先日、フォルクスワーゲンのディーラーにてティグアンに乗せて頂いた後にこちらにも試乗させて頂きました。
フォルクスワーゲン アルテオン。
何だかギリシャ神話に出てくる神様の名前みたいですが(笑)そう言えば、フォルクスワーゲンでイオス(EOS)っていうギリシャ神話の暁の女神の名前を取った車種もありましたね😅
何だかギリシャ神話に出てくる神様の名前みたいですが(笑)そう言えば、フォルクスワーゲンでイオス(EOS)っていうギリシャ神話の暁の女神の名前を取った車種もありましたね😅
実際にはアルファベットの最初の文字であり、様々な品評会での最高ランクを意味する“A”と、芸術を意味する“Art”、後半は日本には導入されなかった同社の高級セダンフェートン(Phaeton)から掛け合わせた造語だそうです。
話を戻しましょう(笑)
現在のフォルクスワーゲンのラインナップで1番上級且つ、フラッグシップでもあるこちらの車種。
確か2017年の東京モーターショーにも展示されてて、その時は今度出る新型車みたいな感じでの出展だったかと記憶してます。
そのときの印象としては素直にカッコいいな、素敵だな🙂でした。
フォルクスワーゲンって、こう言っては言い方悪いかもしれませんが、何だか実用性とかドイツ車特有の質実剛健さが全面に出てて、あまりデザインで魅せるとか佇まいに引き込まれるっていう車種が少なかったように思いまして。(今思い返してみてもパッと浮かぶそういう車種って旧型のビートル、ワーゲンバス、カルマン・ギアくらいかと…)
それが、今回のアルテオン。
いい意味でフォルクスワーゲンっぽくない、素敵な車が出てきたなと思いました☺️
乗せてもらえるなら😍ということで試乗させて頂きました☺️
さて、その性能は?
ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。
なお、あくまで個人的観点なので気を悪くされたらすみません。
個人的評価ですが各項目については5段階で評価したいと思います😃
試乗車:フォルクスワーゲン アルテオン
グレード:TSI 4MOTION Elegance
☆目次★
エクステリア(★★★★★)
試乗車はオリックスホワイトマザーオブパールエフェクトという下噛みそうな名前の色ですが(失礼)、つまりは白です(笑)。
外観全体から見ていくと、そのプロポーションは4ドアセダンというよりは4ドアクーペ。
Aピラーはかなり傾斜していて、緩やかにルーフラインのRを描きながらボディのトランクまで繋がります。
全長:4,865mm
全幅:1,875mm
全高:1,435mm
という堂々たるサイズ感。国産車だとクラウン👑と似たようなサイズ感でしょうか。
流線型を描きながらもフロントからリアへ向かって彫刻刀で削りだしたようなラインが刻まれ、それがまた流線型を強調させるアクセントになっているようにも思いますね☺️
流線型を描きながらもフロントからリアへ向かって彫刻刀で削りだしたようなラインが刻まれ、それがまた流線型を強調させるアクセントになっているようにも思いますね☺️
窓枠上部はメッキ仕様になっているので、白や黒などのハッキリした色合いだとコントラストが引き立って優雅に見えますね☺️
フロントのデザインも特徴的。
ここ最近でフォルクスワーゲンでも全体的にフロントマスク、顔のイメージ統一化が行われていますが、その流れに乗った形に。
とはいえ、フロントのグリルは過去のフォルクスワーゲンであまり見たことがないくらいアグレッシブな印象。
フロントグリルのバーがそのまま横に伸びた延長線上にヘッドライトの光が覗くようにこちらを見ているような、ハッとさせられる顔つきです。
グレードはエレガンスとR-sportsでバンパーが異なる為、少し表情が変わります。後者の方がよりハッキリとした顔立ちというか、女性がメイクアップしてバッチリ決めたような感じ、と言うと伝わりやすいでしょうか?
このクラス、サイズでだと珍しく、リアゲートはセダンのようなノッチ式ではなくハッチ式。なので、リアウインドー部分まで合わせてガッポリリアが開きます。
ここまで大がかりなテールゲートだけあって、開閉は電動です。ちなみに足元で操作してゲートを開く機構も付いてます。
リアのフォルクスワーゲンのエンブレムがスイッチなのも面白いですね☺️見てみたらダンパーはメチャクチャ太かったです😳💦
リアゲート、開けるとラゲッジはとても広い!☺️奥行きはティグアンより長く、大人4人分の2泊3日くらいの荷物なら楽に積めそうです。ただ、奥行きが広いのはいいのですがそこまで大きくない荷物を1つだけ乗せた際には、移動中に荷物が例えば移動して後部座席の背もたれ側まで行ってしまうと荷物が取りづらくなる可能性はあります。そのあたり、固定するなど工夫が必要そうです。
ボディサイド、ドアミラーは最近の車らしくウィンドー麓ではなくドアに取り付け。
ドアミラーの下側にはやはり360°確認用のカメラがおりました😃
下の写真、黒い部分の真ん中位に丸いカメラあるのわかりますでしょうか?
