本日も当ブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます(#^^#)
更新が少し間が空いてしまいました。
数年ぶりにインフルエンザに倒れたとかありまして寝込んだりもしてたんですが、すっかり良くもなりましたので、今回もまた試乗記です(笑)
今回は久しぶりのドイツ車です。
AUDI A4アバント!
これまで様々なブランドの自動車に試乗してきましたが、誰もが知ってるようなブランドではまだ訪れていない数少ないうちの一つでした、
AUDIは。(ちなみにあと行ってないのは
メルセデス・ベンツですね)
以前、自宅近くの
AUDIディーラーに認定中古(ディーラーが品質を保証した中古車のこと)を見に行ったときにあまり対応がよろしくなかったのと、試乗をインターネットで試乗を申し込むとディーラーから連絡が来て確約、というスタイルのはずなのに申し込んでもディーラーから連絡が来なかったりで、ちょっと食傷気味だったのですが、今回ようやくコンタクトがとれたので行ってみました。
AUDIといえばここ数年の自動車業界全体のデザイントレンドとしても躍進を続けていますよね☆ドイツのブランドの中でもお洒落、というイメージがあるように思います。
個人的に一番注目していて乗ってみたいモデルはA6 / A6 アバントという1クラス上のモデルなのですが、さすがに先日フルモデルチェンジしたばかりで新車価格が1,000万円を超えるモデルとなってしまったのでさすがに…と思い今回はA4にしました。
それでも500万クラスの価格なのですが…
注:ここのブログのインプレッションで試乗してるモデルは多くの方の参考になってもらえればという想いから1,000万円以上の価格のモデルは乗らないようにしてます。一部の人しか買えないモデルより頑張ったら買える、位の方がいいかと思ってますので。
さて、そんなお洒落なイメージのある
AUDI。A4という
Dセグメントという激戦区に投入されたこのモデル、さっそく行ってみましょう☆
ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。
なお、あくまで個人的観点なのでお気を悪くされたらすみません。
個人的評価ですが書く項目については5段階で評価したく思います😃
グレード:35 TFSI Sport
☆目次★
【車種紹介】
ドイツの自動車メーカー、
AUDIが生産・販売を手掛けるモデルでセダンとワゴンが存在する。
初代A4は1994年デビューとなり、それまで展開していた
AUDI 80、90の後継車種となった。クラスとしてはコンパクトなA3とミドルクラスとなる
EセグメントのA6の中間となり、最も競合車種が多いクラスのモデルとなる。
同クラスのライバルにはメルセデス・ベンツのCクラス、BMWの3シリーズなどがある。
歴代モデルはもちろん、
AUDIの特徴としては
4輪駆動システムの「クワトロ」に定評があり、
AUDIといえばクワトロ、というイメージも一部存在するほど、同社の代名詞となっている。また、
最先端の技術を積極的に取り入れるところも特徴。
また、頭文字にAが付いたモデルをベースグレードとして、上位のスポー
ティーグレードにS4、RS4などがある。この辺りは装備がより高級かつ上質なものになったり、エンジンが大排気量のものに変更などがされている。
AUDIは1909年、元
メルセデスベンツで工場長を務めていたアウグスト・ホルヒによって設立されたメーカー、「ホルヒ」が元となっている。
ホルヒは当時としては高性能かつ高品質な自動車を生産していたが、ホルヒ自身が良質な車を求めるあまり、経営陣への配慮を欠いてしまい、経営から追放されてしまう。
すぐに別の自動車会社を設立しようとしたが、元のホルヒから同一の社名や車名を使うことを止められてしまったことで、自身の「ホルヒ(ドイツ語で“聴く”という意味がある)」を
ラテン語にした
AUDI(こちらも意味は“聴く”となる。Audio<オーディオ>の語源)を社名とし、自動車事業を展開していった。
4つの輪が横に重なったエンブレム、フォーシル
バーリングスは
第一次世界大戦後の不況際に
アメリカの大手自動車メーカーの進出に対抗すべく、
アウディ、DKW、ホルヒ、ヴァンダラーの4つの自動車メーカーが合併した際に出来たもの。それぞれ左の輪から上記の順の会社を意味している。この時、合併した会社の名前は「アウトウニオン」としていた。現在の社名、
