こんにちは☆
クルマ大好きsazabinです(^_-)-☆
今回も中古車購入の為の予備知識、これから中古車購入を考えている方向けに、中古車購入に役立つ知識を色々お伝えしていこうと思います(^^♪
この企画、今回が2回目ですが1回目はこちらをどうぞ☆
一応僕自身、かつて某国産車ディーラーの中古車販売営業を5年ほど経験してますので多少なりともお役に立てるかと思いますので、ご参考にして頂けたら嬉しいです☆
さて、今回のテーマは
「走行距離」
です。
こちらも新車ではあまり考慮しない項目ですよね。
イメージ的には
「中古車の走行距離って前の持ち主がどれだけ運転したかってことだから、少なければ少ないほどいいんじゃないの?('_')」
ではないでしょうか?
いえいえ!そういう面ももちろんあるんですが、一概にそうとも言い切れない場合があるので中古車は奥が深いんですね☆
どういうことか?早速ご説明いたします。
ではいってみましょう☆
☆目次★
◆中古車ならでは!走行距離について
街の中古車屋さんの物件でもインターネットで中古車のサイトを探していても、どの車両にも必ず走行距離が書いてあります。
文字通り、その車両がどれだけの距離を走っているかを示すもの。
これは規約で中古車販売の際には掲示しなければならないと決まっています。
基本は運転席メーターの走行距離計(オドメーターともいいます)を確認しての表示となります。(一部輸入車などはマイルのメーターであったりしますが、日本仕様になっていればキロ表示のはずです)
◆様々な表示区分と意味
中古車の走行距離表示区分には大きく分けて4種類ほどあります。
・表示キロ数に疑いない場合:現時点の走行距離を記載。
・表示キロ数に疑いがある場合:「?」の記号を表示。
⇒推定できる根拠がある場合:推定キロ数
⇒推定できる根拠がない場合:「不明」と表示する。
・オドメーターが改竄されている場合:「改ざんされている旨」を表示。
・オドメーターを交換した場合:取替え前・後のキロ数を表示しています。
後半3つは少し特殊なケースですが、全くないわけではありません。
特に、メーター改ざんについては販売した店側が法律違反にもなる(告知しなかった場合)為、ここ10年くらいでは大分少なくなったように思います。(背景としてはメーターがアナログからデジタルが主流になり、改ざんが出来なくなったのが大きい)
メーター交換については改ざんに限らず、メーターが故障して交換した場合も該当するので注意が必要です。この点については最近の自動車はメーターはスピードメーターやその他のメーターパネルが一体式のものが多い為、オドメータ―に限らずメーターパネル関連が壊れてしまうと交換となってしまうため、この点も認識しておくといいかもしれません。
特にスポーツ仕様のクルマで交換した、みたいなのは多く見かけます。
◆判断基準の目安☆
では、中古車の走行距離、その車にとって多いのか少ないのか、についての判断基準は何なのでしょう?
