年度も新たに、少しずつまた更新していこうと思います。
今回取り上げるのは、恐らくは現在の日産が誇る2大巨頭ビッグネームともいえるフェアレディZと並ぶもう片方を取り上げます!
今回の試乗は日産・スカイラインです!
昨年後半にマイナーチェンジが行われて、少しデザインが変更されたりしたので試乗してみたいな、と思っていた1台なのです。
何よりも、今CMでも大々的にやっていますが、完全ではないにしても自動運転機能ともいえる「プロパイロット2.0」が搭載され、技術の日産、の売り文句を久しぶりに実感したこの車種。
今回も試乗してみましたので感じたことを素直にありのままに書いていこうと思います。ただ、歴史が半端なく長いブランドの車種だけにファンの方も多く、いつになく書くことや表現に気をつけなきゃなとは思います(苦笑)(^▽^;)
お手柔らかにお願いします…。
ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。
なお、あくまで個人的観点なので気を悪くされたらすみません。
個人的評価ですが各項目については5段階で評価したいと思います😃
試乗車:スカイライン
グレード:Type-P
☆目次★
【車種紹介】
正直、クラウンやランドクルーザーと並んで、この項目が一番書くのが大変なのではなかろうか?(笑)Wikipedia見てください、とした方がいい気すらします(笑)。
まともに詳細書いていったらそれこそ本が出せます。いやマジに。
私の方ではそれこそ簡単かつ大まか流れも含め紹介していきます。
元々は富士精密工業(後のプリンス自動車)にて開発された4ドアセダンが最初。
初代から数えて現行型は13代目となり、車名のブランド名でも国内で3番目に長い歴史を誇る。2代目であるS5型の時代、1966年にプリンス自動車が日産自動車と合併してからもそのブランド名は残され、現在に至る。
3代目のC型からはクーペボディも発売され、その系譜からスカイラインGT-Rという名車を生み出したのは有名な話。しかし、GT-Rのグレードは4代目スカイラインまでで排ガス規制の影響などから一旦なくなることになる。
歴代でそれぞれ愛称があることも長い歴史を持つ車種であることを物語る。
3代目であれば「箱スカ」、4代目は「ケンメリ」、5代目は「ジャパン」、6代目は「ニューマンスカイライン(俳優のポール・ニューマンがCMをしていたことによる)」や、前期型であれば「愛のスカイライン」、後期型であれば「鉄仮面」などなど、各世代毎にファンが多いのも特徴的である。
7代目以降は国内のGTカー、ツーリングカーレースが盛んになったきたことも関係し、スカイラインの名でレースモデルを作成して参戦してた関係もあり、スポーツカー路線の色合いがこれまで以上に濃くなることになる。
8代目にてGT-Rの名前が復活してからは国内隋一のスポーツカー、スポーツセダンとして方向が定まっていった。その世代毎に車体が大型化したり小型化したりと、その点においてはコンセプトは毎度異なるモデルではあるが、スポーツ走行性能が高いセダン、クーペとする理念は変わっていない。
現行モデルは13代目となり、現在はクーペモデルは存在しない(アメリカには仕様があるとのこと)。
なお、スカイラインの名前は「山並みと青空を区切る稜線」に由来する。2台目途中から開発主幹(責任者)となったプリンス自動車出身の技術者、櫻井眞一郎氏が命名した。
2007年には群馬県草津町の山小屋「芳ヶ平ヒュッテ」に、生産50周年を記念して「スカイライン命名の地」のプレートが設置されている。
また、長野県岡谷市の鳥居平やまびこ公園内には、自動車博物館としては異例の、単一車種の博物館である「プリンス&スカイラインミュージアム」がある。※冬季期間中は閉館
その他、詳細は下記をご覧ください。
https://ja.wikipedia.org/wiki/日産・スカイライン
URL:http://www.prince-skyline.com/
【グレード展開】
〈GT / GT Type P / GT Type-SP / 400R(3リッターツインターボ ガソリン仕様)税込価格〉