エンジンルームも見てみました。
エンジンルームも見てみました。
ボンネットの開き方も特徴的🙂
勿論、開閉そのものは運転席側足元のレバーを引いてロックを外してってのは同じなんですが、蝶番の動きがとても複雑です。
普通はフロントウインドー側にボンネットの付け根があって、そこを支点に開閉すると思うんですが、アルテオンは3次元的に開くというか、ボンネット全体を上に持ち上げつつ開く、という開き方。
何でこんな特殊な動きを?😳
と思ったら、アクティブボンネットという安全装置が付いてまして。
歩行者との衝突を検知すると、瞬時にしてボンネットを数㎝持ち上げて、衝撃を和らげるようにするのだとかΣ(-∀-;)
(歩行者が自動車正面からぶつかった時、1番危ないのは衝撃で頭をエンジンなどの固い部分に当ててしまうことなのだとか)
その為に敢えて複雑なリンク機構が付いてるのですね、凄い🐱
エンジンはキャビン側にターボのタービンがあるため、少し空間を設けて気持ちルーム中央辺りに搭載されてます。
エンジンはキャビン側にターボのタービンがあるため、少し空間を設けて気持ちルーム中央辺りに搭載されてます。
アルテオンもティグアン同様、フロントストラットタワー上部は黒いカバーで覆われていましたが、覗いてみるとやはりガッチリメンバーとして繋がれてることが伺えました。
この部分をここまで強化してるということはフロント回りの余計な振動は抑えられる上にエンジンルーム内の雑音も緩和される効果があるため、これは試乗も期待が持てそうです☺️
また、ホイールについては試乗車はエレガンス仕様なので19インチのものでしたが、R-Lineになると20インチと物凄いサイズになるので、まだ数年はタイヤ代が嵩むと思われますのでそこは購入検討してる方はご注意下さい。なお、オプションカタログには18インチのホイールもありました。
インテリア(★★★★☆)
乗り降りの際にまず感じたのが、これ前後どちらも違った形で影響あったんですが、サイドのエアロがかなり尖った(勿論体に突き刺さるほど鋭いものではありませんが)ものが装着されており、降りる時地面に足を付いたタイミングでそこが脹脛に当たって痛いな、と思うとこがあったのと、後部座席への乗入れはやはりここまで流線型なので注意しないと頭をぶつけそうになる点と、リアドアがかなりデザイン上後ろに長いのでこれも気を付けないと体に当たったり隣の車にドアパンチしそうになる、という点。
デザイン上生まれた弊害ですが、もう少し配慮は必要だったんじゃ…と少し思いました😅
座ってみるとさすがにフォルクスワーゲンのフラッグシップ、シートは本革且つ電動です。
シート地は4色から選べます。試乗車はブラウンの内装でしたがこれもまたなかなかお洒落✨👗👠ちなみに、運転席には座面を延ばせる機構があり、長時間走行時の疲労軽減にも役立ちそうな感じでした。
外観から見たときにCピラー周辺のウインドーにお!🙂と思ってたので中から見てみるとやっぱり、このクラスの車としては後方視界、左後ろの視界が確保しやすい☺️
このクラスでこういうとこにもきちんと配慮してるクルマって少ないんですよね😃
インテリアはティグアンと比べるとまた一段上の高級感、上質感が。
インテリアはティグアンと比べるとまた一段上の高級感、上質感が。
基本はピアノブラックを基調にしてシルバーのメッキで縁取り、演出しています。
あまり視界に詳細までは入りにくいダッシュボード上部や一部はウレタン素材のようでしたが、それでもベタついてギラギラした感じのものではなく、肌触りもしっとりとした落ち着いたもの。これがR-Lineとかになると一部コンソールパーツがシルバーのカーボン調になるようです。
装備面としては、エアコンは左右独立のオートエアコン。後部座席のセンターコンソールにも吹き出し口があり、そこでも温度調整が可能。グレードがエレガンスならステアリングヒーターが専用装備として付きます。シートヒーターはエレガンス、R-Line Advanceに付けられます。ちなみに後部座席にもシートヒーター付きます😳💦至れり尽くせりですな😅
オーディオはグローブボックス内にCDとSDカードの挿入口があります。ちなみにナビはSDカードでの読み込みらしいのですが、SDカードの挿入口は2つあるのでご安心を🙂ナビを使ってるから音楽データの入ってるSDカードが入れられない!ということはありません。ちなみにETCユニットもここにあります。
