乗ってきたBMWなどと比べると、フロントのバルクヘッド周りにはあまりスペースを割いていない様子。恐らくはこの部分を上記の黒いカバーで、もしくはカバー内でフロントエンドのボディ剛性を稼いでるのかなと推測🤔
ちなみにヘッド、テールライト関連はベースのConfortlineだとLEDではなくなるのだそうです。
インテリア
評価:(★★★★☆)
インテリアは殆どは前回書いてますが補足的に何点か。
運転席周り、ペダルレイアウトに注目すると少し全体的に右寄りにセットされてるように思います。
もしかすると輸入車だから右ハンドル化したことによる弊害の可能性もあるのですが…ペダルも吊り下げ式で、アクセルはいいんですけど踵を床に付けた状態でアクセルからブレーキに踏み変えようとする際に、少しブレーキペダルが高めなのか、僅かながらやりづらさがありました。
あとはこれは個人差あると思いますが、なかなかポジションが私は合わせられなかったです。丁度いいとこがないというか…最近のクルマって衝突安全性に注意が行く余り、人によってはドライビングポジションが取りづらく、体型に合わない場合もあるそうなので、これは私にとってそうだったのかな?
疑問だったのは、ドアミラーの調整時に何故か左右一緒に動くこと!(笑)
勿論、オフに出来るんですが、この機能は要らなくない?と思いました。
体型や身長違う人が乗れば当然ミラーの調整は必要なわけで、右側合わせ終わって左側合わせてたら、右側も連動して動いてるなんて、誰が喜ぶんだ?この機能は😅と思っちゃいました。
前回乗ったのもそうだったかはあまり記憶がないのですが、前席カップホルダーが面白いアイデアしてましたね😃
写真、わかるかなぁ?
通常は小物入れになってるんですが、脇のボタンを押すと、クルクルと回りながらカップホルダーのホルダー部分が出てくるんです。収納するときはまた押し込めばいいという、何だか日本車にありそうな装備🙂どちらも状況によって使い分けられるのはいいアイデアだなと思いました。
後部座席、前回は座ってないので座ってみました。
オプションのステップと前席のバックレストに取り付けられるトレーが付いてるモデルでしたが、これらはあると便利かも🙂
膝回りも広く、身長176cmの私がお尻を深く腰かけてみると、運転席を1番後ろまで下げても膝に当たるまでではなかったです。スペース的には指2本分くらい余りました。
ラゲッジスペースも今回はメジャーで測ってみました☺️
室内のリアホイールハウスで張り出してないところ、横幅が1番取れるとこで約140cm、張り出したとこは100cm、ボディの室内後端から後部座席を倒して先端(後部座席はスライドできるので、スライド位置を1番後ろにした場合)までで140cm。
ラゲッジスペースのフロアは2段階式になっていて、上段にセットすると後部座席可倒時にフルフラットにすることが可能です☺️
また、スペアタイヤはなく、パンク修理材の搭載となります。
リアゲート側からも後部座席を倒すレバーがあったのですが、試したら何故か倒れず…試乗車だし、ワイヤー繋げてなかったのかしら?🤔
てか、最近の輸入車のユーティリティってかつての日本車並というか、それ以上になってない?😶💦という印象でした。
まぁ、幾つか明後日の方向に行ってるものもある気はしますが(笑)
安全装備
評価:(★★★★★)
この辺りは前回同様なので省略します。
駆動制御方式
評価:(★★★★☆)
今回は厳密に言えばオフロード走行はしていないため、ここの星付けるのは難しいのですが、走ってみた感じとカタログからの情報から少し書きたいと思います。
今回乗ったティグアンのTDI、4Motionという名前が付いていましてこれが四輪駆動制御システムの名前なのですが、どんなシステムかと言えば、