走行距離を判断する際にまず参考情報とするといいのがその車両の年式です。
その車両がいつ作成されたか、ですね。
一般的に、平均とする走行距離は年間1万km、と言われています。
少し多めでも月に1,000km走る、くらいで年間12,000kmくらいです。
とすると、大まかな計算ですが、例えば購入を考えている車両が3年前の製造であれば、3万キロ以内か、というのが平均を超えているかどうか、という判断が出来る、というわけです。
平均を超えているかどうかでその前のオーナーがどれだけ乗っていたかの判断の参考になる、ということになります。
◆5万キロ、10万キロは一つの区切り
走行距離を見る上で年式と併せて平均を考慮するといい、とわかった上でですが、5万km、10万kmという節目の距離も参考程度に考慮しておくといいかもしれません。
5万kmの車両は平均で考えると5年前に製造された車両であり、車種によっては新車ではマイナーチェンジをしていたりもする年式です。
その為、車両の価格は低めになっていたりとお得に見える物件も多かったりするのですが、このくらいになると新車当時の保証が失効し始めるのと合わせ、タイヤやバッテリー、ブレーキパッドなど、消耗品の中でも比較的大き目の金額を要するものが走行距離的にも交換サイクルに入ってくる為、購入後に大きな出費を要する可能性があります。購入前にそのあたりのパーツが交換されているかお店に確認するといいと思います。
10万kmともなりますと、考え方は5万km時と同様ですが、年式的には10年を超えていても不思議ではないです。
年式による経年劣化もありますが、10万kmというと地球を2週半するくらいの距離を走っているわけで、各部様々なパーツが交換を要する可能性があります。
乗ってみた感覚としては「振動の収まりが悪い」とか「エンジンの調子が悪いかな?」といったようなところを感じるかもしれません(個人差、個体差はありますが)。
車両本体の価格としてはかなり安く設定されていることも多いので、一時的とか短い期間でお金を掛けたくない、という場合には一つの選択肢とするのもいいと思いますが、長年憧れていた車両を買う、とか長く乗る、ということが条件に入るのであれば、車種にもよりますがそれぞれのパーツ交換に10万円単位でかかる可能性があることも考慮が必要かと思います。
特に、これくらいの距離だとサスペンションなどの足回りはリフレッシュの時期を迎えますし、エンジン関連のパーツもラジエター含め補器類など高額な出費になる可能性があります。
※ただし、一部輸入車が購入対象の場合、10万kmまで乗るというのはメンテナンスをしていなければ不可能な距離でもあるので、ある程度メンテナンスがされていたのかな、という目途を立てる、ということもあります。(車両状態をお店に確認するのが大前提ですが)(国産の場合はこれくらいの距離でも壊れずに走れてしまう可能性ありなのでこの考えが当てはまらないことがあります。)
◆走行距離は目安!
前述の通り、走行距離については年式と見比べてみたときに、平均に比べて走行が多いのか少ないのか、という判断は出来ますが、中古車は1台1台の状態が違うため、あくまでも目安とするといいと思います。
一例を挙げますと、自分が中古車の販売をしていた時、よくお客様からも
「中古車って距離が少ない方がいいんですよね?(*'▽')」
という質問をよく受けました。
お答えとしては
「そうですね、高年式の車両で同じ車種で比べると少ない方が良い可能性がありますが、古いクルマで極端に走行距離が少ない場合は少し注意も必要です(^^)」
としていました。
例えば10年前のクルマで走行距離が1万kmくらいの車両があったとします。
距離は少ないからそれだけ乗っていない、=トラブルは起こらないだろう、と考えるのは正しいとも言えますし、そうではないとも言えまして。
年間1万kmの平均から考えれば、その車両は10年の間、殆ど動かさずに置いてあったことになるわけでして、そのことによる弊害が起きる可能性があるんです。
自動車のパーツは基本的に動くことを前提に設計されていますから、長時間置いておいても万全の性能を発揮できるようにはなっていないわけですね。
上記画像の様に、時々ニュースで古いクルマが納屋とかガレージから見つかった、みたいなのがありますが、すぐにエンジンが動いて運転出来る、という状態にはなかなかなっていないはずです。(少し極端ですが)
ちなみに上記画像の車両はリペアを施した、とあります。
逆も然りで、走行距離が多くても定期的にしっかり走っていてメンテナンスもしていた車両であれば上記の例の車両より状態はいい可能性もあります。
その為、走行距離は少なければ少ないほどいい、ではなくあくまで目安だよなぁ(;'∀')と私は思うのですよね。
◆終わりに
今回は走行距離、ということをテーマに記載してみました。
自分としての結論から言えば、
「走行距離はその車両の状態判断の参考目安とだけ考え、走行距離のみで車両状態を判断すべきではない」
ことが重要かなと私は思います。
これから購入を検討している方の参考などになれば幸いです。
次回のテーマもこういった感じで中古車購入に役立つ情報を書いて以降かと思います、応援よろしくお願いします☆( *´艸`)
お読みいただきありがとうございました☆(^ω^)