sazabinクルマ一本道!!

元某ディーラー販売員が、車に関することを書きしたためるブログ。メインは試乗記のインプレッションですが、その他クルマに関することを素人目線から書いていきます。また、愛車の整備録や趣味関連なども記載していきます。なお、本ページは広告収入を得ています。

試乗インプレッション☆ 日産・LEAF ( G )

7月もそろそろ半ばになってきますが未だ梅雨が開ける気配はなく…泣く泣く洗濯物🧺を室内に干す日が続くなか、先日は日産にて話題の電気自動車、Leafに試乗してきました!

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日産 LEAF G<投稿者撮影>

先日ティアナを試乗させてもらった際、クルマとしてはいいけどなぁ、うーん…😅という反応をしていたら営業さんから、

「それでしたらLeafはいかがですか?😃」

とオススメされまして。
正直個人的には候補に入っていたクルマでもなかったのですが、完全な電気自動車ってどんな感じなのかな?😶
という興味もあり、じゃあ今度乗せてください、といって日程調整し、昨日乗らせてもらったのでした。

乗り味も気になりますが、充電ってどうするの?とかガソリン自動車と運転や維持する上でどう違うの?😶といった沢山の?について営業さんに質問攻め( ・ω・)∩シツモーンしてきました(笑)😅

ご購入検討の方にお役立て頂けたら幸いです。
早速色々書いて行きたいと思います!  

ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。  
なお、あくまで個人的観点なので気を悪くされたらすみません。  
個人的評価ですが各項目については5段階で評価したいと思います😃  

試乗車:Leaf
グレード:G

☆目次★

【車種紹介】  

今回試乗した現行型leafは2代目のモデルとなります。初代は2010年に発売(もうそんなに前か😳💦)していて、日本はもちろんアメリカやヨーロッパなど、グローバルに販売されました。

2代目となる今回は初代をより改良し、航続距離の増加やバッテリースペースの見直し、モーターの出力アップなどがされたそうです。
トヨタやホンダが展開するハイブリッドや日産が同じくノートで展開するe-powerとは異なり、完全な電気自動車となっているため、当然ですがガソリンの給油口がないのは勿論、エンジンもなければマフラーもありません
(当たり前じゃん😅と思うかもしれませんが、実際に試乗したりクルマを動かす、ということについて如何にクルマはガソリンを入れてエンジンで走るもの、という考えが染み付いているかを痛感しました。)

アクセルの開度は電気信号で直にモーターに伝わり、即座に駆動力となるため、変速機となるミッションも存在しません

補足:充電について
充電は急速充電と普通充電とがあり、急速であれば一回30分程で(仮に)バッテリーが空の状態からであれば70%ほど充電出来るそう。

充電器は各日産のディーラー(設置がない、もしくは自由に充電出来ないところもあるそうです)や道の駅などにも最近増えてきた充電器で充電可能です。
日産の「Zero Emission Support Program & Service」会員になれば、月々税込み¥2,160の定額で、夜間でもディーラーにて充電可能とのこと。(注意:上記の通り設置がない、自由に充電出来ないディーラーもあるそうなので注意

自宅が戸建てであれば充電器用のコンセント敷設工事をすることで自宅でも充電出来るようになりますが、家庭用電力の契約を200V、かつ60A(日産推奨値)にする必要があるそうです。

集合住宅の場合は大屋さんの許可が必要となるので難しいかも、とのこと。

なお、2019年7月現在ではleafは環境仕様車となっており、政府からの購入補助金が40万円出ます。(注意:ニスモ仕様は30万円
また、東京都内在住であればさらに30万円補助が出るそうです。
自動車税については1,000cc区分となり、購入者は5年間は免税となります。

補助金についてはキャッシュバックとなり、いつ補助制度が終わるかは不明、とのことでした。

【グレード展開】  

グレードは大別すると、モーター出力が40kwhのもの(ノートやセレナのe-powerと同じ仕様)と、ハイパワー版の62kwhのものに分けられます
日産のカスタマイズ部門のAUTECH仕様はその両方があり、ニスモ仕様は40kwhの仕様になります。
それぞれまとめるとこんな感じです。 