〈GT / GT Type P / GT Type-SP(3.5リッターHybrid仕様)税込価格〉
こうして比べてみるとガソリン仕様とHybrid仕様でかなり価格差があることがわかります。何でだ?と思いカタログをペラペラと捲ってみると、どうやらHybrid仕様はプロパイロット2.0を標準装備しているようで、その部分が一番大きいのかなと。
幸い、メーカーOPとしてここに付随させるものは内装のパネルを変えるかとか、アルミホイールをType-SPには標準の19インチ(245/40RF19 ランフラットタイヤ)に変えるとか、サンルーフ付けるとかBOSEのオーディオ仕様(GTは設定なし)にするか、とかくらいなんですが。あ、あとは色ですね。何色か特別塗装色で今回の試乗車も特別塗装色で、価格は4.4万円なんですが、1色、「カーマインレッド」という色だけは14.3万円ですのでご注意を…個人的感想ですが、マ〇ダさんが深みのある赤色を設定してから各社、この類の色が増えたような気がするのは気のせいでしょうか?(*_*;(笑)
ちなみにメーカーOPの仕様で一番びっくりしたのは、リヤのシートを6:4分割で可倒式にするかしないかがOPになっている(400Rは設定なし)こと。マジですか…
せめて元々倒れるようにしておいて、メーカーOPで倒れない仕様に出来る、とかにした方が一般の方にはいいのでは…と思いました。400Rは設定ないのはまぁわかります。後席を倒れないようにしてそこでフレーム組めば剛性確保出来ますしね。
ただ、金額考えたときにこれはどうなのよ(^▽^;)と思ってしまいました。
この価格はさすがに…でもスカイライン欲しいなぁ☆という方は日産認定の中古もお奨めですが、中古車を探すというのも一つの手かと思います。
僕もさすがにこれは新車では無理かなぁ、と思ってしまいましたので…(苦笑)
エクステリア
評価:(★★★★☆)
乗せて頂いた試乗車はこちらの「オーロラフレアブルーパール」という色のモデル。
深みがかった青い、もとい蒼い色でとても素敵な色です☆奥に今の自分の愛車も映ってますが(笑)、私、青い色のクルマって好きでして☆自身のクルマと比べても深みが全然違いますね☆買うなら絶対この色にします。特別塗装色だそうですが。
最も、自分のクルマは平成22年式のクルマでもう10年選手の車なので色褪せてきているので、それより綺麗見えるのは当然といえば当然なのですが。。。(汗)(^▽^;)
マイナーチェンジということでそこまで大きく全体が変わった、ということはないのですが、一番変わったのは何といってもこれ。↓↓
この顔つきですね☆それまでの通常のインフィニティブランドのエンブレムが鎮座していたグリルから最近の日産車同様にVモーショングリルを採用したものになり、エンブレムもインフィニティではなく日産のエンブレムに。
確かにこの方がスタイリッシュにも見えるし、Vモーションのバーに沿って空力も制御しやすくなる気はしますね。
ちなみに旧型の顔つきはこちら↓↓
こう見比べるとかなり変化してますね。
バンパーのデザインもより大きくなって空気をエンジンルーム内にも取り込めるような形状になっていることが伺えます。
巷では「GT-R顔」と呼ばれているそうですが、確かにGT-Rっぽい雰囲気ですよね☆
ボンネットもグリルのラインに合わせて形成されており、正面からの風の一部はドアミラーの下側に空気を導いているようです。
全体の印象や佇まいはまさに羊の皮を被った狼…いや、狼どころじゃないですね、羊の皮を被った猛虎、といった方がいいかもしれません。(もともとこの言葉自体がスカイラインから始まった言葉ですが…)時を経て、狼が虎になったようです(笑)
言わんとしていることは、外観は前期型に比べれば少し威圧感のある4ドアセダンですが、その内部に秘めたパワー、心臓部などはまさに獲物を一撃で仕留める虎のような獰猛性というか、ポテンシャルを秘めていると思います。
※決して暴れ馬のような、制御しきれないもの、という意味合いではないです。
スタイル的には昔のカクカクとしたデザインのセダンというよりは、最近の4ドアクーペのような佇まいですね。Cピラーのデザインがとても美しいと思います。