アウディとなったのは1985年のことで、アウトウニオンから
アウディNSUアウトウニオン(
ロータリーエンジンの開発で有名なNSU社を吸収合併)という社名を経て現在に至る。
レース活動にも積極的で、アウトウニオンの時代には
ストリームライナーという空力を極限まで追求した特別車で速度記録に挑戦している。80年代には
アウディ・クワトロの名前でラリー参戦し、4WD車は乗用には向かないという考えを根底から覆しただけでなく、その後同社の
アイデンティティにまで4WD制御技術を磨き上げている。
【グレード展開】
グレード展開は8種類。(セダン4種類、ワゴンのアバントで4種類)
※カタログにはS4やA4の
オールロードクワトロの記載もあるのですが、本記事ではA4のセダン、アバントに限って記載します。
ベースグレードから順に「A4 35 TFSI」「A4 35 TFSI Meisterstück」「A4 40 TFSI Meisterstück」「A4 45 TFSI quattro Meisterstück」となっており、それぞれ
装備の違いやエンジン出力、駆動方式の違いによるものとなります。
駆動方式についてはquattroと付くもののみが4WD車で、それ以外は全てFFの前輪駆動車になります。
ミッションは全て7速のSトロニックというデュアルクラッチトランスミッションになります。
価格をグレードごとにまとめるとこんな感じです。
(価格は全て税込み、100円以下切り捨てで記載)
なお、それぞれベースとなる価格のみ記載します。メーカーOP付加の場合はこの金額に上乗せになるのでご注意ください。
〈A4 35 TFSI / A4 35 TFSI Meisterstück / A4 40 TFSI Meisterstück / A4 45 TFSI quattro Meisterstück(セダン仕様)8%税込価格〉
・A4 35 TFSI FF Sトロニック 447.0万円
・A4 35 TFSI Meisterstück FF Sトロニック 499.9万円
・A4 40 TFSI Meisterstück FF Sトロニック 578.0万円
・A4 45 TFSI quattro Meisterstück FF Sトロニック 646.0万円
〈A4 35 TFSI / A4 35 TFSI Meisterstück / A4 40 TFSI Meisterstück / A4 45 TFSI quattro Meisterstück(ワゴン仕様)8%税込価格〉
・A4 35 TFSI FF Sトロニック 476.0万円
・A4 35 TFSI Meisterstück FF Sトロニック 528.9万円
・A4 40 TFSI Meisterstück FF Sトロニック 607.0万円
・A4 45 TFSI quattro Meisterstück FF Sトロニック 675.0万円
【簡易主要諸元】
◆寸法
<セダン>
全長:4,755mm ※A4 35 TFSI は‐5mm
全幅:1,840mm
全高:1,410mm ※A4 35 TFSI は+20mm
最低地上高:120mm ※A4 35 TFSI は+20mm
車両重量:1,450~1,610kg
(サンルーフ装着モデルは+20kg)
最小回転半径(m):5.5m
<ワゴン>
全長:4,755mm ※A4 35 TFSI は‐5mm
全幅:1,840mm
全高:1,435mm ※A4 35 TFSI は+20mm
最低地上高:120mm ※A4 35 TFSI は+20mm
車両重量:1,490~1,630kg
(サンルーフ装着モデルは+20kg)
最小回転半径(m):5.5m
◆エンジン
※セダン、ワゴン共に共通
☆A4 35 TFSI / A4 35 TFSI Meisterstück
燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量:54L
総排気量:1,394cc
最高出力:150ps / 5,000 - 6,000 r.p.m.
最大トルク:25.5kgm / 1,500 - 3,500 r.p.m.
☆A4 40 TFSI Meisterstück
燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量:54L
総排気量:1,984cc
最高出力:190ps / 4,200 - 6,000 r.p.m.
