今日は、昨日アップしましたフェアレディZに引き続き、合わせて試乗させてもらいました日産・ノート e-powerについてのインプレッションを書かせて頂こうと思います。
ここ数年はエコの波が激しく、ハイブリッドですら徐々に時代遅れになりつつあって…その中で少しずつインフラ環境が整い始めてきた電気自動車が主流になるのかな?という雰囲気がありますが…
三菱と日産は比較的早くから電気自動車に力を入れてきていただけあり、街中にも同社製の電気自動車が増えてきた印象がありますね😃
CMでも話題になってたので日産の電気自動車は気になってました😃
リーフは完全に電気自動車ですが、ノートのe-powerってなんじゃい?と思ってたので、それならフェアレディZと合わせて乗せてもらおうと🐱
今後は主流になるであろう、電気自動車達。このノートe-powerの実力とは?
ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。
なお、あくまで個人的観点なので気を悪くされたらすみません。
個人的評価ですが各項目については5段階で評価したいと思います😃
試乗車:ノート
グレード:e-power X
☆目次★
エクステリア(★★★★☆)
試乗車は色がスーパーブラック。黒だけあって細かい線傷などありましたが、まぁそこは問題ではないですな(笑)😅
外観はまあ良くあるコンパクトクラスのクルマといったところ。
外観的特徴はそこまで多くないのですが、試乗車で言えば15インチのアルミホイール装着、と最近の日産車で共通になりつつあるフロントのvモーショングリルでしょうか。
どこのメーカーも段々各車の共通のアイデンティティを見いだしつつあるように思います☺️
グレードによってはフロントにフォグライトが付いたり付かなかったりがあるようです。
フロント、リア共にバンパーにつくセンサーは標準。この辺りはコンパクトカーでも標準になってきたのは嬉しいところ。
ヘットライトやテールライトは某T社と同じく、最近の流行りなのか?切りかけが見られますが、あちらよりはその周囲のデザインとマッチしてるように見受けられます☺️
インテリアでも後述するのですが、このクルマでこれはいい!と思ったのが窓の作り。
特にAピラー周辺なんですが、最近のクルマは衝突安全性が厳しくなってるのもあり、昔のクルマと比べてもピラーなどが太くなる傾向に。
その関連からか、最初はスバルのインプレッサか何かだったと思うんですが、ドアミラーの位置が各社変わりましたよね☺️
元はドアのAピラー麓からニョキっと這えてたのがドア側にミラーを移して空間を作り、そこに三角型に窓を作ることで視界を確保する、という手法を取ってます。空力の兼ね合いもあるとは思いますが。
で、このノートはと言えば運転席座ったときにしっかり視界が確保出来て、Aピラーがあまり気にならないくらいになってます。
意外と、普段乗ってて曲がるときとか、このAピラーが邪魔になることあるのでこれは嬉しいところ🙂
視界と言えばヘッドライトについてはハロゲンのヘットランプが標準で、上位グレードのMEDALISTはLEDが標準になります。UVカットのプライバシーガラスなどは標準です。
日産お得意のアラウンドビューモニターをメーカーオプションでつけた場合はドアミラー付近にカメラが付くようです。
リア回りについてはハッチの開口部も比較的広く、使いやすそうな印象。
外観からわかるのはこんなところで、このクルマの特徴は何と言ってもエンジンルームにあります。
エンジンルーム、開けただけだと、???😶
なのですが…え、要はハイブリッドなの?と営業さんに聴いてみると、「ガソリンエンジンも搭載してますが、駆動はあくまでもモーターで行います。エンジンは駆動に使うのではなく、発電機でしかありません」とのこと。
写真右側にあるのが駆動に使うモーターに電力を供給するバッテリーなのだとか。
ガソリンエンジンも搭載してるから自動車税の区分は1リッター~1.5リッターの区分になるそうです😶なるほど。
ちなみに、オーディオやヘットライトなど、通常の電気機器を動かすバッテリーはと言えば、リアのトランク床下にありました。
僕は、なるほどねぇ、と目をパチクリ😳💦させてましたね(笑)
インテリア(★★★★☆)
インテリアは運転席周りはかなりすっきりとした印象。機能的に色々なものがそれぞれ一か所にまとめられているように思います。
中央のパネルは写真はMEDALIST仕様なのもあり、ピアノブラック調のパネルになってますが…ベースグレードに近いともう少し特徴がない感じになってしまうかも。
後部座席にも乗り込んでみました。
まず思ったのは広い!😃
コンパクトカーとは思えない広さと言いますか、身長176cmの大柄体型の僕でも膝回りは拳1つ分は余裕ありました。
また、シートのクッションがとてもいい。フワフワ、という感触ではなく布地の少し固めのソファーみたいな。