雰囲気的には高級セダンのそれで、やっぱり黒になるとビシッとスーツを決めた男性のようなカッコ良さがあります。
エンブレム部分はレーダー機能を兼ねています。よくよく見るとカメラが上の方にチョコンとついてます。やはりインフィニティのエンブレムよりも日産のエンブレムの方がしっくりきますね☆
ヘッドライトは3種類撮ってみました。上から順に未点灯、ポジションライトのみ、ヘッドライト点灯、という構成です。
車幅灯、ポジションライトにはバー状のLEDが採用されています。
点灯させるとVモーショングリルがここまで伸びているようなデザインに見えるようになっています。ヘッドランプもLEDでオートレベライザ―機能も付いています。
この辺りはさすがに最新のクルマ、という感じですね☆
こちらの試乗車はグレードがType-Pなので写真の18インチのサイズになります。
サイズは225/50RF18で、欧州車によく見かけるランフラットタイヤ(パンクなどしてもしばらく走ることが出来るタイヤ)になります。ランフラットであることはどのグレードでも共通で、Hybrid仕様ならGT Type-P、GTも同じサイズです。
Hybrid・ガソリン仕様問わずGT Type-SPのグレードと、400Rについては245/50RF19、ガソリン仕様のGTは225/55RF17になります。
ここまで大きなタイヤだと交換するときのタイヤ代も結構掛かってしまうわけですが、
ネット通販のタイヤなどでそのあたりをうまくやりくりさせることは可能かもしれませんね。
私も普段、愛車がノーマルで19インチなのでそこそこの値段がするため、ここで購入しています。
タイヤの維持費を考慮するとGT Type-Pなんかは結構コスパいいかもしれません。
リア周りの造形です。
4ドアクーペのような外観をしているのでCピラーからの流れとドアパネル側からの流れの融合が綺麗ですね☆トランクフードは微妙にダックテール形状にしてリア後端で渦を作らないように考慮されています。
オプションでリアスポイラーもあるのですが、なくても全然素敵、というか優雅ですね。
形状は違いますが、6代目のR30の頃の雰囲気に似ている気がしなくもないです。
何かこのデザインを今風にしたら今のスカイラインになるんじゃない?という気がしまして(*'▽')そう考えると色々と受け継がれている様で、設計しているエンジニアの方々の拘りが伺えて嬉しくなります☆
そして受け継がれているといったら何といってもコレ!↓↓
スカイラインといえば昔から(正確には4代目の“ケンメリ”の愛称の頃から)この計4つの丸テールライトですよね☆途中、四角とかもありましたが、やっぱりスカイラインといえば個人的には一番の特徴はコレだと私は思います。
GT Type-Pのグレードはマフラーが2本出しで、リアバンパー下部は空気の整流を意識したディフューザー形状になっています。上の方にポツポツと見える丸いものは障害物を検知するセンサーで、こちらは全車標準装備です。
車止めがない駐車場でもセンサーが教えてくれるので安心です☆
この辺りは先日試乗したティアナでも同じようなこと思ったのですが、リアウィンドウがかなり大きく取られているので後方視界は広く感じるのですが、これならいっそのことハッチバックスタイルにしちゃえばいいのに🤔とも思いますが、これは恐らくリア剛性確保のため、と推察します。
また、個人的意見ですが、リアワイパーを付けないことが不満です(笑)。
よく営業さんで「最近のクルマは空気の流れを考えて作られているのでそんなに汚れないんですよ」という話法をよく聴きますが、そんなことはありません。雨降った後や4月の花粉の時期や黄砂の時期、絶対に汚れます。見えないんですってばよ、後ろが。
これこそメーカーOPでもいいから付けてほしいです。はい、個人的な戯言でした(笑)(;'∀')
ラゲッジスペースも拝見しましたが、これはセダンとしては充分に合格!と言えるくらい広い方だと思います。