最大トルク:32.6kgm / 1,450 - 4,200 r.p.m.
☆A4 45 TFSI Meisterstück
燃料:無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量:58L
総排気量:1,984cc
最高出力:252ps / 5,000 - 6,000 r.p.m.
最大トルク:37.7kgm / 1,600 - 4,500 r.p.m.
◆サスペンション
[フロント]
ウィッシュボーン式
[リア]
ウィッシュボーン式
◆ブレーキ
[フロント/リア]
ベンチレーテッドディスク / ディスク
※A4 45 TFSI Meisterstückのみ前後共にベンチレーテッドディスク
◆エクステリア評価:(★★★★★)
試乗させていただいたのは同じA4のアバントでも、色がナパーラブル-・メタリックという色の特別車とのことでした。写真は店内で撮影した展示車となります。また、いわゆるクワトロという4WD車ではなく普通のFF車であったことは一点残念でした。
とはいえ、試乗車は配車の関係があるから仕方がない部分もあるのですが…予約時はクワトロで予約したような…?まぁいいか(^▽^;)
こちらの展示車を元にエクステリアのチェックをしていこうと思います。
こちらの展示車はグレイシアホワイト・メタリックのA4アバント。
まずはパッと見の印象として感じたのは何よりも「スタイリッシュ☆(#^^#)」でした。
無駄なデザインがないというか、洗練されていて現代的なデザインの最先端でありながらも所々の随所のデザインは「あ、やっぱり
AUDIだな」と感じる要素があったり。
仕事が出来る方のビジネスマンズエクスプレス、みたいな使い方が最高に似合いそうな感じです。
正面から見てみます。最近のAUDIはこのような六角形をベースにしたグリルを中央にドン!とおいてグリルを中心とした顔つきのデザインをする傾向がありますね(#^^#)
ここ数年は各メーカーとも各車独自の顔つきで統一させるようになってきたように思いますが、そのデザインのトレンドセンターとなっているのは個人的にはAUDIだと思います。
恐らくはグリルを中心とした顔つきにした方が個性を作り出しやすいのかな、という気も。
ヘッドライト中心にデザインすると代が変わると印象が激変したりもしますよね。
こちらのグリル、シングルフレームグリルというらしく、デザイン上はメッキのフレームグリルによって精悍な顔つきに見せることが出来るそう。
よくよく見るとフレームの所々に段差があり、恐らく空気の道を確保してるのかなと推察します。ボンネットもグリルから流れ出た空気を後ろに流すガイドの様に溝が入ってますね。
フロントガラス上部にはカメラの存在を確認できます。
ちなみにAUDIのエンブレム真下にもフロント周辺確認用のカメラがありますね。
ナンバープレート横にある丸いぽっちはセンサーですね。A4はセダン、アバント共にフロント、前方確認関連のセンサーやカメラは標準装備とのことでした。
ヘッドライト周辺、何とも複雑なデザインです。
ヘッドライトの下に見えるのはヘッドライトウォッシャーですね☆近くの丸いぽっちは上記同様、障害物が近づいたときにアラームで知らせるためのセンサーになります。
写真の展示車は
オプションのマトリクスLEDヘッドライトパッケージの装着車なのですが、これを装着した車両は
「ルームミラーに内蔵されたカメラが対向車や先行車を検知すると直接光を照射することを避け、周囲の状況に合わせて配光を自動調整。クリスタルの様にクリアで均一な光で視認性を確保します(カタログより抜粋)」とのことです。つまりは自動の
前照灯ということですね。
マツダ車などで既に採用されてる技術でもありますが、これ、あると便利です。実家のクルマで体験しました(笑)
サイドビューはこんな感じ。こう見てもかなりスタイリッシュなデザインですよね!
