今日はフィアットのディーラーにお邪魔してみました。試乗させて頂いたのは、
フィアット500X !!
フィアットと言えばイタリアーン!(笑)
…はそうなんですけど、イタリア車といえばフェラーリ、ランボルギーニ、マセラティ、ランチア、デ・トマソ、アルファ・ロメオ、イノチェンティ、ベルトーネ…パガーニもそうでしたっけ?もういいですかね?(笑)
と比較的高級車やラグジュアリーなスポーツカーがひしめき合う中で、比較的実用車的な路線を行くメーカーですね。
中でも有名なのがフィアット500!
500はイタリア語で「チンクェチェント」(表記ってカタカナだとこれでいいんだろうか(笑)😅)名前でわからなくても、こう言うと知ってる!って人、いますよね。
あー!😳って思った人、手を挙げましょう(笑)
本物はこちら↓
イタリアの小型車の中でも超有名、イタリア車を代表するコンパクトカーと言っても過言ではありません。
今見ても可愛いし素敵なデザインですよね😊
そのフィアット500が2000年代に入ってデザインを継承しつつ誕生したのが現在のフィアット500。
勿論細かく言えばマイナーチェンジしてるので変わってる部分もありますが、基本デザインはほぼ復活したときと同じ。
そのフィアット500のデザインを受け継ぎながらSUVとして誕生したのが今回のフィアット500Xなんです☺️
もともとスポーツモデルが好きなので、アバルト仕様とかはチェックしてたんですが、SUVの方は今回初!
外観は可愛らしいデザインながらその実力はどうか?
前置きが長くなりましたが(笑)、行ってみましょう✨
ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。
なお、あくまで個人的観点なので気を悪くされたらすみません。
個人的評価ですが各項目については5段階で評価したいと思います😃
試乗車:フィアット500X
グレード:Pop Star Plus
※この2019年4月に大きなマイナーチェンジを迎えているらしく、現在では受注も終了してしまっているそうなので、今回のインプレはマイナーチェンジ前のモデルのものになります。
☆目次★
エクステリア(★★★★★)
試乗車はファッショングレーというメタリックの入ったグレー色。そういえば国産であまりこの色、というよりグレーってあまり見かけないかも?🤔
シックで落ち着いた雰囲気を醸し出していて、イタリア独特のデザインも相まって「いいね🙂」という感じ。
外観全体から見ていくと、500というコンパクトカーをベースとしているにしては結構大きいかも😳💦という印象。
3サイズ、ホイールベースは
全長:4,250mm
全幅:1,795mm
全高:1,610mm
ホイールベース:2,570mm
というサイズ感。国産車だとマツダのCX-3と似たようなサイズ感でしょうか。
顔つきなんかもパッと見ても500のような印象で、大きさなんかもこちらの方が全然大きいんですが500をそのまま車高上げてSUVにしたような感じなのに、デザイン的に破綻してないのはさすがイタリアンデザイン!と言ったところでしょうか😊
各部色々と見てみました。
全体のイメージは上記の通り500なんですが、実は意外と細かいところに気を遣ってるところも。
例えば、運転席・助手席の窓にはガラスに窓枠というか、窓が全部上下して開くのではなく、バーで窓を区切って、窓の3/4くらいが上下する(開け閉めする)ようになってるんですが、そのバーも(勿論人によってはドライビングポジションによって異なるかもしれませんが)視界上ドアミラーと重なるようになっていて全然視界として邪魔にならないように配慮されていたり、バンパーの部分でも空力を意識して渦のダマが出来ないように所々突起をつけて整流してたり、とかですね。
最近は丸目、というかポップな路線のカーデザインも少なくなってきた中で、こういうクルマの存在は貴重というか、やっぱり個性が際立ちますよね☺️
アプローチアングルとディパーチャーアングルはそれぞれ順に21.3°と30.1°。イメージ沸きづらいかもですが、漬物石くらいなら楽に乗り越えられそうです(笑)
リアゲートはハッチ式。キーレスのリモコンでロック解除も可能ですし、キー持って近づいた状態でボタンでのロック解除も可能です。
見てみると、大人2人分の2泊3日位の旅行鞄、荷物であれば楽に行けそうです。
残念なのは足元のジェスチャーでロック開閉出来ないのと、ラゲッジ側からは後部座席を倒せない点。とはいえ、クラスや価格を考慮すればこんなもんかな?🤔という気も。