Leaf(通常仕様)税込価格〉  

※ e+ は62kwh仕様
・S / 324.3万円  
・X / 366.1万円  
・G / 399.9万円
・e+ X / 416.2万円  
・e+ G / 472.9万円

Leafニスモ仕様)税込価格〉  

NISMO / 403.2万円 

LeafAUTECH仕様)税込価格〉  

AUTECH / 393.1万円  
・e+ AUTECH / 443.2万円  

グレードの違い、特徴としては価格から想像できる通り、Sがベースグレード、Xが装備充実のモデル、Gは日産が展開しているプロパイロット(準自動運転機能)などが標準でついていたり、という感じです。
一つ一つはとても細かい設定違いになるため、詳細はディーラーにてお問い合わせください。
その中でAUTECHはより上質、高級感を追求した仕様、ニスモはサスペンションやエアロパーツなど、スポーティー武装したモデル、という認識でいると間違いないかと思います。


【簡易主要諸元】  

◆寸法  

全長:4,480mm  
全幅:1,790mm  
全高:1,540mm
※ e+ 仕様は+5mm
ホイールベース:2,700mm  
車両重量:1,490~1,690kg 

原動機

[40kwh ] 
最高出力:110kw(150ps) / 3,283~9,795r.p.m.  
最大トルク:320Nm(32.6kgf) / 0~3,283 r.p.m.  

[62kwh]  
最高出力:160kw(218ps) / 4,600~5,800r.p.m.  
最大トルク:340Nm(34.7kgf) / 500~4,000 r.p.m.  

◆サスペンション  
[フロント]  

独立懸架ストラット

[リア]  

◆ブレーキ  

[フロント/リア]  
ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク  

◆所感

所感としては寸法で見るとそこまでは大きくはないと思います。
車格としてはスバルのインプレッサマツダアクセラMAZDA 3などと同じくらいの、Cセグメントに属するハッチバックとなるかと思います。
車両重量もグレードによってまちまちで、ものによっては1,500kgを超えるので重量税区分が変わる可能性も新車で購入する分には今のところは免税となるので痛手にはなりませんが、車検時には費用として発生する可能性があるので注意が必要です。
エンジンではなく、モーターとなるのでカタログ記載も上記の様になっており、通常のエンジンと比べると主力特性も少し異なります。
逆に言えばエンジンがモーターに変わった以外は通常のクルマと同じなので、ブレーキやタイヤなどは普通のもの。サスペンション形式もストラットとトーションビームというところからすると、運動特性というよりはバッテリーのパッケージングを追求した結果なのかな、という気がしますね。(例えばダブルウィッシュボーンマルチリンクなどではスペースを確保するのが大変になるケースがあるため)  

エクステリア評価:(★★★★☆)  

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日産 LEAF G 先代型に比べるとスポーティーなデザインに。<投稿者撮影>

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日産 LEAF G グリルは特に穴は開いておらず、カメラが付く<投稿者撮影>

デザインは初代に比べてかなりスポーティーになった印象

 

実際2台目になってからというもの、かなり好評だそうで、初代よりも売れている感覚(担当営業さん曰く)だとか。
確かに、日産ブランドで展開しているシルバーメッキのVモーショングリルを中央に配して、エアの通り道もそこに沿って流れていくようになっています
中央のグリルはダミー、というか穴は開いておらず(エンジンの様に吸入を必要としないから)、フロント周辺確認用のカメラがあるのみです。(横方向はあまり見えませんが)
ただ、モーターの冷却はラジエターを利用した水冷のようで、ラジエター用の空気はバンパー下側から取り入れているようです。

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日産 LEAF G エンブレムの上部には充電器の取付口が<投稿者撮影>