フロントからリアまでスラっと伸びたデザインをしていて空力を意識しながらCピラーを傾斜っせているのがわかります。その分、例えばVolvoみたいなスクエアデザインのステーションワゴンと比べると積載性や容量は若干劣ってしまう点があるかもしれません。
特徴的な点として、フロントからリアまでスパッと、まるで彫刻刀で一直線に削ったようなショルダーラインが入っています。このライン上が車幅が一番あるところ、かな?ドアミラー除けば。また、フロント、リア共にブリスターフェンダー形状になっていて、4つのタイヤの存在が強調しているところはスバルとも共通するポイントですね。どちらも4WDを売りにしていて追及しているメーカーなので似通ってくるのかもしれません。
ちなみにドアのグリップは引っ張って開ける、というよりは掴んで上に引き上げる、という動作で開きます。開けるときにこれは少し驚きました(笑)
こちらのアルミホイールデザインはAUDI S4 / S4 アバントには標準装備、A4 / A4 アバントであれば上位のA4 35 TFSI Meisterstück / A4 40 TFSI Meisterstück / A4 45 TFSI quattro MeisterstückのS Lineパッケージとしてオプションで装着可能です。標準装備のホイールは星形のツインスポークのデザインのホイールになります。
※A4 35 TFSIについてはまたデザインが異なるホイールになります。
リア周りもスタイリッシュにまとめられてるなぁと感じます。
無駄な造形がないというか、変なラインがないというか。洗練されたデザインってこういうのを言うのかもしれません。
テールライトの形状も先代型と比べ、こちらの方が個人的にはカッコよくなったな、と感じます。AUDIのデザインで素直に凄いと思うのは必ず最新型の方がカッコいいと思えるデザインをしていること。その他のメーカーだと先代の方がカッコよかった、みたいなのがたまにあるんですが、AUDIはここ数年、車種を見ていてそう感じたものはないですね。これがAUDIデザインの凄さでしょうか。
ステーションワゴンであれば当然ラゲッジスペースは気になるところ。
ハッチを開けてみました。ちなみにハッチは電動テールゲートが標準です。また、オートマチックテールゲートという足をバンパー下に翳して開けることが出来る機構も付いています。
ラゲッジは標準サイズと言ったところでしょうか。
寸法は横は一番長い箇所で100センチ、縦は端まででおよそ103センチでした。
他車種と比べて、これは
AUDIの
ステーションワゴンにクラス問わず共通して言えるんですが、
室内のサイドがご覧の様に壁のようになっているので、横幅が制限されてしまうところがあり、搭載する荷物によっては使いづらくなってしまう可能性があります。
例えば大き目のゴルフバッグを横置きで載せる、などは難しいかもしれません。
もちろん、決して実用性がないわけではないのですが、
荷室の大きさで比べると同クラスのライバルであるメルセデス・ベンツCクラスのワゴンや、BMWの3シリーズツーリング、VolvoのV60などと比べると厳しい面が出てきてしまう可能性はあります。
そのあたりは
AUDIのワゴンに乗ることを優先するか、実用性・積載性が高いワゴンに乗るか、という選択肢になるかもしれませんね。
なお、
トノカバーはVolvoなんかと同じようにCピラーの室内側に溝が彫ってあるタイプで、トノカバーを閉めたままでのハッチ開閉も可能です。
エンジンルームも拝見しました。
このエンジンルーム、先日のBMWとはまた違った造りに驚きました。
もちろんメーカーが違うんだから造りも違って当然、と思うかもしれませんが、やはりドイツメーカーの車体骨格の造りは見ていて本当に興味深いです。アウトバーンという速度無制限区間のある高速道路があったり、ニュルブルクリンクなんて世界的に見てもトップクラスの過酷なサーキットを一般の方が日常的に走る環境があるからこそ、なのかもしれません。
一番今回驚いたのはストラットタワーの位置!普通はストラットタワーの頂点ってタイヤの内側、ほぼ真上にあります。なのでサスペンション(この場合、ダンパーとスプリング)は設計思想にもよりますが基本は直立するわけなんですが…