エンジンルームも見てみました。
意外だったのはこのクルマでもストラット上部が繋がれていたところ。
そこまでガッチリとした作りというわけではありませんでしたが、このあたりはさすが輸入車なんだなぁ、と感心してました😳💦
エンジンはターボのタービンがあるため、少し空間を設けて気持ち前側寄り辺りに搭載されてます。 ターボ車とのことなのでエンジンルームもかなり熱対策されてるのかな?と思いましたが思った以上に空間の隙間もあり、冷却に効果がありそうな感じもありました😃
フロントのオーバーハングはあまり取られておらず、グリルから空気の取り入れとラジエーターへの風を導入してるようです。
また、ホイールについては試乗車は18インチのものでしたが、乗り心地を考えると17でもいいかな?という気もしますね😃
インテリア(★★★★☆)
乗り降りの際にまず感じたのが、結構車高高いかも?ということ。
あとはやはりイタリアンというか、向こうの人って足長いんだろうな、という印象😅私はどちらかと言えば足短い方なので少し苦労しました(笑)
また、Aピラーが結構寝てるのか、意識しないと側頭部ぶつけそうになるので注意が必要です。
内装自体はポップで可愛らしいデザインながらも大人な雰囲気、シックで落ち着いた印象もあり、まさにお洒落なイタリア車✨👗👠と言ったところ☺️
500ほどではなくとも、1950年代の500の雰囲気、パネル丸出しのインパネを意識した内装作りになってました。
シートは本革且つ、電動でランバーサポートもついたかなり快適なもの。ですが、チルトとテレスコピックステアリングは手動でした。
運転席に座ってみると見切りはやはりデザイン的に丸みを帯びているせいか、ボンネット端はわかりにくい😅
ですが、窓自体は大きく取られている上、左後方視界も良好できちんと考えられてるんだな、という印象でした。
ペダルは吊り下げ式で、足元の空間は比較的広め。踏み変えも違和感なく出来る感じです🙂メーター周りについてはスピードメーターもタコメーターも結構細かくメモリが刻まれているんですが、スピードメーターについてはステアリング上のボタンでの表示切り替えにより、中央に大きめのデジタルメーターとしてスピード表示も可能なので、それを併用すればとても見易いしありなのかな、と思いました☺️タコメーターは…多分見ない人が大半ですもんね、多分(笑)😅
ナビについては何とスマホ連動式で、スマホと繋げて見る形なのだとか😳
なるほど、確かにそうすれば高額のナビもいらないし、ディスプレイだけで済むし、効率はいいか。
あまり高齢者や、機械苦手な人には優しくないかもなー😅とは思いましたが。
なので、スマホ機能に応じて色々と出来る、という感じですが、最近流行りのコネクト機能とかみたいのはないようです。
音楽もBluetooth接続やUSBが前提のようですね。ラジオは装備されてます。
エアコンもオートでデュアルなので左右それぞれ温度設定可能。
シート地はベースのPop Starはファブリックで2パターン、Pop Star Plusなら本革で2パターン、共にツートンカラーのシートで選べますが、基本はブラックやグレー調となり、アイボリー色についてはファブリックのみなので注意が必要です。どれもお洒落✨👗👠 なんですけどね😃
後部座席も座ってみましたが、座面が比較的短めで、アームレストもないので長距離のドライブは少し疲れるかも、という印象。
身長176センチの私でヘッドクリアランスは拳1つがギリギリ行けるか行けないかくらいの感覚でした。
安全装備(★★★★☆)
この項目については、他メーカーと比べて見ると少し簡素かもしれません。カタログ情報ベースですが標準での搭載がされてるものを列挙すると、
・アダプティブクルーズコントロール
・レーンデパーチャーウォーニング(車線逸脱警報)
・リヤパーキングカメラ/アラーム式リヤパーキングセンサー
・エレクトロニックパーキングブレーキ
・ブラインドスポットモニター
・エレクトロニックスタビリティコントロール(ヒルホールド可能)
うーんと、最近のクルマにつけられてるもの全部、というわけでもないみたいですが、必要なものは付いてる、といった感じでしょうか。ちなみにエアバッグは運転席助手席はもちろん、後部座席側面と、運転席の膝周りもあります。
ヘットライトの前照灯、対向車が来たときに調整、みたいなのはなさそうです。
まぁ、充分と言えば充分かな?😃
ドライビングインプレ(★★★☆☆)
さて、注目の走りは?
