sazabinクルマ一本道!!

元某ディーラー販売員が、車に関することを書きしたためるブログ。メインは試乗記のインプレッションですが、その他クルマに関することを素人目線から書いていきます。また、愛車の整備録や趣味関連なども記載していきます。なお、本ページは広告収入を得ています。

試乗インプレッション☆ スバル・フォレスター (Premium)

本日も当ブログをご覧いただきまして、誠にありがとうございます(#^^#)
近くのスバルさんにてフォレスターを試乗させていただきました☆
今回はスバル フォレスターです!

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スバル フォレスター 先代型に比べても大型化<投稿者撮影>
これまで、スバル車はまだ1台もインプレ書いてませんでしたね。
というのも、実は私自身、以前関東の某スバルディーラーに勤めていた経験がありまして…(^^;
身内的感覚からあまり乗る気にならなかった、というか…まぁ実際はインターネットから近隣のスバルは試乗の予約が出来ず、後回しにしていたというのが真相なのですが(笑)自分が勤めていた会社系列には行きたくなかったというのもあり(笑)、そんなわけで今回初のスバル車インプレとなります。
自分が販売をバリバリやっていたころはまだフォレスターはSHという3代目の頃でしたね(^^)

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スバル フォレスター 3代目のSH型 <出展:http://www.kumotor.com/article/1440/750_MainImg.jpg>

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スバル フォレスター 4代目SJ型 <出展:https://forester.zenlmm.net/wp-content/uploads/2018/10/4fxt02-1024x533.jpg>

そのあと先代型の4代目を挟んで現行型、今回のモデルが5代目になるわけですが…なのでスバル車の基本的な思想だとかそのあたりは承知しているつもりなのですが、現行型はどうなってるのかな?
当時の営業時代の記憶をも掘り起こしつつ(笑)、今回もインプレ書いてみたいと思います。聞いた話ではこのクラスのSUVでは競合車に比べても相当売れているとか。代々進化させてきたスバルのSUV、その出来は!?
 
ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。
なお、あくまで個人的観点なのでお気を悪くされたらすみません。
個人的評価ですが書く項目については5段階で評価したく思います😃 

試乗車:スバル フォレスター
グレード:Premium
 
☆目次★

【車種紹介】 

同社のインプレッサのプラットフォームを使用し、モノコック構造を持つクロスオーバーSUV。以前インプレッサの特別仕様として、インプレッサワゴンの車高を上げてSUV風に仕立てたインプレッサグラベルEXというモデルがあったが、その実質的な後継車種と言える。

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スバル インプレッサグラベルEX <出展:http://www1.ttcn.ne.jp/~kt-web/images/S/gravelex.jpg>
そのため内装についてはほぼインプレッサと同じで、その傾向は初代SF型フォレスターから3代目SH型フォレスターあたりまでは顕著に表れている。
同社のアイデンティティともなっている水平対向エンジンとシンメトリカAWDの組み合わせにより、車高は高くしながらも低重心の走行性能、安定性を実現している。
特に初代SF型と2台目のSG型までは同社の子会社であり、スポーツ部門、かつラリー活動を行っていたSUBARU Tecnica Internationalによるチューニングモデルもカタログモデルとして用意されていた。

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スバル フォレスター 初代SF型STiバージョン <出展:http://i.wheelsage.org/pictures/s/subaru/forester/subaru_forester_sti_1.jpg>

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スバル フォレスター 2代目前期型STiバージョン <出展:http://i.wheelsage.org/pictures/subaru/forester/autowp.ru_subaru_forester_sti_2.jpg>

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スバル フォレスター 2代目後期型STiバージョン <出展:http://i.wheelsage.org/pictures/subaru/forester/autowp.ru_subaru_forester_sti_6.jpg>
3代目のSH型からは北米市場での需要に応える形でこれまでのスタイルから一転し、よりSUVらしいスタイルとはなったが、それまでのスポーティらしさはなくなった。
その反面、室内空間は広くなり、実用性の面では大幅に向上している。また、車種の方向性としてはこの3代目がその後を決定づけるものとなり、4代目、5代目はこの3代目のコンセプトを受け継いでいる。
ちなみに車名のフォレスターは英語の「森を育む人」に由来。
現行の5代目はボディデザインに先代のイメージを強く受け継ぎ、ポジションランプにCの形をしたポジションランプを採用する等、随所に「スバルの新型車」であることをアピール、SUVらしい存在感、力強さ、機能性を表現しているが、先代型に比べ全長が+30mm、全幅が+20mm、ホイールベースが+30mmと、それぞれ実際に拡大している。
エンジンもそれまでの2リッターの水平対向エンジン「FB20」型から2.5リッターの「FB25」となり、部品も新設計とすることで燃費とトルクを向上させている。
また、フォレスターとしては初のハイブリッド、「e-BOXER」が設定され、リチウムイオンバッテリーを搭載し、モーターでパワーアシストすることでガソリン車を上回る加速性能と燃費性能を実現している。
 