このAUDIは見てみると、中央にエンジンがあってその上に白い台形のフレーム、というかタワーバーか、がきている。そのバーの両端、黒い部分がストラットタワーの頂点です。
つまりはこの車、サスペンションがものすごい斜めに搭載されてる?(*_*;
じゃあ通常のストラットタワーの頂点の位置には何があるかといえば、恐らくここはキャビン(=室内)を隔てたバルクヘッドと繋げてフロントエンドの剛性を確保しているのかと思います。こうすることでステアリングを切った際にもフロントサスからの応力が逃げることなくボディにしっかりと伝わる為、ステアリングレスポンスが良くなるように思います。
改めて思ったのは、やはりドイツ車、というよりもガチでニュルブルクリンクやアウトバーンを開発テストに使ってるメーカーはボディの作りこみが半端ない!ってことです。
これは試乗が一段と楽しみになってきました(#^^#)
◆インテリア評価:(★★★★★)
インテリアはこのような雰囲気。
エクステリアに負けじとスタイリッシュです。パッと見た感じではスイッチ類も少なく、操作もしやすそうな印象。コンソールのデザインなどは左右非対称で、ドライバー側に配慮された配置になっているように思います。
エアコンの
吹き出し口は中央と左右にあり、助手席正面が全て
吹き出し口のように見えますがこれはデザインでダミーです。
ダッシュボードはシルバーのパネルになっていますが勿論、オプションやグレードによってこの辺りは選ぶことが可能。シートの生地もクロスと本革で用意がありますが、ほとんどはパッケージでのオプションとなるようです。
より運転席側を拡大してみます。センターコンソールはこのようなデザインとなっているのですが、
麓にドリンクホルダーがあり、ペットボトルなどは形状によっては入らないか、入れ辛い可能性がありますね。スマートフォンなど入れておくには良さそうです。パーキングはオートホールド機能付きです。
カップホルダーとシフトレバーの間にある
ダイヤル部分はAUDI MMIという装備で、平たく言えば上部のディスプレイの操作関連ではあるのですが、機能としてスマートフォン(iOS、Android対応)をUSB経由で接続させることで車内のディスプレイ上でスマートフォン操作出来るのは勿論、携帯電話の回線を使用して車両全体がネットワークに接続する「AUDI Connect」を利用することが可能。例えば
オペレーターサービスの「AUDI Connect Navigator」を使えば施設検索やホテルやレストランの予約サービスなども利用可能です。その他にも駐車場の料金を含めた検索や交通情報、ガソリンスタンドの検索、さらには車両自体をWi-Fiスポットにして車内の乗員のスマートフォンを接続させる、などどいうことも可能だそうです。
…昭和生まれ世代の僕にはもはやハイテクすぎてついていけなくなりつつあります(笑)(;'∀')昔は時速100km/h超えてキンコンなるだけで凄いと思ってたのに(笑)
運転席の周辺です。
座ってみた感じではダッシュボードが水平基調なデザインもあって視界が広く感じる為、見切りはしやすいです。シートも程よくホールドしてくれて包み込まれるような感覚があります。
シートはフロントシートは電動シートが標準、ランバーサポートとシートヒーターも装備されています。いずれも電動のためきめ細かく調整が可能です。A4 / A4アバント の40、45 TFSI Meisterstückはパーシャルレザー(ハーフレザー)、それ以外はアトリウムクロスという生地のシートになります。
後部座席は乗り込む際に少し狭いかな?と感じました。また、座った時に背筋が少し立ち気味になり、長距離をゆったりと過ごす、というには少し厳しいかもしれません。エアコンの吹き出し口は後部座席の中央に装備されており、3ゾーンエアコン搭載の為後部座席は左右共通の温度設定が可能です。なお、後部座席にはUSBの口がなく、そこは少し残念でした。
◆安全装備評価:(★★★★☆)
安全装備についてはカタログなどを見てみると充実はしているのですが、ほとんどがオプションとなっており、一番標準装備として充実しているグレードがS4 / S4アバントとなってしまうようです。以下に簡単にまとめてみます。