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日産 LEAF G 充電器取付口拡大。左が急速充電用、右が普通充電用<投稿者撮影>
さて、ここが今回のLEAFの最大の特徴でしょうか。
フロントエンブレムの上部に充電器の取付口が。キャプションにも記入しましたが、左が急速充電用、右が普通充電用だそうです。
充電用のケーブルは標準で付いてくるみたいです。
なお、充電自体はスマートフォンみたく継ぎ足しの充電でOK
空にしてから充電の必要はないそうです。また、それによるリチウムイオンバッテリーの劣化もないとのこと。
リチウムイオンバッテリーについては8年16万キロの保証がついているとのことですが、保証の延長は出来ないそうです。故に中古車での購入は少しリスクがあるかもしれません。

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日産 LEAF G ドアミラーには360°アラウンドビュー用のカメラが<投稿者撮影>
ボディデザインに目をやると、やはりというかエコカーだけに空力は意識しているのだろうと推察しますが、フロント部分で綺麗に上下左右に空気を分断し、特にグリルに沿って流した空気については綺麗に整流しながらリアに導いているのがよくわかります。
 
ドアミラーには360°アラウンドビューモニター用カメラを取り付けながらも、極力空気の流れを乱さないように工夫されていました。

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日産 LEAF G リアビュー。ブーメラン型のテールライトはZ34やジュークとの繋がりも感じられる。<投稿者撮影>
リアビューはやはり特徴的なブーメラン型のテールライトに目が行きますが、ボディの造形とも見事にマッチしていて空気をうまく整流していることがわかります。
リアドアもまっすぐにストン、と落ちるようなデザインの形状をしているため、背の小さなお子さんや高齢者の方がドアに体をぶつける、ということも少なそうです。
テールライト前のボディ造形はどことなくフランス、シトロエンのデザインにも見え、この辺りはいくらかルノー側の意見などもあったのかな?と想像すると面白いですよね☆

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日産 LEAF G ホイールサイズは215/50R17。<投稿者撮影>
ホイール周りはここだけ見るとホントにフツーのクルマです(笑)(^^;
いくらかはカスタマイズの余地もありそうですね☆

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日産 LEAF G エンジン?ルーム。あるのはモーターと電力のコンバーター。<投稿者撮影>

今回はエンジンルーム(という呼び名でいいのか?(笑))を拝見しました。
画像右側にあるのは社内のナビや電装系を動かす一般的なバッテリーです。
上がってしまえば動かなくなるのも普通のクルマと同様です(笑)
左にある黒いボックスがコンバーター、モーターはその下に搭載されています。
モーター部分は多少熱を持つので前述のようにラジエーターからの水で冷やす水冷式だそうです。
ちなみに、電気自動車だけに浸水時のことも気になったので聞いてみましたが、さすがに日産としてもそこは十分に考慮しているらしく、数えきれないくらいの浸水テストを行い、漏電や感電の事故は一度たりとも起きていない、とのことでした。
 
なお、エンジンルーム周りの作りについては上の画像の様にストラットタワーとバルクヘッド間の距離はないに等しく、レインフォースでしっかりとフロント周りの剛性を高めていることが伺えました
 

インテリア評価:(★★★☆☆)  

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日産 LEAF G インテリア<投稿者撮影>
 インテリアはシンプルかつ機能的なレイアウト。スイッチ類も必要箇所にまとまっていて使いやすそうな印象です。
フロントのウインドウスクリーンが大きく、Aピラー麓の三角窓もあるため視界が大きく確保出来ます運転席からボンネット先端は見えづらい(私がセッティングの好み上、シートの高さを一番下まで下げているのもありますが) ですが、視界は大きいので車両の間隔は把握しやすく、運転はしやすそうです。