【グレード展開】 

グレード展開はエンジン毎に大別すると2種類。
2.5リッターのNAガソリンエンジン、2.0リッターガソリンエンジン+モーターのハイブリッドの2つで、駆動方式は全て4WD仕様となります。この辺りはさすがのスバルという感じですね。もちろんエンジンは水平対向の4気筒エンジンになります。  
Touringというのがベースグレードで、その上位に少し装備を加え上質にしたPremium、またTouringをベースにアウトドア的な装備を追加してオフロード面の実用性を高めたX-BREAKこの3つが2.5リッターのガソリンエンジン仕様になります。TouringとPremiumについてはルーフレールの有無についても選択出来るようです。
もう一つのハイブリッドとなるe-BOXERはAdvanceというグレードに搭載されます。
こちらもルーフレール有無の選択が可能です。
これまでラインナップでトップになっていたターボ仕様は今回用意されていません。パワーを希望するならハイブリッドのe-BOXER、という選択になるようです。なお、スバルとしてはハイブリッドという呼び方はしていません。独自性を貫くスバルらしいですが(笑)
ちなみにミッションは全てスバルのリニアトロニックというCVTとなります。
ハイブリッド仕様のAdvanceについてはエコカー減税の適用車にもなります。大別するとサンルーフ装着車は取得税、重量税ともに50%減、非装着車は25%減となります。
(価格表上での確認。2019年9月3日現在の情報となります)
 
それぞれまとめるとこんな感じです。
(価格は全て税込み、100円以下切り捨てで記載)
なお、それぞれベースとなる価格のみ記載します。メーカーOP付加の場合はこの金額に上乗せになるのでご注意ください。
 

〈Touring / Premium / X-BREAK(2.5リッター ガソリン仕様)税込価格〉  

・Touring AWD リニアトロニック 280.8万円 (ルーフレール有車は +5.4万円)
・Premium AWD リニアトロニック 302.4万円 (ルーフレール有車は +5.4万円)
・X-BREAK AWD リニアトロニック 291.6万円
 

〈Advance(2.0リッターガソリン+モーター仕様)税込価格〉

・Advance AWD リニアトロニック 309.9万円 (ルーフレール有車は +5.4万円)
 

追記:【メーカーOP扱いとなるもの】

・キーレスアクセス&プッシュスタート (PremiumとAdvanceには標準で装備されます)
・運転席&助手席パワーシート (PremiumとAdvanceには標準で装備されます)
 →リバース連動ドアミラー、ドアミラーメモリー&オート格納機能、アクセスキー
  対応運転席シートポジションメモリー機能も付加されます
・パワーリヤゲート
・本革シート
・大型サンルーフ
・ドライバーモニタリングシステム (Advanceには標準で装備されます)
・アイサイトセーフティ+運転支援 (PremiumとAdvanceには標準で装備されます)
 →アダプティブドライビングビーム、スバルリヤビークルディテクションが装備
・アイサイトセーフティ+視界拡張
 →フロントビューモニター、スマートビューミラー
 

色展開について

最後に色については以下の通りです。
X-BREAKは下記◆印の色しか選べないのでご注意下さい。
また、X-BREAKはバンパーやサイドなどにオレンジの差し色が施されます。
 
◆クリスタルホワイト・パール (特別塗装色、税抜き30,000円高)
◆アイスシルバー・メタリック
マグネタイトグレー・メタリック
◆クリスタルブラック・シリカ
・クリムゾンレッド・パール (特別塗装色、税抜き30,000円高)
・ホライズンブルー・パール
・ダークブルー・パール
・ジャスパーグリーン・メタリック
・セピアブロンズ・メタリック
 
 SUVとして実用性重視か、快適性重視か、環境性能や燃費重視か、それぞれの好みで様々に選択が出来そうです。価格帯も他社に比べてそこまで高額というわけでもなく、人気のSUVということが納得出来る価格展開とグレード展開かと思います☆
 

