今日から6月。
早いもので今年も前半が間もなく終わろうとしてます。6月と言えば梅雨。
梅雨前線北上前に色々乗っておこうぜ!ということで(?)本日はDSブランドのDS7クロスバックに試乗してきました!
発売されてからまだそんなに経ってないですよね、確か。
発表されて、なかなかのこれまたアヴァンギャルド(注:仏語で「前衛的」や「挑戦的」などの意味)なデザインだなぁと感じてまして、とても楽しみにしておりました。
本当は4月の最後に乗るはずだったのが体調崩して伺えなくなり、リスケジュールした結果今日に😃
DSブランドの説明は以前DS3の時に簡単に触れたのでそちらをご覧ください↓
www.sazabin.com まぁ、元々がシトロエンだけあってフツーのクルマな訳がない(笑)
まだ見てもいないし乗ってもいない時点でもこれだけは言える。
個性の塊、なんだろうなと
そして、フランス車なのでお洒落かつ、とてつもなく合理的なんだろうな、と。
では実際どうなのか?
早速見てみましょう!
ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。
あくまで個人的観点なので気を悪くされたらすみません。
個人的評価ですが各項目については5段階で評価したいと思います😃
試乗車:DS7 CROSSBACK
グレード:Grand Chic / OPERA※
※グレード以外に内装の仕様があり、試乗車はOPERAでした。
エクステリア(★★★★☆)
乗せて頂いた試乗車はグリ アルタンス色、フランス語なので聞き慣れませんが要はシルバーのモデル。
赤いモデルの写真は店内にあった特別仕様車の写真になりますが、外観上の違いはホイールが撮影車は19で、試乗車は20インチのもの、また各パーツで黒く塗装されている箇所がシルバーメッキになっている点などが異なります。
赤い色も綺麗ではあったのですが、あまり深みはない光沢のあるソリッド色(矛盾してますが(笑))みたいな、少し重たい印象に思いました。シルバーの方が、各ディテールをより強調して、カッコ良く、かつ迫力あるように見えましたね☺️
独特のデザインなので街中でも目を惹きますし、インパクトもあって記憶に残るデザインだと思いますね☺️
フロントの威圧感もたまりませんね!かなりのオラオラ顔な気もしますが、そのオラオラ感を出している1つがなんと言ってもこのヘッドライト!
フロントの威圧感もたまりませんね!かなりのオラオラ顔な気もしますが、そのオラオラ感を出している1つがなんと言ってもこのヘッドライト!
片側3灯ずつの計6灯とさらにHID(グレードによっては LED)のライトがついており、運転席側からの操作でこの3灯ずつの部分はクルッと横にそれぞれが回転して別の表情をみせたりもするんです!
勿論、ステアリングに連動して先を照らしたり、対向車や対向車線のクルマも意識して、例えば片側だけライトを下向き、もう片側は上向きのまま、とかフレキシブルに動いてくれるんだそうです!スゲーな😳💦
フロントの全体的なデザインについては…こう書くと一部の方から怒られちゃうかもですが、(MAZDAの魂動デザイン+最近のAudiデザイン)÷2、という感じが(笑)😅
フロントの全体的なデザインについては…こう書くと一部の方から怒られちゃうかもですが、(MAZDAの魂動デザイン+最近のAudiデザイン)÷2、という感じが(笑)😅
グリルをグルリと取り囲むメッキの形はMAZDAっぽいし、グリルを大きくとって多数のライトを並べるのはAudiっぽいなと…あと形も。恐らくは先日のDS3も似た感じのグリルだったのでDSの方向としてこうなのだとは思うのですが、このDS7に関しては何かそんな感じが。カッコいいはカッコいいんですけどね😅
空気の整流としてはグリルの上部両端のヘッドライトの目頭あたり、ですかね、ここでグリル内に入る空気と外に流す空気が別れるポイントみたいで、ボンネットにもここの部分に沿ってラインが形成されていました。丁度ボディ先端のグリル上側が空気を真っ二つに切り裂くイメージみたいです。
空気の整流としてはグリルの上部両端のヘッドライトの目頭あたり、ですかね、ここでグリル内に入る空気と外に流す空気が別れるポイントみたいで、ボンネットにもここの部分に沿ってラインが形成されていました。丁度ボディ先端のグリル上側が空気を真っ二つに切り裂くイメージみたいです。
ボディサイドにはヘッドライトに沿って流れて、サイドミラーの下側がうまく空気を整流するように抉られているんで、そこでボディサイドを流れる空気と合流してリアに流れるようです。最近のクルマでサイドウィンドウの付け根にミラーがあるタイプは珍しいですね。
リア回りも拘ってるなぁと、感じたのはリアゲートを開けた時のボディの厚さ!😳
リア回りも拘ってるなぁと、感じたのはリアゲートを開けた時のボディの厚さ!😳
恐らくはリアのサスペンション付け根部分を相当補強してるように思いました。
ちなみにエンジンルームも見てみました。
試乗車はディーゼル仕様で、拝見できたのはガソリン仕様なのですが、作りは同じとのことなのでそれ前提にはなるのですが、まずサスペンションのストラットタワー上部はバルクヘッド側からカバーがされており、見えないようになっていました。
周囲はプラスチックなので詳細はわからないのですが、裏にレインホースがあるのかな?多分🤔
また、面白いなと感じたのはガソリン仕様は1.6リッターのターボなのですが、タービンはラジエターのファン直後に配置されており、風が当たるようにもなっていました。
エンジン周辺も隙間に余裕があり、冷却にも貢献してるようにも思えました☺️
また、外観上の装備で特筆すべきはフロントガラスに装着されたカメラを使用したアクティブスキャンサスペンション!
