こんにちは☆
クルマ大好きsazabinです(^_-)-☆
今日から新企画として、中古車購入の為の予備知識、と題しまして、これから中古車購入を考えている方向けに、中古車購入に役立つ知識を色々お伝えしていこうかなと思い、企画立案してみました(^^♪
一応僕自身、かつて某国産車ディーラーの中古車販売営業を5年ほど経験してますので多少なりともお役に立てるかと思いますので、ご参考にして頂けたら嬉しいです☆
新車試乗記事は、来週には1台乗ってきてアップする予定なので少々お待ちを…(;^ω^)
さて、今日のお題はズバリ、
「修復歴」
です。
新車ではまず間違いなく見かけることはないこの文言(当たり前だw)。
中古車購入後のその後にも影響しかねない項目でもあるので、解説します。
ではいってみましょう☆
☆目次★
- ◆修復歴って?-その定義
- ◆骨格・フレームって?
- ◆修復歴になる例、ならない例
- ◆修復歴あり車のメリット・デメリット
- ◆修復歴車を購入するなら注意すべきポイント
- ◆修復歴あり車を避けるには
- ◆終わりに
◆修復歴って?-その定義
まずは何よりもここからですね。
中古車を色々なサイトや雑誌みていると必ず項目内にある修復歴:あり/なし の表記。
恐らくイメージとしては、
「あぁ、この車は前のオーナーさんが事故して直した車両なんだな」
って思っている方が多いのでは。
自分も中古車販売やっていた時に一番お客さんが誤解しているところが多かったところです。約9割はこの認識だったんじゃないかな。
ご説明します☆
はい、まず結論から述べますが、
「修復歴あり」=「事故して修理した車両」、
ではありません!( `ー´)ノ
修復歴の定義は、
「骨格(フレーム)部位等を交換したり、あるいは修復(修正・補修)したもの」
なんです。
なので、一番想像しやすい、
・バンパーぶつけて直した
・ドアを擦ったりして傷ついたから直した
とか。他にもいろいろありますが、このレベルは
「修復歴」には入りません。('ω')ノ
よくマンガで見る、
「心配するな、かすり傷だ。( ゚Д゚)」のレベルです(笑)
骨格(フレーム)部位等を交換したり、あるいは修復(修正・補修)したもの、が定義なので、バンパーとかドアとかって人間で言えば擦りむいたとか切り傷付いた、とかその程度なんです。
骨格、という言葉でわかる通り、クルマで言う骨格、フレームは、
人間で言えば骨折、位のレベルです。('ω')ノ
よくニュースとかでも交通事故で被害状況とか伝えますが、骨折まで行くと「重傷」って報道になりますよね、あれと同じくらいなんです。
◆骨格・フレームって?
では、クルマの骨格、フレームってどんなもんじゃい?というとこんな感じです。
こちらの画像に記載がある部分が自動車の骨格、フレームに該当するところです。
こちらのどこかしらが修理、修復されていればハッキリと「修復歴あり」となります。併せて、中古車のサイトや雑誌掲載でも、修復歴あり、となるわけでして、これは色々と規定や法律が決まっていて、修復した自動車を販売する際にはキチンと明記しないと販売してはいけない決まりになっているんですね。('ω')ノ
ちなみに、歴があることを隠して販売した場合、告知義務違反となり、損害賠償の問題となります。
こちらは社団法人日本自動車査定協会が示す修復歴判断基準としてしっかりと決まっています。日本自動車査定協会の修復歴判断基準で、調べると上記の項目に関連した箇所について、どのようになっていれば修復とみなすかの基準も記載があります。
※補足:平成28年4月1日の判断基準改定により、ラジエータコアサポートは対象から削除されました。
つまりは、フレームにまで及ぶような事故があれば修復歴あり、となります。
(もちろん修理されている前提ですが)
◆修復歴になる例、ならない例
事故には色々なケースがあるので一概には言えませんが、パッと思いつく範囲だと、
・ボンネットがぺちゃんこになるような激しい衝突
・側面からの貰い事故
・屋根に何か落ちてくる(例えば落石等)
とかですね。
逆に、修復歴にならないものとしては、
・フロントウインドウ交換
・ドア交換
・ボディ全塗装
などです。これらは修復の歴としては見なされないなんですね。
基本的に、ボディから外側、ネジで交換できる部分は、修理・交換しても修復歴車には該当しないのでご安心ください(^_-)-☆
ただ、注意しないといけない箇所はあります。
例えばリアフェンダー周辺の修理などは、上の画像見て頂くとわかるようにフレームの一部になるので、交換したら=「修復歴あり」になります。板金で叩き出して修理なら修復歴にはなりません。
あとは時々あるのが雹の影響で屋根がボコボコになってしまったケース。