寸法はそれぞれ一番広い箇所で測って、縦70cm、横140cmです。容量はガソリン仕様で510リッター、Hybrid仕様で385リッターとのこと(※社内測定値とのこと)。
自分はやらないのでイメージ湧きづらいですが、9インチのゴルフバッグを4個収納可能とのことです。
こちらの試乗車はメーカーOPの後席可倒機構が付いてました。上の写真でちょこんと2か所から出ている耳みたいな紐?が後席を可倒する際のロック解除レバーになっています。ただし、ロックが解除されるだけで倒すときは後席に回らないといけません。
倒すことでトランクスルーが可能にはなるのですが、高さ12cmほどの段差が出来てしまうのが少し残念なところ。また、開口部も縦32cm、横79cmとそこまで大きくも開かない、という点もあります。検討される際は実車の確認をお奨めします。釣り竿やスノボみたいな長尺物を積む、という用途であれば問題ないかと思いますが、車中泊とかは厳しそうです。
エンジンルームももちろん拝見しました。
フロントストラットタワーの上部の造り、フロントバルクヘッド周り造形はドイツ車の作り方に似てるな、という印象を受けました。ストラットタワーの上部とバルクヘッド間を補強しつつ、空いたスペースにバッテリーを搭載したり、といった点ですね。
スカイラインは先々代のV35の際に開発主幹が水野和敏さん(GT-Rの開発責任者を務めた方)だったので、恐らくそれ以降は同社内のフェアレディZやGT-Rなどと同じく、ニュルブルクリンクを走り込んでるクルマ達の技術が応用されてるように思いました。
エンジンもコンパクトにまとまっている上、周囲をフレームがガッチリと取り囲んでいるのでかなり剛性面は高いように伺えます。これは試乗が楽しみですね☆
なお、ボディの大きさ自体は、3サイズとホイールベースが
全長:4,810mm
全幅:1,820mm
全高:1,440mm ※4WD車は+10mm
ホイールベース:2,850mm
と言ったサイズ。
デザインのせいかもっと大きく感じる気もしますね☆
インテリア
評価:(★★★☆☆)
インテリアは全体的に高級感のあるパーツを色々使っているな、という印象。
メッキやアルミや素材それぞれは高級感を感じるのですが、全体的な印象はそれぞれが主張しているように思えてバラバラで、高級路線なのかスポーティ路線なのか、どっちなんだろう?と感じました。インパネ全体は大きなT字型になっています。
好印象に思ったのは、コンソールの2画面で、ナビは上部、エアコンやオーディオなどの表示は下部の画面に、とすみわけが出来て分割出来ているところです。
特に下部はタッチパネルも兼ねているので操作は位置的にもしやすいかと思います。
ただ、以前からこのブログでも何台かの車種で指摘してますが、操作を全てタッチパネルにするのは安全性の面でいかがなものか?という疑問は残ります。
特に最近になって運転時の「ながら運転」に関する罰則が厳しくなったこともあり、運転中のタッチパネル操作はそこに該当するのではないか?という不安は残りました。
この辺りは各メーカーそれぞれ試行錯誤しているかと思いますが、BMWや三菱が実施している手元のダイヤル、もしくはパネルをマウス的に使用して、というのも1つの解決策であると思いますし、ナビ操作などについてはAUDIが搭載しているメーターパネル内にナビ画面を表示する、というのも1つなのかなと。
今後、この辺りは各社色々なものが出てきそうですね☆
運転席周りは、まずシートは運転席・助手席共に電動のパワーシートは全車標準装備ですが、GT Type-SPとType-Pは本革シート且つシートメモリー機能が付きます。また、左記2グレードは運転席のランバーサポートも電動です。GTのグレードであればシート生地はファブリック、ランバーサポートは手動になります。
うーん、個人的にはGTのグレードでも価格を考えるとメモリーシート付けたり本革でいいのでは、という気もするのですが。差別化的な点と、それを必要としない顧客用、的な役割、なんでしょうかねぇ…
ステアリング周りはプロパイロット2.0の搭載有無、つまりはHybrid仕様かガソリン仕様かでスイッチ類が変わるのが特徴です。グレードごとの変化としては一番大きいのはGT Type-SPのみ、ステアリング裏にパドルシフトが装備される、という点になります。