また、エレガンスとR-Line Advanceにはオプションでプレミアムサウンドシステムとして、デンマークのハイエンドスピーカーメーカーのDynaudio(ディナウディオ)製のプレミアムシステムを装備できます。装備するとスピーカー数が11、リアにサブウーファーが取り付けられ、コンサート会場さながらの音響効果を持てるとのことです☺️
ステアリングはレザー、メーターディスプレイ内の表示切り替えスイッチや、オーディオ音量の調整、Bluetooth接続時の電話の発話と終話のスイッチ、クルーズコントロールのスイッチなども、このステアリングに付いてるのでここで操作可能です。
メーター視認性についてですが、ティグアンのところでも書きましたが、個人的にはこれ、見辛いです😥
ナビならタコとスピードメーターのリング中央にも情報が表示されたり、メーターリング間にもナビを表示したりその他車輌情報を表示したりと色々な機能はあるのですが、少なくとも運転中にはなかなか注視は出来ないかと。
時計や外気温などの情報も表示されますが小さくちょこっと出るだけなのでなかなか視認性に優れてる、とは言いづらいかもしれません😥
なお、スピード表示や警告⚠️表示はメーターパネル上部のヘッドアップディスプレイにも表示が可能なので、運転中はそっちを見た方がいいかもしれません。
中央のコンソールにドンと置かれたディスプレイは9.2インチの大型のもの。
全面がタッチパネルとなっており、スマホのような操作は可能ですが、やはり運転中の使用することを考えるとそちらを注視の必要があるため、注意が必要かもしれません。
最近の車だけあってインターネットと接続してルーと案内の精度を高めたりオンライン検索が可能であったり、とそのあたりは抜かりありません。
しかし、カタログ説明を読む限りではあくまでもインターネットを通じてサーバーから情報をダウンロードする、という方向なのでトヨタやレクサスで展開している、オペレーターに接続して、というものではありません。
このあたりはおもてなしの考え方や企業の考え方に違いがあるかもしれませんね😃
センター部についてはティグアンとカップホルダー周辺の作りを除けば似ているのですが、アルテオンで残念だったのは車輌のモード切り替えスイッチが助手席側の奥に配置されてること。運転しながらだと少し使いづらいのです。ティグアンと同じように運転席側に配置してほしかったな😅
コンソール上部のアナログ時計も雰囲気を醸し出してていいですね✨
後部座席については、上記の通りやはり乗り降りには注意が必要そうです。
シートはほどよく固めですが、座り心地は良く、長時間でもそこまでは疲れないかな、という印象でした。
中央のひじ掛けを倒すと中にはカップホルダーを二個装備してます。
気になったのはやはりそのデザイン上、頭のスペース。私だと少し当たるかな、くらいかと。
ペダルレイアウトはティグアンの時ほどは違和感はありませんでした。ペダルはティグアン同様、吊り下げ式ですね。
安全装備(★★★★★)
最新型のクルマだけあり、最近の安全装備はほとんどが標準で装備されてます。
いつものフレーズですが、今回は本当に色々付いてます(笑)
順に列挙すると、
・レーンキープアシストシステム
・レーンチェンジアシストシステム
・リヤトラフィックアラート(後退時警告、衝突軽減ブレーキ機能)
・パークディスタンスコントロール(フロント/リヤ、前進/後退時衝突軽減ブレーキ機能)
・ドライバー疲労検知システム
・プロアクティブオキュパントプロテクション
・ダイナミックライトアシスト
・スタティックコーナリングライト
・デイタイムランニングライト
・リヤビューカメラ
・アラウンドビューカメラ
・オプティカルパーキングシステム
・エレクトリックスタビリティコントロール
・ABS
うーんと、わかりづらいものだけ書きますね。
(てか、この辺りの安全装置は各社名前変えるんじゃなくて規格として名称統一化してほしいです。😅シートベルトとかABSってもう通じるじゃん、そんくらいにさー。いや、単に書くの面倒なだけなんですけど(笑))
クルーズコントロールはそのままですね。
レーンキープアシストは車線逸脱防止、と言えばわかりやすいかな?