長距離も結構行けるんじゃないかな、という印象でした。
高さも余裕あるのでチャイルドシートも楽に取り付けられるのではないかと😃
ちなみに、ラゲッジスペースについては段差がありますが、アクセサリーでボードを付けられます。それを付けると後部座席を倒した時に床面がフラットになる上、ボードと本来のラゲッジスペースとの空間にも荷物を入れられるのでオススメです☺️
後部座席は6:4の分割可倒式ですが、ベースグレードのSだけはベンチ式に全部バタンと倒れるようです。
運転席回りは、座ってから???の連続😳💦💦💦
一番驚いたのがこれ。
写真ではわかりづらいかもしれないのですが、コンソール下にこれがあるわけです。
何じゃこりゃ?😳💦と数秒固まりました(笑)
要はこれがオートマのシフトレバーのようなものなんですが、このツマミ?をそれぞれ矢印の方向に動かすことでドライブだったりリバースだったり、と使い分けるという。
家電感覚が半端ないです(笑)😅
それ以外はそこまで特殊なものではなく、という印象。
運転席、ステアリング右側には取り付けた安全装備に関するスイッチが並びます。
エクステリアでも書きましたが、運転席から見ると視界がとても確保しやすい。Aピラー側は上記の通りですが、リア側、Cピラーも同じように窓が設けられており、後方視界が確保しやすくなってます。これはいいね!😉
ペダルレイアウトについては通常の吊り下げ式となってました。
内装自体はグレードも通常ということもありますが、ウレタン内装の標準的なもの。上位のMEDALISTになると所々本革調になったりして質感が向上するようです☺️
また、ニスモ仕様もあるのですがそちらはスポーツシートになります。
座り心地は試乗車のグレードでは後部座席よりも固めに感じました。短距離ならいいけど、長距離はこれはドライバー大変かもな、と思ってもしまいました。
エアコンはオートエアコン標準、オーディオはオーディオレスが標準でオプションとして後付けするスタイルのようです。
安全装備(★★★☆☆)
安全装備については標準的というか、基本的なとこは付いてます、という印象。
エアバッグは運転席助手席は標準で、カーテンはメーカーオプション。
VDCやヒルアシストみたいな駆動系の装備は標準で、前方の障害物や人にぶつかりそうな危険が迫るとブレーキが掛かるインテリジェントエマージェンシーブレーキなどは標準です。(これもベースグレードのSには設定ないです)
クルーズコントロールや斜線逸脱の防止支援システムなどはほぼ標準、四駆モデルだけメーカーオプションです。
インテリジェントオートライトシステム(対向車をシステムが認知すると前照灯を下げる、など)はSを除いて標準、運転時の死角に入った車両などを知らせるブラインドスポットモニタリング機能はないようです。
バックカメラはアラウンドビューモニターの切り替え、という形でメーカーオプションとなるようです。
他メーカーと比べた時にどこまで標準で付いてるか、というのは1つの比較ポイントになりそうですね🤔
ドライビングインプレ(★★★☆☆)
さて、上記のように動力は完全にモーターというこのクルマ。
動力がモーターなので通常のガソリンエンジンとそのまま比較、というのは難しいですが、一応スペックとしては109psとなるようです☺️
ということで試乗スタート。
エンジンスタートさせると作動するのは発電機用のエンジンがスタートするのですが、僅かながら振動が。とはいえ、これは駆動用バッテリーの電力が足りない時はエンジンがスタートするとのことで、電力が十分なときはモーターのみ作動してエンジンはストップしたまま、みたいなこともあるようです。
車高(というよりは座席の着座位置)が高めなので見切りはしやすい上、上記の用に視界も確保しやすい☺️これはなかなか好印象☺️
先程のシフトツマミ?を操作して出発。
モードの切り替えがECOとS、ノーマルとあるようで、前者2つはCMでもやっていた、アクセル離しただけでブレーキが掛かる、というモードだそうで。
一応どれも全て試してみました。
アクセルを踏むと…何というか不思議なんですが、エンジンの回転数というよりも、モーターが「フィィィィイイイイン!!」と回転が上がる感じ、で加速していくという。ECOだとやっぱり少し出だしにパワー不足は感じるかもしれません。
Sにすると、おお?(^^)と感じるくらいに加速していきます。ECOとSだと体感では1.5~2倍くらいに加速感の違いは感じるかもしれません。
恐らくはアクセルとモーターとがドライブバイワイヤ(電気信号でアクセル開度をコンピュータが計算し、スロットルを開閉する機構)みたいな感じで繋がってるのだと思うんですが、通常のガソリンエンジンのレスポンスと比べて即座に反応、加速体制に入れる感じがします。自分のロータリーエンジンと少し似たフィーリングかな?