これも同じで交換は歴ありにカウントされてしまいます。
◆修復歴あり車のメリット・デメリット
では修復歴車というものがわかったところで、購入する上ではどのようなことが考えられるか、それぞれ書いてみます。
◎メリット
・価格が安い
・軽微の修復であれば使用上問題ない可能性あり
△デメリット
・売却時、査定価格が下がる
・故障の心配があるイメージ
こんなところでしょうか。
メリット・デメリット両方に当てはまりますが、一番はやはりその車両としての価値が落ちてしまうことが一番の特徴です。車種にもよる為一概には言えませんが、修復歴があるなしで少なく見ても30万以上は差が付くと思って間違いないと思います。
自動車は動産としての資産価値もあるので、査定をするとなるとそのあたりは厳しく評価されてしまうんですね。('ω')ノ
一方、軽微の修復であれば使用上問題ない可能性あり、と故障の心配があるイメージ、は重複する部分もあるのですが、フレームが少し曲がったのを修正した、とかくらいであれば使用上は何の問題もないケースがほとんどです。
(事故で潰されてぺしゃんこになったボディを戻した、とかであれば別問題ですが…)
日常使用とか、近所の買い物とかのレベルなら全く問題ないかと思います。
よく事故歴ありの車はまた故障するのでは、というイメージを持たれる方も多いんですが、修復はあくまでもボディ側の問題であって、エンジンなどの機関系は別、という考え方ですから、機関が壊れる、というのは修復歴が原因ではない場合がほとんどです。
あり得るとすれば…これは次の項目でお話します。
◆修復歴車を購入するなら注意すべきポイント
前述の通り、修復歴あり車は価格が低くなりますので、言い換えれば買いやすくもなります。経済的な事情や、もしくは一旦の繋ぎとして乗るので修復があっても気にしない、とかの方であれば有力な選択肢になるかもしれません。(^^♪
実際、私も過去に1台、修復歴があることを知った上で購入した車があります。
こちらのランサーエボリューションは購入時、事故歴あり、修復歴ありの車両でした。
私も購入当初は故障が多かったりするのでは…という懸念がありましたが、日常使用には何ら問題はありませんでした☆
ただし…
これは気にする人は気にする、というレベルですが、走行時に変な振動が良く出ました。特に中速で旋回する際など、軋み音がしたり、ボディの剛性としては凄く弱くなっているように感じましたね。左右での踏ん張りが効かないというか、力が変な方向に抜ける感じでした。
つまり、日常で使用する分には問題なくとも、例えばものによっては振動が酷く発生するようになってその振動が原因となって機関系に影響を及ぼす、といったことは可能性はゼロではないかもしれない、ということです。
用途にもよるとは思いますが、サーキット走行を前提として購入する、などであればその後で色々対策やカスタマイズすると思いますし、問題にはならないかもしれません。
その車両の造りが元々素晴らしいものであればあるほど、修復したとしても影響は出るものではないかな、と私は思います。('ω')ノ
◆修復歴あり車を避けるには
では、購入時にやはり修復歴あり車は避けたい!という方はどうすればいいか、と言えば、大手の中古車情報サイトであれば検索時に条件として修復歴なし、という条件にチェックを入れれば大丈夫です。
(稀にお店側のミスで歴あり車が無しになっていたり、逆のケースもあるので最後はお店に確認しましょう)
上記のようなお店の記載があっても本当に大丈夫なの?と心配になってしまう方は、
こちらの様な車両品質評価書が付けられた車を購入すれば安心です。
これはお店以外の第3者機関がその中古車をきちんと査定して事故歴や修復歴を確認したよ!という証明書で、JAAIやAISといった機関で発行しています。
この車両選べばボディに関しては安心です☆(^_-)-☆
※ただし、エンジンの状態やサスペンション、ミッションの状態などについては保証するものではないので、ご注意ください。ボディだけの評価となります。
また、車両品質評価書がないものでも、例えば各自動車メーカーのディーラーで販売している認定中古車なども安心です。こちらはエンジンなどの機関系もしっかり保証がついたりするので、迷ったときにはこれで探してみてはいかがでしょうか?(^^)
検索時に、「<各メーカー名> 認定中古車」と検索すると色々出てきますよ☆
◆終わりに
いかがでしたでしょうか?
中古車って新車以上に色々専門知識必要だよな、と最近常々思いますので、今回こういう記事にしてみました。
これから購入を検討している方の参考などになれば幸いです。
お読みいただきありがとうございました☆(^ω^)