レーンチェンジアシストはブラインドスポットモニタリングってやつですね。運転席からの死角に車輌がいた場合教えてくれるやつ。
プロアクティブオキュパントプロテクションは、カタログ見ると、急制動や極端なアンダー、オーバーステアによって発生しうる事故の可能性や衝突、追突の可能性を検知するとシートベルトを閉め直して窓を閉めて、エアバッグが最大限に効果を発揮出来るようにする、というものらしいです☺️
よく、ハリウッド映画でヒーローがヒロインを抱き締めて銃撃戦から守るイメージ?違う?(笑)😅
ダイナミックライトアシストはフロントカメラで対向車や先行車の距離を計算して適正な照射位置でのライト使用をする、というもの。頭いいな🙂エレガンスとR-Line Advanceは標準です。通常のR-Lineはハイビームアシストといって、対向車が来たときにハイとローを切り替えるライトシステムになります。
いやホント、各社さん色々と考えられてるんですね😳💦
ドライビングインプレ(★★★★☆)
さて、注目の走りは?
試乗車は2リッターのターボモデル。
スペックとしては280ps/5,600~6,500r.p.m.なので、かなりパワフルなのかな?という印象。
エンジンスタートさせるとブルルゥオオオン!!という音と共に目を覚ましましたが振動は微量に感じた程度。
ボンネットも長く見えたので見切りしづらいかな、と思いましたがそんなこともなく、むしろ把握しやすかったです。
シートが電動なので細かく調整出来たのもあるかも。チルト、テレスコピックステアリングが手動なのも少し残念かな。
シートは掛け心地も良く、適度にホールドしてくれる印象。
ブレーキから足を離し、ゆっくりと道路へ。
ゆっくり、ジワーっとステアリングを切りながら様子を伺いますが、動きはとても滑らかな印象。
歩道との段差もポンと跨いだ感じで、ボディとサスペンションはしっかりセットされてる感じがしました。
加速し始めるとこれもとても滑らか😊
かといってパワーがないわけでもなく、必要十分にしてちょうどいい感じ。
ステアリングを少し切るだけで間髪入れずに応答するし、切り始めも気持ちがいい☺️
Zでも同じこと書きましたが乗り味が同じ方向かも。Zを上品にしたようなフィーリングでしょうか。
アクセルを踏む時も恐らくは駆動制御的にFFよりの配分から発進時に後輪にも配分して四駆にするような動きなのでボディ全体が前に引っ張られるような感じ。エンジン搭載位置からするとやはり前が少し重めな気はしますがそれを巧くトラクションに変換させてるように感じました。
エンジンもコントロールしやすいし、乗り心地も良く、いい車だなー、これ🙂と連呼してました(笑)
強いて難を挙げればやはり 20インチのホイールでタイヤが薄いため、少し突き上げ感があるかな?くらい。注意して意識しないと気にならないレベルではありますが。
僕としては全体的に好印象でした。
パドルシフトも使ったんですが、ワンテンポ変速が遅いのはティグアンと共通。が、こちらの方が気持ち早く対応してるようには思いました。
運転自体の印象としてはやっぱりボディはしっかり作られてるなぁ、という印象。ここまで大きなリアハッチの車だとリアがふにゃふにゃと剛性が足りなく感じることがあるんですが、そのような感覚もなく、気持ち良く乗ることができました。
これまで乗ってきた車ともまた違う感じ。例えるなら滑らか、ですね。乗り心地は若干固さを感じる方だと思います。
総評
個人的評価ですが、 100点満点中92点(ノ´∀`*)
うーん、私自身色々と試乗してきて何となく良し悪しがわかり掛けてきたというか…まだ探り探りなとこはあるのですが…正直90点以上はもう好みの世界な気もしますが…
とてもいい車だと思います。今乗ってるRX-8の後継に考えてもいいくらい。
が、運転してて楽しいかというと、そこが少し自分の中で足りてないというか、ワクワク、ドキドキしないというか…
難しいなぁ、恋愛でもあるじゃないですか?すごく優しいしいい人だと思うけど、付き合うとなると、うーん、みたいな😅
ヤベェ、書いてて自分の中に何か色々と刺さってくる(笑)😭
実用性とか自分のスタイルにも合うし、そこまで大きな不満もない。じゃあ何か?あと一歩、何か足りないんです。まぁそれを相性とか好みというのは簡単なのですが…。やはりそこは運転の楽しさとか、この車じゃなきゃ嫌だ!的な、自分とリンクする要素なのかもしれませんね。何か本当に恋愛みたいですけど(笑)あれ?これ涙かなぁ?(笑)
国産だと車格、価格的にもクラウンとぶつかりそうな感じですね。
先日試乗した感じだとクラウンよりはアルテオンか、という気が個人的にはします。
ただ、この車種については明らかにこれまでのフォルクスワーゲンとは違ったいい流れを呼び込みそうだし、フォルクスワーゲンという巨大グループからそういう車種が生まれた、ということも見逃せないポイントだと思います。
一度試乗してみることをおすすめします!
以上、インプレでしたー( *´艸`)
※あくまで主観的評価となります。
※画像はインターネットからの転載、カタログからの転載です。