最近のクルマでフロントガラスにカメラがあるのは珍しくはないのですが、用途としては追従のクルーズコントロールだったり、プリクラッシュのブレーキだったりすると思うんです。
が、このDS7はそれに加えてそのカメラで車体の前方路面状況をハイスピードでスキャン
し、サスペンションの減衰力調整を行う、というとんでもなく先進的な装備が😳💦💦💦
要はクルマが道を見て、凸凹してたらサスペンションをリアルタイムで柔らかくしたり、舗装されたきれいな路面なら適したサスペンション設定にする、ということを行うというもの。凄くないか、これ💦
個人的には是非ほしい😊と思いました。
が、壊れてシステムが暴走したら恐ろしい(面白い?(笑))ことになるだろうな、とくだらないこと考えたりもしちゃいました(笑)😅こういう、「そんなとこに着目したのか!」という驚きがあるのがフランス車の面白いところですよね☺️
全長:4,590mm
全幅:1,895mm
全高:1,635mm
と言ったサイズ。
インテリア(★★★★★)
フランスならではの高級感と言いますか、ドイツやイタリア、イギリスなどの自動車の高級感ともまた異なるもので、改めてフランスというのは芸術やデザインの本場なのだな、と実感します。
車種名の所でも書きましたが、このDS7CROSSBACKは、インテリアにグレード展開がされており、コンセプトとしてフランスの首都、パリを象徴とする3つの地名の仕様があります。
それぞれ、
・OPERA(オペラ)
・RIVOLI(リヴォリ)
となっています。
19世紀中頃にナポレオン三世の指示によって建築されたオペラ座は、ネオバロックの建築様式をした、当時の画家や彫刻家、モザイク職人らの最高の技術で作られた豪華絢爛なあのオペラ座をオマージュして設定されたものだそう。
Grand Chicにパッケージオプション設定となるのですが、ナッパレザーを使用したインテリアは黒を基調としてシックにまとめられてはいるものの、所々にたとえばダッシュボードにパールトップステッチという真珠をイメージしたステッチが施されていたり、フランスの高級時計メーカーのB.R.M社製アナログ時計が装備されていたり、と決して高級感を無駄にアピールするわけではなく、細かい所に良いものを使っている印象。ですが、雰囲気はとてもお洒落でフランスの価値観や考えなどがギュッと凝縮した最高峰グレードです。
RIVOLIは僕も今回初めて知った名前でしたが、パリの1区画にリヴォリ通りというストリートがあり、そこには一流レストランやホテル、高級ブランドが並んでいるフランスでも有名な高級街なんだそう。
日本で言えば銀座みたいな感じでしょうか😊
このRIVOLIの仕様がGrand Chicの標準仕様となります。OPERAとの違いはこちらもレザー
シートではありますが、ナッパレザーではないという点と、シートの模様が異なります。
3つ目のBASTILLEは世界史を学んだことがある方なら間違いなくピンと来るかと思います(僕も世界史専攻でした)が、現在はバスティーユ広場という広場の名前ですが、元々はここにバスティーユ牢獄という牢獄があり、18世紀後半にそれまでの度重なる戦争により国民が疲弊していた上、フランスの政治に対する民衆の怒りが爆発、当時のフランスの専制政治の象徴とされていたバスティーユ牢獄を襲撃し、これをきっかけとしてフランス革命が始まった、という場所です。(かなり端諸って書いてますので、詳細は教科書なりで調べてくださいね(笑))
現在は牢獄はなく、広場になっています。
こういった歴史的な名前を採用するのは面白いですよね☺️
日本では最近MAZDAなんかはデザインコンセプトに流(ながれ)だとか大気(たいき)だとか、日本語表現を使用したコンセプトを打ち出してますが地名などはまだないですね。
それではその他、まずは運転席周辺について。
シートについては標準グレードのSo Chicを除き、フロントシートは8ウェイパワーシート、メモリー機能が標準です。
シートヒーターはSo Chicでもオプション設定があります。シートバックのベンチレーションはGrand Chicにパッケージオプション設定です。
座ってみた感じとしてはまず、大きさを感じさせないな、というのが第一印象。
見切りも比較的しやすく、取り回しで気を遣いそうといった印象はありませんでした。
ステアリング周りで感じたのはステアリング自体がかなり小振りなものになっていて、操作にスペースを割かなくて済むということと、恐らくは意識して作ってると思うのですが、メーターパネルがステアリングの枠の中にすっぽりと収まるような感じで視認性も高いものになっています。
メーター自体はDS3の時と同様、ここでも独特というかダイヤの形をしたデジタルメーターが表示(設定でいくらかは変えられるようです)され、メーターの情報を認識するまでには少し慣れが必要かもしれません。