【全車標準装備】
(周囲のクルマや歩行者を感知し、衝突の危険がある場合は警告し、緊急時には
自動でブレーキを作動させ衝突被害を軽減するようアシストする<カタログより>
※約時速10~85kmの範囲での走行中に限る)
(危険を察知するとシートベルトの拘束力を強め、乗員の保護に必要な各機能が
自動的に作動する<カタログより>)
【A4 35 TFSIのみオプション(以下、OP)扱い、その他グレードは標準】
・コンビニエンスパッケージ
→リヤビューカメラ
→アドバンストキーシステム
(パーキングシステムはステアリングの角度から最適な入庫経路を算出し、
【A4 35 TFSIは設定なし、その他グレードは標準】
(他メーカーで言うところのヒルスタートアシスト、オートホールド機能)
【A4 35 TFSI / A4 35 TFSI MeisterstückのみアシスタンスパッケージとしてOP扱い、
その他グレードは標準】
(設定された速度をキープし、前走車との車間距離を一定に保って走行する)
(車線のはみだしをシステムが監視、ステアリング補助し、車線内の走行を保つ)
(渋滞時に前走車に合わせて加速減速を行う)
・ストップ&ゴー
(混雑時のストップ&ゴーが連続する状況においてシステムが自動的にブレーキを
かけ停車、再スタートを行う)
・ハイビームアシスト
(周囲の交通状況に合わせて自動的にハイビーム / ロービームを切り替える)
・ターンアシスト
(時速2~10kmの範囲での走行中、右折時の死角をレーダーで監視する。
トラック背後の小型対向車も感知する。)
【S4 / S4アバントを除く全グレードでアシスタンスパッケージとしてOP扱い】
(時速15~250kmの範囲で走行中、追い抜かれる際の死角を監視し、車線変更時の
危険をドライバーに警告する)
・エグジットワーニング
(接近する後続車を監視し、万一の衝突の際、衝撃を軽減する様備える)
(駐車スペースから後退で出庫の際、後方死角をセンサーがフォロー、接近する車両
を感知し、ドライバーに知らせる)
・パークアシスト
(駐車時のステアリング操作をシステムが自動制御。ステアリング操作はシステム
側で行う)
・サラウンドビューカメラ
(室内の中央ディスプレイに車両を上空からの俯瞰映像により、周囲の状況把握が
簡単に出来る)
印象的には先進的な装備もあり、かなり充実しているように思えますが、ベースグレードについてはOPをドンドンつけてしまうとそれだけでかなりの金額になってしまいそうな感じです。
フロント、前方に関しての安全性は全車標準でついてますが、ここから先は自身が必要とするOPで選んだり、もしくは標準でついているグレードを選んだり、という形になるかと思います。
他社と比較すると他社では標準でついていたりする装備もあるので、この辺りは検討のポイントになりそうですね。
◆ドライビングインプレ評価:(★★★★☆)
さて、試乗です。
前述の通り試乗させていただいたモデルはクワトロではなくFFのモデルなので少し感覚は異なるかもしれませんが、その点も踏まえて書いていこうと思います。
まずは座席のセット。自分の体形と相性が悪いのか、なかなか合わなかったですが…
座ってみた感じは見切りも良く、取り回しに気を遣わない印象。車両の車幅間隔は把握しやすいです。
営業の方から簡単な説明を受け、徐行しながら公道へ。ステアを切ったり加減速したりしながら感触を確認していきました。
第一印象でまず思ったのはブレーキとアクセルの段差が結構大き目で、アクセルからブレーキへの踏みかえは少し慣れを必要とするかな、個人的にはこの高さは少し踏みにくいな、でした。個人的に体形がシートに合ってない可能性もありますが…ブレーキそのものは良く効くタイプのブレーキです。安心感もあり、ガッチリ止まってくれる印象のブレーキでした。また、関連事項として運転席足元は少し横幅が狭めです。A6などであればもう一回り広くなるかな、と感じました。
運転してみると、
ロードノイズも少なく、FFでありながらもクワトロ、4WDの様に路面にピタッと張り付いている感覚があります。