このあたり、ディーラーOPで対応しているメーカーもいる中、メーカーOPで最上級グレードのみ対応?"(-""-)"と疑問符が付いたとこでもありました。
また、GT Type-SPだとアルミペダルになる、という点もありますが、この辺りは社外品でも以下のようなパーツがあるようでなので(ちなみに純正OPのカタログにはありませんでした…)
パーキングブレーキに関してはガソリン仕様は足踏み式、Hybrid仕様は電動パーキングブレーキとなっています。
個人的には足踏み式にするくらいならこれまでの手動のサイドブレーキでいいじゃん…と思ってしまうのですが(^▽^;)
時代、ですかね…もしくは価格考えたら両方電動パーキングブレーキにしてほしいよな、と思いました。
なお、チルト・テレスコピックについては全車標準で電動のものが付いてます。上位2グレードはメモリー機能付きです。
メーターパネルは右側にスピードメーター、左側にタコメーターを配置し、中央部分がさまざまな情報を表示するディスプレイになっています😃
かなり大きめにスペースがとられているので見やすさは問題なく、手元のスイッチで切り替えも出来るので便利です☺️とは言え、他社でもこの辺りは当たり前になりつつあるので特徴的か、と言われると少し厳しいです💦
エアコンは勿論オート。なのですが、上位2グレードのGT Type-SPとType-Pはインテリジェントエアコンシステムというらしく、プラズマクラスターを搭載した、お肌の保湿にも役立つ女性にも嬉しい機能が付いています。除菌効果もあり、さらにはにおいや排出ガスを検知して自動で室内外気切り替えを行う、というものだそうで。
もう完全に高級車です。いやまぁ、確かに価格も高級なんですけど…スカイラインってこういうクルマだったっけ?と個人的には思ってしまったのも事実ですね…(;'∀')
オーディオ・ナビはNissan-connectナビゲーションシステム、というのを搭載しており、もちろんBluetoothによるスマートフォンを接続させてのハンズフリーは勿論、音楽再生も可能、Apple CarplayやAndroid Autoも使用可能です。USB接続やI-Podにも対応、12セグのTVチューナーも搭載しています。
以上は標準で、メーカーOPとしてはアメリカはBOSE社製のオーディオシステムを搭載可能です。ただし、ベースグレードのGTについてはBOSEは対応していないようです。
後部座席は昨今流行りのSUV系やミニバン系に比べればやはり潜り込んで座る印象はあるものの、座ってみるとかなりゆったりしています。
ヘッドクリアランスはCピラーがかなり寝ているせいもあるのか、シート奥深くまで腰掛けた状態だと、身長176cmの私では指1本入るか入らないか、という感じでした。
座る位置を工夫すれば窮屈感はないので、長距離もそこまでは疲れないと思います。
なお、前述のようにシート可倒はメーカーOPの扱いで、Hybridの仕様はその設定はありません。また、Hybrid仕様はリアセンターのアームレスト部分の貫通もしないので、用途によってはグレード選びに注意が必要です。ガソリン仕様は標準でリアセンターアームレストを倒せば貫通は出来ます。
あとは感じたこととして、価格帯を考えたらリアのシートヒーターはあってもいいのでは…と思いました。
安全装備
評価:(★★★★★)
安全装備については、出来れば話題のプロパイロットについても触れつつ試してみたかったですが、試乗車がガソリン仕様だったのもあり、以下のサイトにてご覧ください。
<https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/skyline/performance_safety.html>
最近のクルマだけあり、いい意味でも悪い意味でも先進技術も含めて電子制御の塊みたくなってしまったな、というのを感じたことだけは書き留めておきたく思います。
ドライビングインプレ
評価:(★★★☆☆)
さて、注目の走りは?