ペダルは吊り下げ式で、やはり元々が左ハンドル車のせいか、右ハンドル化したことの弊害か、ペダルは少し車体中央側に設置されています。体を捻る程ではありませんが、長距離を走ると次第に体に影響が出てくる可能性はあるかもしれません。
エアコンは勿論オートで左右独立式。
後部座席側でも後部側独自の設定も可能です。これは便利!😃
ディスプレイは8インチサイズでナビはSDナビが標準です。ETC2.0やTVチューナーは標準装備です。ラジオやUSBにも対応し、凄いと思ったのはスマートフォンのワイヤレス充電が可能な点。しかも標準装備です。最先端行ってますね!😍
後部座席側でも後部側独自の設定も可能です。これは便利!😃
ディスプレイは8インチサイズでナビはSDナビが標準です。ETC2.0やTVチューナーは標準装備です。ラジオやUSBにも対応し、凄いと思ったのはスマートフォンのワイヤレス充電が可能な点。しかも標準装備です。最先端行ってますね!😍
また、操作は全てタッチスクリーンのため、使いこなすには慣れが必要です。スイッチみたくカチッと音がするわけでもなく、触るだけなので、その分画面で情報判断の必要があります。
このあたり、最近タッチスクリーンやパネル採用のメーカーは多いのですが、運転中の視線移動についてはあまり考えないのかなと疑問に感じますね。まだメーターパネル内に出るとかならわかるわですが。
グレードごとに異なる点はスピーカー。GrandChicはHiFiの14スピーカー仕様になります。店内で体験しましたが、これは本当にいい音質!😍低音も効くしツィーター範囲のたとえばドラムのシンバルや金物系の音も臨場感あってハッキリ聞こえます。これはおすすめですね、グレード単位なので金額は高いのですが💦
後部座席側は乗り降りも問題なく…強いて言えば少しサイドシルが高めかも。
クリアランスは身長176センチの僕で頭は指二本くらいと結構ギリギリ。サンルーフ装着車は少し頭当たってました、天井に。
膝周りは拳一個分くらいの余裕がありますね😃
驚いたのが、リアドアパネルにあるスイッチ。1つはパワーウィンドウのスイッチとすぐにわかりましたが、もう1つは?🤔
聴いてみるとなんと!リアシートの電動リクライニングが装備されてるんです!😳
また、クルマがFFのためフロア中央の盛り上がりがなくフラットでとても使いやすいと思います。ちなみにアクセサリーで、この部分に設置する飲み物のクーラー/ヒーターが取り付け出来ます☺️
リアのラゲッジは横幅は前述のボディの厚みもあって少し狭めですが、奥行きは問題なく。フロアもラゲッジボード、床板を調節して2段階での使用も可能なので後部座席を倒してフルフラットにも出来ます。
リアのラゲッジは横幅は前述のボディの厚みもあって少し狭めですが、奥行きは問題なく。フロアもラゲッジボード、床板を調節して2段階での使用も可能なので後部座席を倒してフルフラットにも出来ます。
ラゲッジ側からレバー1つでバタンと倒すことも出来ます。最近、レバーやスイッチはラゲッジにあるけど、ロックが外れるだけで倒れない、みたいなのもありますが、これはレバーで倒れるとこまでいくのでラクチンです☺️キーを持っていれば足をリアバンパー下に翳して開くことも出来ます。なお、三角表示版が標準でリアハッチのパネルに格納されています。このあたりはトラブルが起きても大丈夫なように考えられてるように思いますね☺️
安全装備(★★★★★)
このあたりは最新式だけあって、とても充実していると思います。特にGrandChicについてはほぼすべての安全装置が標準で付いているという状態。
以下の装備が付いています。
・プリクラッシュブレーキ
・アクティブクルーズコントロール
・フロント/バックセンサー
・ブラインドスポットモニタリング
→警告灯展示中に車線変更しようとするとステアリング反力で抑制
・アクティブLEDビジョン
→車速とワイパー作動に連動し、6通りの配光モードを切り替える
・トラフィックサインインフォメーション
→標識をメーターパネルに表示
その他独特な装備としては
・ドライバーアテンションモニタリング
これは、ステアリング上部にある赤外線カメラがドライバーの頭部や瞼の動きを監視し、疲労などの状態を検知すると警告、休憩を促すというもの。
これは長距離ドライバーには嬉しいですね☺️てか、スゲーな😳
またオプションではありますが、ナイトビジョンという赤外線カメラ搭載による、夜間の事故防止を出来る機能もあります。
1つ気になったのは最近ニュースになることも多い、アクセルとブレーキの踏み間違い抑止、AT誤発信抑制機能がないこと。カタログ見た限りは記載がないので、そこが気になりますね🤔
今後のアップデートやマイナーチェンジに期待でしょうか。
気になる点はあれど、充実しています。
ドライビングインプレ(★★★★☆)
さて、それでは走りの方は?