試乗車は1.4リッターのターボモデル。
所謂ダウンサイジングターボですね。
スペックとしては140ps/5,000r.p.m.なので、エンジン回転数を回せばパワー出てくるタイプかな、という印象。
エンジンスタートするとブルゥン!!という音と共に目を覚ましましたが振動は微量。
見切りについては先述の通り少し見辛いかも、というくらい。
ブレーキから足を離し、ゆっくりと道路へ。
ゆっくり、ジワーっとステアリングを切りながら様子を伺いますが、動きはスムーズな印象。
第一印象としてはまず、アクセルを1/3程踏み込んだくらいではエンジン回転数が2,000r.p.m前後までしか上がらず、もう少しグッと車両全体が動いて欲しいな、という印象。このあたりはディーゼルの方が有利かも。
ターボのパワーが感じられたのは3,000r.p.mくらいから。ターボが効いてくると、おお!🙂というくらいに気持ちよく加速もしてくれるのですが、例えば渋滞や詰まり気味のストップアンドゴーのシチュエーションとかの場合、ちょっともっさりした動きに感じるかもしれません。
パワーがないわけでもなく、必要十分ではありますが、少しドライバーの「今、ここでパワーが欲しいな」という想いとリニアに反応を期待すると少しズレるかも。
加速はそんな感じですが、減速は好印象でした。
ブレーキがすごくガッチリ効く印象です。😃
特に、ターボで加速した後からでもしっかり減速できます。
が、少し残念なのはリア側のボディが少し剛性弱いのか、ブレーキ掛けると少し前のめりになる感覚がありました。勿論、急ブレーキの話ではなく、です。恐らくは元々FFでエンジンやバッテリーがフロントのオーバーハングに搭載されている関係上、リアが軽めな傾向なのだと思うのですが、少しサスペンションのセッティングがアンバランス?なのかな?🤔もしかしたら狙った動きである可能性もありますので難しいところですが…😶
あとは少し回転上げてスピード乗った時にリアがふらつき気味なのが少し気になったくらいです。なので、リア周りのボディ剛性上げるとまた大分変わるんじゃないかな、と思いました。もしくはリアのサスペンション少し固めるとか。
あとは、 18インチのホイールでタイヤが薄いため、少し突き上げ感があるかな?くらい。注意して意識しないと気にならないレベルではありますが。
燃費はカタログ値がJC08モードで15.0km/Lとのこと。まぁ実燃費だと予想でこの値から-2、3kmってとこでしょうか。
総評
個人的評価ですが、 100点満点中86点(ノ´∀`*)
このクルマ、デザイン的に気に入ったなら全然アリなんじゃないかな、と思います☺️
ですが、それ以外の走行性能の面やインテリアや、乗り降り、総じて見ると、逆にデザインを優先したために犠牲になってる部分がちらほら顔を覗かせてた気もしますね😅
後部座席の座面の短さや運転席の乗り込む際に側頭部ぶつけそうになる、とかそういうところ。
その辺りで他と比べてくと、この500Xは少し不利かな、と。
ですが、このデザインが好きで、可愛いし!とかお洒落な感じに乗りこなしたい!という方なら全然おすすめです☺️
少なくとも乗ってて色々と楽しくなる使い方が出来るだろうな、ということが想像できるし、ワクワクする部分があると思います。
これはもうイタリアの国民性というか、ラテンの乗りというか、そういうところ。
所謂ドイツ車とか性能重視、コスパや燃費重視の国産車とは違う世界観な気がするんですよね☺️
この性能で、この装備が付いてるからこの値段です!お得でしょ?という感じで言われてもお客さんピンと来ないというか、そこで比べたらあっちの方が、みたいになるだろうし。そうじゃなくて、この佇まいやデザイン、素敵でしょ?ってこのクルマ見せられて言われたら多分悩むよね😊
そこがやっぱりイタリアンなんだろうなぁ✨
貴重な試乗経験でした。
一度試乗してみることをおすすめします!
以上、インプレでしたー( *´艸`)
※あくまで主観的評価となります。
※画像はインターネットからの転載、カタログからの転載です。