歴代、スカイラインといえばやはりスポーツセダン(とクーペ)!
乗る前から期待も上がってしまうわけですが、そこはまぁ冷静に。
営業さんに簡単に説明を受けて出発!
ステアリングをいつも用に低速でゆっくり切ります。
うんうん、反応はいいぞ☆(#^^#)
ボディの剛性が高いのがよくわかります。フロントの反応速度はとてもいい。
うん、いいんです、確かに。
ただ…何とも言えない違和感がありました。後ほど後述します。
お店が大き目の国道に面した場所の為、公道に出ると同時に流れに乗りつつ加速します。最初はecoモードで乗ってみましたが、踏み込んでも緩やかに加速していくイメージです。まさに燃費モード、な感じ。V6の3リッターツインターボでもこういう機能が付く時代なんだな、と思ってしまいました(笑)(;'∀')
次にStandardモード。こちらは少しエンジンの実力がちらっと見え隠れしているような感じです。少し踏み込むだけでも十分な加速をします。細い道で試そうとすると怖いと感じるくらいのパワー感というと伝わりやすいでしょうか。
最後にスポーツモード。こちらはもう虎が羊の皮を脱ぎ去って獲物を追うかのような獰猛さともいえるような加速力ですね。日本国内なら高速道路でも役不足くらいに感じると思います。サーキット持ち込んで思い切り踏み込みたい!と思わせてくれるような感じです。
加速はそんな感じでブレーキは?
踏みこんでみると効きはシッカリあります。ただ、踏みこんだときの感触があまりないというか、インフォメーションが薄い感じがしました。
どこまで踏めばどこまでブレーキが効くのかがわかりづらい感じです。町中を普通に走る分には問題ありませんが、少しワインディングでスポーツ走行してみようかな、みたいな時には事前にそのあたりをシッカリ把握しておかないと冷やりとする場面が出そうな気がします。
サスペンションについては全体的に固めかな?という感じ。
特にリアが固めに感じました。段差を乗り越えたときのハーシュネス(突き上げ感)が強めに思います。高齢者の方を後ろに乗せるとかは少し厳しいかも?というのが僕が感じた正直なところです。ただ、この辺りはHybrid仕様になればサスのセッティングも変わると思うので、あくまでもガソリン仕様としての場合、とお考え下さい。
最後に、前述したステアリングの違和感。
何というか、本当に不思議な感覚なんです。
ステアリングを切る、車体は即座に反応する。
でも、その際のレスポンスというかインフォメーション的なものがステアリングからほとんど感じられないんです。
クルマに乗ってる人ならわかると思いますが、ステアリングを切るときに、いわゆる「遊び」みたいのがあると思います。ここから車が反応し始めてるな、そこまで切り込まないとこの車は曲がり始めないな、というあの感覚です。
この車、ステアリングから感じるのは「全部遊び」みたいな感じなんです。
それでいて、車自体は迅速に反応して曲がり始めているんです。
わかりやすくいえば、レースゲームで…しかもちゃんと応力のあるやつじゃなくて、ステアリング切ってもハンドルがグルグル回るだけなのに、画面の中のクルマはキビキビ曲がっている、そんな感じです。
試乗途中、少し細い道も走って交差点ですれ違いながらの左折とかもあったんですが、
ステアリングからのインフォメーションが薄い、というかわからないので、どれだけ切ればいいかが一瞬混乱するんです。
慣れといえば確かにそうなのかもしれませんが、場合によっては慣れる前にぶつかるか、あぜ道に落っこちそうです。まぁ、自動ブレーキもあるからぶつかるは可能性少ないかもしれませんが。
本当に不思議に思って調べたところ(営業さんに聞いても「そんなもんですよ」的な答えしか返ってこなかった)、わかりました。