スペックとしては177 ps/3,750r.p.m.、トルクは400Nm/2,000r.p.mなので、かなり実用域や街乗りで使いやすい気がしますね😃さてさて?
試乗スタート。
お店の立地上、駐車場がなくその都度スタッフが配車して店の前に一時的に止めて、みたいな感じのためすでにエンジンは掛かっていました😃
ポジションやミラーを調節し、簡単な操作方法を教わってから出発!
最初の印象は、
ステアリングとブレーキ軽いなぁ( ̄▽ ̄;)
でした。
力がいらないので楽は楽なのですが、もう少し重い方が個人的には好みなのと、誤操作も防げるように思うのですが。
車体自体は少しのステアリング切りでも応答して、モッサリでもなくキビキビでもなく…丁度その中間くらいの印象。
ブレーキについては軽いというのと利き始めのポイントが少しわかりづらいかもしれません。また、中速度域からのブレーキでは少しリアが浮くというか(不安定になるレベルではない)そんな感覚が。
取り回し自体はしやすくて、女性でも恐怖感なく運転出来そうです😃
加速性については予想通りというか、スポーツタイプのエンジンではないので楽しさ、というよりは実用性に振ったセッティングな気がしました。
トルクがあるので発進も楽、道路の流れに乗るのも楽、ですが、面白さや楽しさという意味では少し違うタイプのエンジンかもしれません。
ボディ自体は良くできてて、剛性も高いなと感じました。
ロードノイズは恐らくは20インチのアルミなのでまぁ仕方ないかなという気もしました。銘柄はコンチネンタルでしたね。
スポーツモードとかあったのかなぁ、時間短くてそこまで試せなかったのですが😅
もしそういうモードがあるならもう少し楽しいと感じる部分があったのかも?
なお、サスペンションについてはフランス車ならではのしっとりとした感じにはあまり感じず、ボディとサスペンションで振動を押さえつけてるような感覚。
このあたりは少し意外でした。もっと、スーッと滑らかな感じかなと思っていたのですが。これからまた熟成してセッティングはかわるかもしれませんね😄
燃費はカタログ値がJC08モードで16.4km/L。実際にはここから-2~3キロは減るかも知れませんが、さすがディーゼルだけあって燃費はいいですね!
総評
個人的評価ですが、 100点満点中87点。
うーんと、乗り味としては先日のティアナに近いかもしれませんね。
スポーティーさには少し掛けるけど、実用性と快適性は三重丸だと思います!( ^-^)ノ∠※。.:*:・'°☆
点数は個人的好みも加味してるのでこれくらいですが、あのインテリアのお洒落感、最先端の装備、ユーティリティ性の充実などどれを取っても申し分ないと思います。
グレードとしてはGrandChicがおすすめですが、車輌本体価格が562万円スタート(ガソリン仕様では542万円)なのがどこまで許容出来るかが問題になりそうですね。
ガソリンとの価格差はありますが、免税の関係もあるので乗り出し価格はほぼ変わらないとのこと。
あとは、FFの仕様のみという点と、引っ掛かるのはAT誤発進抑制がないことかな…このあたりは今後搭載される気はしますが。
実用性と快適重視の方には断然おすすめです!
やはりフランス車は合理的且つ、独特だなと感じた試乗でした。
DSブランドとしても今後は車種展開も増えていくでしょうし、今後がとても楽しみです☺️
以上、インプレでしたー( *´艸`)
※あくまで主観的評価となります。