シートはAUTECH仕様とX、G、e+Xには本革シート設定がありますシートヒーター、ステアリングヒーターの設定もあります電動シートの設定はありません

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日産 LEAF G 運転席周り<投稿者撮影>
ステアリングも形状として下側が直線になっている“D”の字型なため、足と干渉することがなく、配慮が感じられます。(ちなみに回しても当たりませんでした)
メーターは右側にアナログのスピードメーターを配し、左側には様々な情報を表示するインフォメーションディスプレイとなっています。最近の車種だとメーターの中央にディスプレイを配してごちゃごちゃした印象を受けるものもありますが、こういう風にすっきりとしたレイアウトは運転してても情報を把握しやすくていいですよね☆
 
オーディオ/ナビはベースグレードのSを除いて「EV専用 Nissan Connect ナビゲーションシステム(地デジ内蔵)」が搭載されています。
ハンズフリーフォンやボイスコマンド、BluetoothにUSB接続、CD/DVD対応に加えApple CarPlay対応、Android AUTO対応、i-pod対応は勿論のこと、携帯電話を接続しなくても日産のオペレータとつながってルート検索や渋滞情報取得が可能な上(※)、充電スポットなども検索が可能なのだとか。
※前述の「Zero Emission Support Program & Service」会員登録が必要

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日産 LEAF G センターコンソール麓<投稿者撮影>
センターコンソール麓はエンジン?のSTART/STOPボタン、シートヒータのスイッチ、USBポートとシガーソケットが。
手前の半球がシフトレバーとなっており、頂点のボタンを押すことでパーキング半球を→、↑と動かすとR、半球を→、↓と動かすとDに入ります。
まるで格闘ゲームのコマンドみたいですがwww(^^;
 

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日産LEAF G 後部座席周辺<投稿者撮影>
後部座席はかなりゆったりとしており、長時間のドライブも快適に過ごせそうです。
が、強いて言うなら最近は大分装備が増えてきた後部座席用のエアコンの吹き出し口がなかったり、アームレストも無い上、カップホルダーもドアポケットにしかない、などユーティリティーの面ではコンパクトカークラスに収まってしまっている点は残念。
価格帯的には(今は)300万オーバーのクルマなのだからもう少し、という感想も思いました
また、運転席も同様だったのですが、大容量のバッテリーが床下にあるため、床は少し高めになります。が、逆にそれによってサイドシルとの高低差がなくなって乗り降りもしやすくなっています。ただ、足が長い人は座った後に少し着座位置が落ち着かない可能性も
なお、5人乗車のモデルではありますが、上記のバッテリーの関係もあり、FFなのにセンタートンネルがあります
フルでの5人乗車は少し難しいかもしれません。

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日産 LEAF G ラゲッジはかなり大きめ<投稿者撮影>
ラゲッジスペースはかなり広めです。後部座席を6:4分割で倒すことも出来るので、大き目の荷物や長尺物もいけます

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日産 LEAF G 後部座席可倒時<投稿者撮影>
倒すとこのような感じ。ちなみに倒すためのレバー、スイッチは後部座席の両端のみです。ラゲッジ側から倒すことは出来ません
なお、後部座席を倒すと大き目の段差が出来ますが、ディーラーOPでこの段差を埋めて上下二段をラゲッジに出来るボードが設定されています。使用すれば完全ではないにしても、フルフラット化が可能
トノカバーもOPですが、巻き取るタイプのものではなく、ボードなので好みが出そうですね。収納出来るタイプではなさそうです。
ちなみに右端に見えているビニールは、標準でついてくる電源の充電コードだそうです。
スペアタイヤはありません。
 

◆安全装備評価:(★★★★★)  

日産が満を持して送り出す次世代の主力車種であるのもあり、この辺りは充実しています。Sグレードは付けられないものが何点かありますが、X以上はメーカーOP含めればほとんどは装備可能です。

標準装備としては、以下になります。

 

・全席ELR3点式シートベルト

・運転席2ステージロードリミッター付ダブルプリテンショナーシートベルト

・助手席2ステージロードリミッター付ダブルプリテンショナーシートベルト

・前席シートベルトリマインダー

・前席上下調整式シートベルトアンカー

・ロードリミッター付プリテンショナーシートベルト<後席左右>

チャイルドシート用アンカー<後席左右2つ>

・ブレーキアシスト

・インテリジェントトレースコントロールコーナリング安定性向上システム)