ワゴンボディでありながらボディ剛性はかなりしっかりしている印象です。特にフロントはかなり強固に感じます。フロントに比べるとさすがにリアは少し弱いかな、当たり前ですが。
サスペンションはしなやかに動く印象で、
ジャガーみたく路面に完全に追従して動く、というほどではないですが、
乗り味としてはBMWとジャガーの中間のような感覚です。(至極抽象的な表現で恐縮ですが…)
マンホールや段差を乗り越えても「ポン」と収束するのは乗っていてとても心地よく、強い衝撃は和らげ、弱い衝撃であればスッと収束させる感じです。
ステアリングはFFのせいもあるかもしれませんが、切ってからワンテンポ遅れて車体が反応するような感じです。感覚的には0.0何秒くらいのわずかなタイムラグですが。切り始めた最初にピクッと反応して、あとからついてくるみたいな感じですね。高速域ではそこまで感じなかったので気になるレベルではないかと思います。
エンジンは1.4ℓ直4直噴ターボ、縦置きに搭載しているので重量バランスは良さそうです。スペックは前述の通りですが、乗ってみると「本当に1.4リッターしかないの?(;'∀')」と疑いたくなるほど、街乗りレベルであればパワー的に不足を感じることはありませんでした。(ただ、0からフル加速!みたいな状況だと少しパワー不足を感じる可能性はありますが…。)
試乗コースが大き目の国道だったので少し速度を上げたり、アクセル開度をいつものように1/3位にしてみたり色々試してみましたが、
普通に乗る分にはエンジン的には不足感はなかったです。
アイドリングストップもすぐに立ち上がるのでストレスを感じることもなく、まさにスマート、と言えるエンジンでした。
シフトは
最近のドイツ車には幅広く採用されているデュアルクラッチタイプのモデル。
変速スピードは申し分なく、これならMT派の私も納得!な感じです(#^^#)
また、少しの
区間でしたが
アダプティブクルーズコン
トロールも体験させてもらいました。
速度設定をして、クルーズ機能をオンにすると追従は勿論、前走車が止まるとこちらも自動で止まり、前走車が動き出すとこちらも動き出す、という優れもの。
これは運転楽になりますね!途中、脇道から車が出てきたりしたのもしっかり検知してブレーキが掛かりました。
ただ、途中踏切を超える状況があったのですが、そういう状況でもクルマとしては同じ動作として、前の車が動いたから、「あ、動き出したから付いていこうっと('ω')」と動き出してしまうため…要は踏切の一時停止や信号までは見てないので、そこはまだ完全な自動運転は難しいことの証明なのかな、という感じもしました。
セグメント的にはDに入ると思いますが、その中での車両の完成度としては結構高いんじゃないかなと思いました(#^^#)
◆総評
個人的評価ですが、100点満点中85点、かな(^^)
うーん、車両としてはとても完成度高いと思います。運動性能も街乗りで使う分には全く申し分ないし。個人的な感情や感想入れちゃうと少し狭いな、とはなってしまうんですが。
気になったのはオプションの展開と金額の高さ、でしょうか。
AUDIって以前から最新の技術をバンバン採用するのはいいんですけど、当然ながら最初はモデルの金額高いんですよね(^▽^;)
安全装備見てみても、
他社さんだと標準化してる装備も結構ある中で、パッケージOPで装着、となると結構金額膨れそうですし…ましてやクワトロがいい!なんてなったらそもそもスタートの金額が700万近くになっちゃいますし、そうなると国産でも結構なクラスのクルマ変えちゃうし、
そこと天秤掛けると少し訴求力弱くなっちゃうかな?とも感じました。AUDIブランド自体が高級化路線を進めてきた中なので仕方ないのかな、と思う部分も無きにしも非ずなのですが…もう少し買いやすい金額でもいいのでは?と思ったのが正直なところです。(^▽^;)
性能はとても高いと思います!でも買えない!みたいな(笑)
個人的にはA6がとても気になりますが、とても新車で買える気がしない…('ω')
保証のついてる認定中古ならいけそうかな…なんて考えたり。
最後に、試乗に付き合っていただいた営業Tさん、ご対応頂きありがとうございました。(^^)