このスカイライン、ステアリングのシステムは「ダイレクト・アダプティブ・ステアリング」というらしいのですが、通常の機械式にステアリングとタイヤを動かす操舵の部分が直接つながっているわけではなく、ステアリングの回転をコンピュータで電気信号化してモーターや操舵を担当するパーツに伝えている、という代物でした。
つまりはダイレクト感が全くないように僕には感じられて、それが違和感となっていたようです。
詳細は以下をご覧下さい。
<https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/skyline/performance_safety/performance.html>
クルマのボディやエンジンなど、その他の素性は良く感じられただけに少し残念でした。あくまでも個人的な感想ですので、これがいい、という方もいるとは思うのですが…これって運転楽しいかな…と思ってしまったのもまた事実でした。
総評
個人的評価ですが、 100点満点中82点。
自分の場合、スカイラインといえば叔父がR30、31に乗っており、小さいころに乗せてもらってそのカッコよさに憧れたものでした。
その当時の印象としてはスカイラインはスポーティーなセダン、クーペというもので、それは自分の中で今も変わっていない部分だと思います。
13代も続くくらいの車種ですから、その時代のニーズに合わせて色々試行錯誤もされてきたかとは思いますが、やはり基本はスポーティーであること。ここに尽きる気がするんですね。
その観点から見ると、今回試乗したスカイラインは高級車の路線なのかスポーツセダンの路線なのか、正直よくわかりませんでした。
価格は明らかに高級車だと思います。ベースグレードでも400万を超えるクルマなんて、高級車という区分以外の何物でもないと思います。
かといって、高級車なのか、という観点で見ると物足りない部分も多々あり、ユーティリティー面や内装の質感など、もっと手を入れられるところはあると思います。
ではスポーツセダンという観点ではどうか?
あくまで個人的意見ですが昔スカイラインに憧れたファンの一人として敢えて、ハッキリ書きます。
楽しくないです。
感動した、という点では以前乗ったBMWの3シリーズや、マツダのアテンザの方が感動し、面白さ、楽しさがありました。
今回のスカイラインに感じたのは、エンジンは踏み込むと気持ちいいし、ブレーキも効くし…という性能面ではいいのでしょうが、自身の望む通りに車が動く、という一体感みたいなものからは少し離れている気がしました。
何だか、メーカー自身どうしていこうか迷っているような感じも受けました。
スカイラインというのはこういうクルマなんだ、とそれぞれのファンの方がたくさんいると思うので、それを全て満たすクルマを作るというのは並大抵のことではないと思いますが…これまでのファンを裏切ったりするような形ではなく、昔憧れててスカイラインに乗りたくて見に来たんだ、というお客さんがたくさん増えるようなモデルになれたらな、と思いました。素人が勝手いうのは簡単ではあるんですが…個人的に感じたのはスカイラインってこういうクルマになっちゃったのか。。。という想いでした。
クルマとしてはとてもいいクルマだと思います。
ですが、それぞれのスカイライン像に応えるクルマかというと…僕の場合は少し違ったようです。
ですが、このブランド名を残すというだけでも価値のある1台には違いないと思います。フェアレディZと並んで、今後も日産を牽引するブランド名であってほしいな、と思いました。
以上、インプレでしたー( *´艸`)
※あくまで主観的評価となります。
諸元表は以下からご覧ください。
諸元表
【GT Type-SP、GT Type-P、GT】
https://www2.nissan.co.jp/SP/SKYLINE/VLP/PDF/skyline_specsheet.pdf
【400R】
https://www2.nissan.co.jp/SP/SKYLINE/VLP/PDF/skyline_400r_specsheet.pdf