・インテリジェントライドコントロール(車体振動抑制システム)

・ブレーキペダル後退抑制機構

イモビライザー

・車両接近通報装置

・チャイルドセーフティードアロック

エアバッグ展開連動ハザードランプ

・インテリジェントエマージェンシーブレーキ
・LDW(車線逸脱警報)

・SRSエアバッグシステム<前席>

・SRSカーテンエアバッグシステム

VDC(TCS含む)

・ABS

EBD(電子制御制動力配分システム)

ヒルスタートアシスト

・フロント&バックソナー

・進入禁止標識検知

踏み間違い衝突防止アシスト

 

まぁ、前半は最近のクルマならそりゃそうだろ、という感じですが(笑)

下記はSグレードには設定がなくXとe+X、AUTECHはメーカーOP、Gとe+Gは標準のものです。

 

・プロパイロット

BSW(後側方車両検知警報)※要するにブラインドスポットモニタリングですね。

・RCTA(後退時車両検知情報)

・インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)

・インテリジェントDA(ふらつき警報)

 

話題のプロパイロットですが、少し触れると、まだ完全な自動運転というわけではないので、そこは注意が必要ですね。

どちらかというと追従式のクルーズコントロールで、それに車線中央を意識して走る機能、と考えた方がよさそうです。「プロパイロット」という言葉が独り歩きしてるようにも思いますが、各ディーラーでしっかり説明を聞くことをおすすめします

標準装備のものでもかなりの安全性と思います。特に高齢者の方なんかにはお奨めできるのではないでしょうか?☆

 

◆ドライビングインプレ評価:(★★★★☆)  

注目の走りは?
私自身、完全な電気自動車は初めて。先日試乗させて頂いたノートe-powerともまた異なりエンジンがないため、全く初めての感覚です。
エンジンを掛ける…というか電源を入れるところからスタート。
ブレーキを踏みながら、パソコンにも書いてある電源のマーク(丸に縦棒が入ったアレですね)のボタンを押して電源オン。
 
シュイィィィィンンン…
 
と僅かに音は聞こえるものの、基本的にはとても静か
判断するポイントはインフォメーションディスプレイに表示が現れたこと、くらいでしょうか。
(・_・D フムフム、これが電気自動車か。
と、干渉に浸りつつ、簡単なレクチャーを受けた後に試乗スタート!
 
まずは駐車場内で動かしつつボディの感覚などを探ってみます。
ステアリングを切るとまず感じるのはその軽さ
電動パワーステアリングとのことですが、車速感応式というのもあるかもですが、とてもステアリングが軽い。この点は女性でも運転しやすそうだな、でいいと思うんですが、思ったのはステアリングインフォメーション的なものはあまり感じられず
普通は運転していて、切り始めたらどこから車体が反応して、手に伝わる感覚や重さから、様々に車体の状況を無意識ながらにも感じ取ることで運転すると思うんですが、
何というか…ゲームセンターのレースゲームやってる感覚というか…
あまりステアリングを通じた手からは感じ取れないような…
ボディ自体はステアリングを切った時の反応速度や段差を乗り越えた際の感覚などからもしっかり作ってあるように感じるのですが、このステアリングの感じには少し違和感がありました。
 
アクセルの加減速はこれもまた独特
アクセルの開度がダイレクトにモーターに伝わり、即座に反応、更には踏んだら踏んだ分加速していくので、何処から踏んでもレスポンスがあります
恐らくはアクセルの開度をドライブバイワイヤなどのような電気信号に変換してモーター直結とすることで(トランスミッション、という概念もないため、本当にモーター直結だとのこと)このレスポンスが生まれるのかな、と思いました。
その感覚は出力特性として、いきなり大トルクがドカーンとくる感じ
大排気量のディーゼルみたいな力強さ、と言えばわかりやすいでしょうか。
ですが、モーターなのでそのあとの回る感覚はどちらかというとロータリーエンジンの様。うん、つまりは大排気量のロータリーか?(笑)
とても不思議な感覚です。
 
