今日の試乗は、
通常のコイルスプリングではなく、液体の入った球体からなる所謂ハイドロシステムもシトロエンの最大の特徴でしたし。
実はもうひとつ、広告戦略に昔から拘っていたメーカーという1面もあるんですが…フランス人作家のレイモン・サヴィニャックの描いた一連のシトロエンのポスターなんか有名ですよね☺️
シトロエンのポスター 作者はレイモン・サヴィニャック<出典:https://www.mie-ux.com/SHOP/SV8.html>
あとは何と言っても色んな意味で超!独特で、超!個性的なクルマを多数送り出してるメーカーでもあります。
あとは何と言っても色んな意味で超!独特で、超!個性的なクルマを多数送り出してるメーカーでもあります。
今回のC3は一体どんなクルマなのか?
見ていきたいと思います☺️
ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。
なお、あくまで個人的観点なので気を悪くされたらすみません。
個人的評価ですが各項目については5段階で評価したいと思います😃
試乗車:シトロエン C3
グレード:Shine
☆目次★
エクステリア(★★★★★)
試乗車は「サーブル」という色で…何だろう、グレーというかくすんだゴールドにも見えなくもないし…不思議な色です(笑)フランス語だと思うので恐らくは日本語に訳せば何らかの色なんでしょうが…大学時代に第二外国語でフランス語専攻でしたが全く身に付いておりません(笑)😅参加者少なくて酷いときはマンツーマンだったり、じゃんけんで成績決めるとか言う講師だったからなー(笑)😅💦
さて、デザインについて。
早速来ましたね!これぞフランス車!と言いますか、いきなり超個性的です!僕は好きですけど、人によっては受け入れられない人もいるかもしれませんね😅
全体の印象はコンパクトなんですが、やはり存在感が半端ない😳💦
少なくとも国産の大手メーカーだったら間違いなくやらないデザインだと思います(笑)😅
全長:3,955mm
全幅:1,750mm
全高:1,495mm
ホイールベース:2,535mm
というサイズ。
フロントデザイン、パット見た時、まぁ普通はこの中央の矢印が縦に重なったシトロエンのアイコンマーク、「ダブルシェブロン」から横に延びた先にあるライトがヘッドライトかと思うと思うのですが、これは実はポジションライトで、ヘッドライトはその下にあるデカイユニットがヘッドライトです。
何でも、照らせれば問題ない的な考えかつ、この方が安いから車輌価格を安く出来るから、という理由らしいです。気持ちいいくらいに割りきって考えてます。なお、アクセサリーにはHIDに変更するキットが用意されてます。
こちらのモデルは外装が白でかつ屋根やサイドミラーカバー、フォグランプ周りが赤くアクセントがつけられていてお洒落ですね☺️この辺りの色については外装色である程度組み合わせが決まっています。
色の展開は上記の他、
ノアール ペルラネラ (黒)
コバルト ブルー
オレンジパワー
アーモンドグリーン
ルージュ ルビ (赤)
です。アーモンドグリーン以外は特別塗装色となります。(ほぼ全部ですが(笑)😅)
外装でも各部面白くて、まずボディサイドに「エアバンプ」というプラスチック製の黒いパーツが付いてるんですが、触ってみるとわかるんですけど、適度に柔らかくて、ぶつけたり擦ったりしたときにボディを保護するものなのだそう。
デザインのアクセントにもなり、合わせてガードもしている、ということです😃
次に…これもフランス車らしいというか、フロントウィンドウ上部にカメラが付いてるんですが、最近のクルマだとプリクラッシュブレーキも段々普及してきたし、てっきりその機能用かと思いきや、
「ドライブ中に、いいな、と思った風景などを写真に撮れます( ゚∀゚)つ」
とのこと。
はい?😳
と一瞬何を言ってるのかわかりませんでしたが、純粋にクルマの機能として写真が撮れる、ということだそう。一応、プリクラッシュブレーキの機能やドライブレコーダーの機能もあるみたいです。でも、メインは思い出作成のカメラだそうです(笑)😅
こういう遊び心、国産にも欲しいよね(笑)
シトロエン C3 リア フロントに比べると地味か<投稿者撮影>
シトロエン C3 リア バックカメラ、リアフォグライトは左右一つずつ<投稿者撮影>
フロントが結構インパクトある割にはリアは少し地味かもしれません。
フロントが結構インパクトある割にはリアは少し地味かもしれません。
ストラットタワーは黒のレインフォースでバルクヘッドと左右をそれぞれに繋いでいる上、バルクヘッドから運転席までの距離も長めなのでフロント剛性はかなり高めなのかなと思いました😃
そのあたりのノウハウも活かされていそうです。
リア周り、開けて確認してみました。
コンパクトクラスということもあり、テールゲートは手動です。
ラゲッジスペースは横が105センチ、縦が75センチとこのクラスにしてはかなり広め。
足として使うならかなり良さそうです☺️
インテリア(★★★★☆)
どちらかと言えばお洒落さが凄く伝わってくる作りとなってます。
まず驚いたのはシート!