さて、話題のそのアクセルから離しただけでブレーキとは、どんな感じなのか?
後続車との距離を確認してから離してみると…
うおー、本当にブレーキ掛かる!アクセルから離しただけで!
何かね、強力なエンジンブレーキ効かせた感覚に近いです。
これ、こんだけ減速して後ろのクルマにぶつけられないかな?と思い、営業さんに聴いて見ると、ちゃんとブレーキランプも点灯してるので追突につながる可能性は低い(後ろの方が居眠りなどしてれば勿論別ですが)とのこと。
なるほどねぇ、と😃思いながらも、やはりこれまでのガソリンエンジン車に乗ってきた僕としては普通に違和感が💦
結果、ノーマルのモードが一番使いやすく感じました。
エンジンブレーキが停止まで効くようなものなんですが、素直に「その機能って必要?😶」と思ってもしまいました。話題としてはいいかもですが💦
一つ思ったのは、モード切り替え自体はコンソールのボタンでワンタッチなんですが、例えば高速をノーマルで走ってて…追い越し車線とか。何かの拍子にボタン触っちゃったら危ないような…勿論アクセル踏んでればいいけど、高速の巡航時ってアクセル開けたり閉めたりすると思うのですが…話した瞬間ブレーキというか減速するってことだよなぁ、と…そのあたりはクルーズコントロールとか使用推奨なんだろうか?そのあたり突っ込んで聴いて見ればよかったなぁ。
その他、印象としては開口部が広く車高が高いだけあって少しボディは柔らか目かな?という感じ。
特に試乗帰りがけに時速30~40km/hで旋回したら簡単にロール(ボディが遠心力で傾く現象)しました😅
しかもFFな上にエンジンと重いバッテリーがフロントの前側にドン!ドン!と置いてあるのでやはりブレーキでも気持ち前のめりになる感覚が。
うーん、多分ニスモ仕様とかだともう少し味付けや作りは違うと思うんですが、そのあたりもう少し手を入れてもいいのでは?という気もします。
勿論、普通に使う分には全く問題ない性能だと思いますが。
また、ロードノイズも結構入ってきます。
高速だとかなりの音になるかも?
タイヤを違うものに変えるか何かしないとですね。気になる人は、ってことですけども。
燃費はカタログ値がJC08モードで34.0km/Lとのこと。まぁ実燃費だと予想でこの値から-2、3kmってとこでしょうか。
この辺りは実質、駆動とエンジンと分けてることで燃費は延びますね、やっぱり。さすが。😃
また、これはドライビング面というよりこのクルマを利用する上での話ですが、電気自動車ではありますが、あくまで発電機の燃料はガソリンなので、そこはお間違えなく。電気スタンドでは何も補充できません(笑)😅
総評
個人的評価ですが、100点満点中85点。
実用のクルマとしては凄く完成度高いと思います。燃費もいいし、子育て世代の若い方にはオススメ出来るかも。
が、運転してても面白味は正直ないと思うので、そういう方はニスモ仕様に行くか、他社さんを選択するか、ということになるのかな?
オーディオや安全装備が他メーカーに負けてるんじゃ?というのも気になるポイント。
営業さんの話ではライバルは殆どがトヨタのアクアやホンダのフィットからの乗り換えと言っておられましたが、なるほど。どちらに対しても室内の広さでアピールすることは有効かと思います。
価格もベースグレードなら(あまり装備は充実してないのでオススメはしませんが)車輌本体価格も142万~ですし、1番高くても264万(ニスモ仕様除く)だからまぁ買いやすいですし。
運転に楽しさとかそういのじゃなく、ともかく実用性!という方には響くかもしれませんね😃
それ以外に質感や運転の楽しさなどを求めるとまた違う選択になるかと。
今後を担っていく一台としてとても興味深い試乗でした。
以上、インプレでしたー( *´艸`)
※あくまで主観的評価となります。
※画像は一部カタログからの転載です。