しかし、車好きとして残念なのはやはりエンジン音が感じられないこと。
性能としては凄いと思うし、いいんですが、楽しさとかワクワク感は少し薄いかな、と。
 
途中で電気自動車ならではのe-pedalも試してみました。
これはCMでもよくやってる、アクセルを離すだけでブレーキがかかる、というものですが、体験してみると本当にアクセルから足を離すだけで強烈なブレーキで止まります
聞くところによれば、回生ブレーキという所謂エンジンブレーキのモーター版に加えて、フットブレーキも効いているそうなのですが、個人的にはこれ、違和感しかありませんでした。
自分が止まりたいところやブレーキを掛け始めるタイミングが計れないため、止まる位置が手前過ぎたりして使いづらかったです。慣れもあるとは思うのですが…(・・;)
また、このe-pedalにはBモードというものがあり、そちらはもう少しブレーキの感覚が緩やかになるのですが、どちらも自分としては合わず、解除してしまいました。
 
ちなみにブレーキング時の挙動は安定していて、剛性の高さも感じるのですが、e-pedalがない、所謂回生ブレーキなしだと少し制動力が足りないかな?と思うかもしれません。
 
なお、一旦お店に戻ってから営業さんのお奨めで営業さん運転の元にプロパイロットも体験してみたのですが、生憎試乗車の調子が悪く、システムエラーが頻発してしまい、体験としてはちょっと残念でした。
ちなみにエラーが出た場合、基本はディーラー持ち込みなのだそうですが、エンジンを掛けなおす、要は再起動wwwさせると直ることも多々あるようです(笑)
本当にパソコンとか家電みたいですね(笑)(^^;
 

◆総評

個人的評価ですが、 100点満点中87点、かな(^^)
これは乗り味、価格や装備含めての個人的評価ですが。
(あ、今までもそうか)
 
初の電気自動車でしたが、色々な意味でカルチャーショックですね(^^;
今後、ドンドン地球環境に適応するために自動車は動力源が電気になっていくのでしょうが、これまでのクルマと比べても、感性の部分というか、楽しさとかワクワク、といった面にはまだ踏み込めてはいないように思います
それはエンジン音だったりステアリングのレスポンスだったりと色々な点で思うわけですが、一移動手段・日常生活の足として考えればもう完全に実用レベルは備えていると思いますし、維持費なども免税の点を考えればハイブリッドですらその座は危ういのかもしれないな、と思う程のものでした。
 
懸念されていたインフラも整備されてきているし、なによりも購入方法もリースなども含めれば月々利用料払うだけで車検や点検費用も発生しない、という利用方法もある、とのこと。
個人で自由に使えるシティコミューターみたいな車が完全に登場してきた、という見方も出来るような気がします。
所有する、購入するという意味から見れば、価格に対してまだユーティリティーなどは改善の余地あり、とは思いますが。
後部座席もゆったりはしてますが、300万円~400万円の車で後部座席のアームレストがない、と考えれば、うーん、と私なんかは思ってしまいます。
 
走りの面も実用性という意味では全く非の付け所はないのですが、やはりクルマ好きを唸らせるにはもう少し進化は必要なのかな、と。
NISMO仕様やAUTECH仕様ならそれを満たす可能性はありますが。
現時点ではこれをお奨めするなら、
 
・地方に住んでいる(都内在住なら戸建ての方なら今は凄く購入メリットあるかも)
・日常、絶対に足が必要
・購入費用掛かっても維持費は抑えたい
 
とかって人にはかなりいい選択かと。
興味があればぜひ、試乗してみることをお奨めします!
今後がとても楽しみな1台です。
 
最後に、前回ティアナの試乗に引き続きご対応頂きましたTさん、今回もお忙しい中ありがとうございました。
 
以上、インプレでした☆