「制御ユニットがドライバーのアクセルワークだけでなく、ホイールスピードやステアリングアングルなどのパラメーターを分析して理想的なトルクを計算、瞬時にして前後輪のトルク配分を変更します。(カタログより抜粋)」
とある上、トルク配分も100:0から50:50の間で調整とあるので、フルタイムの4WDとはいっても常にフルタイムなわけではない、ということですかね。
恐らくは100:0の配分の時は燃費を抑える為にFFになってる場合もあるようですから、かなり賢い制御方式なのかも。
確かにコンソールにモード切り替えのスイッチも装備されてまして、ダイヤルでそれぞれ「オンロードモード」「スノーモード」「オフロードモード」「オフロードカスタムモード」と切り替えが出来るようです。
特にデフロックのような表示は見当たらなかったのですが、上記のように制御システムが感知し次第、空転していないタイヤに駆動配分して、というシステムなのかな?🤔
イメージ的にはマツダのi-active4WDに近い印象ですが、あちらはもっとセンサーでリアルタイムで制御するからまた少し違うのかも。
ランドクルーザーのプラドに試乗もしたから思う点としては、アプローチ・ディパーチャーの両アングル角が小さい点とカッチリしたサスペンション設定でしたので、ロッククライミングだとか本格的なクロスカントリー的な所までは少し難しいのかな、という印象でした。まぁ、この車種でそのような使用をする方もあまりいないかもしれませんが…💦
この車種だとやはり簡単なアウトドアとかが向いてるのかもしれません。
ドライビングインプレ
評価:(★★★☆☆)
さて、注目の走りは?
試乗したのは2リッターのTDI、ターボのディーゼルモデル。
スペックとしては150ps/3,500~4,000r.p.m.、トルクが 34.7kgm/1,750~3,000r.p.m.なので、スペックからするとやはりコテコテのディーゼルな感じがうかがえます。
車重が1730kgというところからすると少し重い気もしますが、ディーゼルならこんなものかな?🤔と思い、試乗開始。
エンジンを掛けると、やはりブルブルっと振動が。こればかりはディーゼルだから仕方ないか?とは思いつつ道路へ。
ここでふと感じたのは、「あれ、あまりステアリング切れない?😶」でした。ボディがしっかり作られてるのは前回のTSIの試乗時と同様なのですが、何だろう、少しステアリングの遊びか何かあるのかな?
少し、あれ?的な雰囲気を感じつつ道路へ。
段差を乗り越える際のショックなどはほぼ伝わらず、ポンと乗り越えたような印象でした☺️乗り心地もやっぱりいいです。
流れに乗りつつ加速!
と思ってアクセルを1/3ほど開けたのですが…
バラバラとディーゼルエンジン特有の音をさせながら回転が上がっていく!
…まではいいんですけど、
ん?🤔
もう一回。
んん??🤔
何と言いますか、ディーゼルエンジンのクルマって乗ったことある人ならわかるかもしれないんですが、結構トルクがあるので低速からでもパワフルに加速してくものが多いんですね。
ところが、このティグアン、なかなか速度が乗らないというか…
今エコモードで走ってるのかな?とモード確認するとノーマルのモード。
???と違和感を感じつつ、ならスポーツモードならどうだ!と切り替えました。
スポーツモードに切り替えると自動でシフトアップはせず、パドルシフトやフロアのスポーツシフトでギアを切り替えるようになるのですが、それに気づかず、最初は1速で引っ張る形に。
それならディーゼルエンジン、しかもターボならかなりのトルクが出そうなものですが、それでもあまり加速しない。
ちなみに加速しない、というのは一応流れに乗るくらいは加速するんですが、思った以上に伸びない印象なんですね。
え、ディーゼルってこんなもんだっけ?と違和感を感じつつ、ブレーキをゆっくり踏み込んだときには
あれあれ?あまり効かなくない?🤔
ヤバヤバ!ぶつかる!