座った感じがとても座り心地が良く、布地のソファに腰かけてるような感覚です☺️
メーターはこれまで乗ってきたフランス車群に比べれば少し地味、いや他メーカーなら全くもって普通なんですけど(笑)、速度計と回転計とが表示されるもの。コンパクトクラスとはいえそこは輸入車。速度計は220kmまで刻まれてます(笑)視認性も問題なかったです😃
シトロエン C3 インテリア 前席<投稿者撮影>
中央のディスプレイはタッチパネルになっており、車体の設定も行うことが可能です。エアコンなんかも全てタッチパネル操作となります。
中央のディスプレイはタッチパネルになっており、車体の設定も行うことが可能です。エアコンなんかも全てタッチパネル操作となります。
ナビやオーディオはスマートフォン接続タイプ。一応アクセサリー的にはナビも付けられますが、あまり付ける人はいないそうです。
センターコンソール下にはUSBの差しこみ口があります。
サイドミラーや周囲の見え方も良く、視界は確保しやすい方だと思いますね😃
シトロエン C3 後部座席<投稿者撮影>
後部座席については乗り降りという点ではサイドシルが少し太めなので少し大股気味に跨いで乗り込む形になります。この辺りは昨年度からヨーロッパ車の側面衝突安全性が厳しい方に改定された兼ね合いがあるのでまぁ、仕方ないのかな。
後部座席については乗り降りという点ではサイドシルが少し太めなので少し大股気味に跨いで乗り込む形になります。この辺りは昨年度からヨーロッパ車の側面衝突安全性が厳しい方に改定された兼ね合いがあるのでまぁ、仕方ないのかな。
広さ的にはコンパクトカーでありながら確保されてる方かと思います。
身長176センチの私でヘッドクリアランスは拳1.2個分、膝周りスペースも拳1.5個分確保出来ました。
シートは外装色でステッチの色や模様の組み合わせが変わるため、検討時には迷うポイントになるかもしれません😊
ともかくもインテリアはかなりシンプルかつ機能的な為に特筆すべき点は少ないのですが、必要充分、といった印象です。
安全装備(★★★★☆)
最近話題になっている装備についてはおおよそ標準で搭載されている印象ですね、すなわち…
・ブラインドスポットモニター (ベースグレードのFeelには設定なし)
・衝突軽減ブレーキ (作動速度域の規制あり、二輪車や小型の障害物は検知出来ない)
・オートハイビーム
・車線逸脱警報システム
・ヒルスタートアシスト
・バックカメラ(ベースグレードのFeelには設定なし)
うーんと、最近のクルマにつけられてるものは大体ありますね、でも360°のアラウンドビューモニターはないみたいです🤔
その他、誤発進抑制機能もないですね。
独特の装備としてはスピードリミットインフォメーション機能。
カメラが路上の標識を検知してメーターパネル内に表示するんですが、任意でその情報を元にクルーズコントロールの速度設定に反映出来るという。クルーズコントロールに連動させるというのはあまり他社にはないかもですね。
まぁ、充分と言えば充分かな?😃
ドライビングインプレ(★★★★★)
さて、注目の走りは?