みたいな状態に。
明らかに前に乗ったガソリン仕様のティグアンの方が良かったな、と思ったのですが営業さんに聴いてみてもよくわからない、とのことで。
もしかしたらこれかな?とアイドリングストップのオンオフ切り替えボタンを押すと、
あれ?さっきまでの加速の引っ掛かりがなくなったぞ?🤔
と思うと同時にいつもながらのディーゼルの加速が。
残念ながらそれに気付いたのが試乗終わり間近だったのであまり本来の力を確認出来てない可能性はあるのですが…
1番の疑問として、「え、アイドリングストップの制御って通常のエンジン回ってるときにまで何か介入するの?😵」でした。あまり聴いたことはないんですが…それを、オフにしたとたんに動きが変わるというのはやはり何かあるのか…それともディーゼル特有の何か動きをしてたのか…
少し疑問が残る試乗となってしまいました。
ちなみにパドルシフトの応答は感覚で0.4秒くらい送れてシフトチェンジされる感じでした。これもDSGってツインクラッチのモデルなのに???🤔と思いましたが…
また、ブレーキについても何だかキャパ不足のようにも感じました。
荷重が前のめりになり、リアタイヤがあまりグリップしてないのかな?と思うくらい。
前回のティグアン、こんな感じじゃなかったんだけどなぁ?🤔💦
何か印象として、色々な制御が入っていたようにも感じました。
燃費はカタログ値がJC08モードで17.2km/Lとのこと。まぁ実燃費だと予想でこの値から-2、3kmってとこでしょうか。
総評
個人的評価ですが、100点満点中83点。
正直、前回のガソリンのティグアンが感動するくらい良かったのに対し、今回のディーゼルモデルは走りの点で色々ガッカリ😖する部分が多かったのが残念でした。
ただ、いくらエンジンと駆動方式の違いだけでここまで変わるか?と疑問に思い少し調べて確認すると、まずブレーキについては先日乗ったガソリンのティグアンは車重が1540kgのFF、対して今回のティグアンは1730kgで四駆。
で、営業さんに確認してもらうとブレーキのサイズは全く同じなのだとか。
うん、そりゃ止まらないと感じるわな😅
ディーゼルエンジンってガソリンエンジンよりもどうしても重くなるのと、四輪駆動にした分パーツも増えてるからその分重くなる。それが差が190kg。それでブレーキは同じものならそりゃ止まらないと感じますよね😅重いものの方が制動距離が延びるのは当然ですので。
で、エンジンについてはアイドリングストップの制御が怪しい(;¬_¬)というのが1つと、オドメーターを確認すると試乗車はまだ640km程だったので、もしかしたらまだ慣らしも終えられてないのかも?とも思いました。これはブレーキにも言えることですが。
もう少しこなれてきてから乗ると良かったかもですね😅
もしくは、特に警告はなかったと思いますが、もしかしたらDPF再生か何かしてたのかな🤔
ちなみにあのメーター、表示は必要最低限の情報にすることをおすすめします。
色々な情報が表示されるのはいいのですが、ハッキリ言うとゴチャゴチャして見辛い。
メーターなら感覚的に情報を処理できますが、文章で色々な情報を表示されても咄嗟には読めないし、読んで理解して、というタームが発生する分どうしても運転に集中出来なくなる瞬間もありますし。
ここまでの結果だとガソリンの方がおすすめですが、ガソリンの方には何と四駆の仕様がない😱💦
うーん、本国にはあるならぜひ導入してもらいたいです。で、導入の際にはブレーキも合わせて強化してほしいです。危ないから。
クルマのボディだとか素性自体は本当にいいものだと思います。だからこそ期待値も高かったのですが、ちょっと色々な面で残念でした。
次はアイドリングストップをオフにしてもう一回、機会あれば乗せてもらおうかしら?
以上、インプレでしたー( *´艸`)
※あくまで主観的評価となります。
※画像はインターネットからの転載、カタログからの転載です。
諸元表
諸元表は以下のURLよりご覧ください。
<file:///C:/Users/user/AppData/Local/Packages/Microsoft.MicrosoftEdge_8wekyb3d8bbwe/TempState/Downloads/TiguanTDI_Equipment_catalog%20(1).pdf>