試乗車は1.2リッターのターボモデル。
乗り込んで一通り運転席回りを調整してエンジン始動。
エンジン掛けるときに若干振動がありますね。聴けばエンジンの気筒数は3気筒らしく、つまり1気筒あたりの排気量は400ccなので、4気筒エンジンとかと比べると爆発が大きい分、振動があるんですね。
とはいえ、気になったり不快に感じるレベルか、と言われるとそこまでではないですが。
運転席からの見切りはとてもしやすい方かと思います。強いて言うなら左前方はデザイン上丸くなってることもあって、少し注意は必要かもしれません。
置いてあった場所(要するに向きが)と公道の流れが反対だったので、いきなり180°旋回することになりましたが(笑)
段差は難なく、ポンといなしてくれました。ボディ剛性は問題なさそうかな?😃
最初はノーマルモードで、次にスポーツモードで試してみました。
差分はあるんですが、そこまで大きくはないかも🤔アクセル踏み込んで、車体がグッと前に出るときのトルクがスポーツモードの方が早く出るイメージです。
加速性についてはどちらもアクセル開度1/3くらいでも反応して加速してくれるのでかったるさもなく、問題なし😃
ブレーキも安定して利きますし、リアがバタバタすることもありませんでした。
また、シートがやはりフランス車特有と言いますか、とても座り心地がいいんですよ☺️普通に巡航してると前述もしてますが本当にソファーみたい。これは長距離疲れないだろうなぁ☺️
唯一気になったのは…
試乗コース途中で道路の舗装が凄く悪いところ、こう凸凹した道をしばらく走ったのですが、舗装路面では気になりませんでしたがサスペンション設定、ダンパーの反発力が入力の力よりも強いのかな?ボディ全体で震えてるというか、ビルの免震構造みたいにボディ全体が揺れているような感覚がありました。かなり突き上げ感というか振動が凄かったです。
また、ラゲッジスペースが広くていい、というのを前述しましたがこうした凸凹路面だとリアの方で発生した異音が増幅してる気がします。ガーッ、というかゴーッというか。
FFだからフロントを固めにしてるのは何となくわかるんですが。ステアリング応答性も良かったし。
その場合、リアはそうすると少し柔らかくしてバランス取ったりするのが普通なんですが、これはリアも固くしてるような気がします。その分、シート柔らかくして乗り心地のバランス取ってるのかな?って思いました。
そうなると、最近はこのクラスでもレザーシートってグレードによって設定あるのが多いんですけど、そもそも設定がないのはその辺りに起因してるんじゃないかな?あくまで推測の域を出ないんですけどね🤔
もう少しサスペンション柔らかくしてもいいんじゃないかなぁ、という気がしました。
燃費はカタログ値がJC08モードでガソリン仕様は役18.7km/L。まぁ実燃費だと予想でこの値から-2、3kmってとこでしょうか。
総評
個人的評価ですが、 100点満点中86点(ノ´∀`*)
一言で言うなら足とする分には充分過ぎるクルマだと思います😃
後部座席もデザインを重視した割には実用性もありますし、内装もお洒落、デザインについては唯一無二の存在ですし😃
残念な点は…
もう少し安全性能面に力入れるといいなぁ、というのと、パドルシフトが欲しいこと。
ついでに言うとSモードへの切り替えもセンターコンソール麓なので微妙に使いにくい点はユーティリティ面として直して欲しいですね。あとは本皮シートの設定も欲しいし、価格を下げることを重視したとわかってはいてもHIDは標準にしてLEDをオプションにするとか。
事実、安い方だとは思います。
車輌本体価格はShineの仕様で248万(税抜き)ですし、私も見積りしてもらってオプションでマットやバイザー、カップホルダーやHIDに換装してもらってトータル300万切りましたし。アクアの見積りより安かったですから(笑)😅
ただ、国産の同クラスでも標準で付いてるものが付いてなかったり、走行性能面でもああいった振動が出たり、というネガの部分を安い、という点とデザインがお洒落、の二点でどこまでライバルに対抗出来るかというのは気になりますね🤔
要は選ぶ人の価値観が凄く反映されると思うんですよ。それこそ、装備とかあまり気にしない、普段の足として必要、車両の性能とかよくわからんから乗れればいいけど、他の人と被るのが嫌(個人の感想ですけど、日本人に多いですよね、こういう人😅(笑))って人にはドンピシャかもしれませんし。
それなら候補にはぜひ加えて頂きたい一台かなぁと😃
これはフランス車、他にも乗ってみたくなったぞ?😄
とても楽しい、また参考になる試乗でした☺️
最後にご担当頂きましたSさん、ご丁寧に対応頂きまして誠にありがとうございました☺️
以上、インプレでしたー( *´艸`)
※あくまで主観的評価となります。