【簡易主要諸元】 

◆寸法 

全長:4,625mm 
全幅:1,815mm 
全高:1,715mm
   ※ルーフレール装着車は+15mm、X-BREAKは+30mm  
最低地上高:220mm
車両重量:1,520~1,640kg
(最軽量モデルはTouring、最重量モデルはAdvance)
アプローチアングル:20.2° ※Touringのみ 20.1°
ランプブレークオーバーアングル:21.5° ※Touring、X-BREAKは 21.4°
ディパーチャーアングル:25.8°

◆エンジン 

[ガソリン] 
◆Touring / Premium / X-BREAK
 種類:水平対向4気筒DOHC 16バルブ デュアルAVCS直噴
 燃料:無鉛レギュラーガソリン 
 燃料タンク容量:63L
 総排気量:2,498cc 
 ボアxストローク:94.0 x 90.0  
 最高出力:184ps / 5,800 r.p.m. 
 最大トルク:24.4kgf / 4,400 r.p.m. 
 
◆Advance
 種類:水平対向4気筒DOHC 16バルブ デュアルAVCS直噴
 燃料:無鉛レギュラーガソリン 
 燃料タンク容量:48L
 総排気量:1,995cc 
 ボアxストローク:84.0 x 90.0  
 最高出力:145 ps / 6,000 r.p.m. 
 最大トルク:19.2kgf / 4,000 r.p.m.  
 
[モーター]
◆Advance
最高出力:13.6ps
最大トルク:6.6kgm

◆サスペンション 

[フロント] 
[リア]

◆ブレーキ 

[フロント/リア] 
ベンチレーテッドディスク / ベンチレーテッドディスク

◆諸元表所感

諸元表を見て一番驚いたのはホイールベースが2670mmしかないこと!
自分は今、マツダRX-8乗ってますのでそこを基準に考えてしまいますが、その8ですら2700mmはあるんですよ。口述しますが、後部座席は膝回りや足元含めかなり広く感じたんですよね。それで自分の車より3cmとはいえ短いことに驚きました。
また、予想通りというかハイブリッド仕様の場合は燃料タンクがかなり小さくなりますね。その分燃費が伸びるからとはいえ、車両重量で考えるとかなり重くもなってますし、ハイブリッドのバッテリーやモーターがかなりの重さやスペースを占めてるのだろうな、と推察します。
なお、ハイブリッドのモーターについて、パワーやトルクの発生回転数は記載がありませんでした。

エクステリア評価:(★★★★☆) 

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スバル フォレスター Premium <投稿者撮影>
試乗させていただいたのはこちらのクリスタルホワイト・パールのフォレスター。グレードはPremiumで、ルーフレール装着のものでした。
外観の印象は何といっても「デカくなったなぁ…('ω')」でした。自分がよく乗っていた2代目SG型から3三代目SH型になった時も大きくなったと感じましたが、そのSH型に比べてもさらにもう一回り、いや二回りは大きくなったように感じます。SUVでありながらスポーティー走行も可能!というのが初代から2代目までのウリでしたが、今のフォレスターは全く違う方向に行っちゃったなー(;'∀')
デザイン的には前述したCの形をしたLEDのライトがポイントでしょうか。他の車種でも見られる部分ですのでしばらくは今後のスバルデザインにはこのポイントが見られるのかもしれませんね。丁度、2代目のフォレスター後期型のあたりの時はギリシア人デザイナー、アレッサンドロ・ザパティナスの元、特徴的なデザインを進めてましたがそこからまた色々迷走して、ようやく落ち着いたような感じがしますね。

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スバル フォレスター Premium <投稿者撮影>

デザイン的には先代に比べてシンプルかつ上質な方向にまとめてきたような印象があります。

そう思ったのは一番には、フラッグシップであるレガシィの1グレード、アウトバックと顔つきがそっくりだから(笑)グリルなんかクリソツです(^^;

でも、先代型のターボ仕様のような、バンパーに牙みたいなデザインがあるよりかは好印象です。また、空力的にも良さそうに思います。具体的なcd値(空気抵抗の値)はわかりませんが、線でなく面で風を切ることになるので、デザインから察するに上下左右に綺麗に整流されながら空気が流れていくように見えます

よくよく見るとグリル上部のメッキ部分はヘッドライトの上部と繋がっているようなデザインになっているんですね☆(^^)恐らくはこれもあってより車幅がワイドに見えるようになっているのもあるように思います。

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スバル フォレスター Premium <投稿者撮影>
ヘッドライトの下に見えるのはヘッドライトウォッシャーですね☆
雪道なんかを走るときにはかなり重宝する、みたいです。僕は体験したことはないのですが…
バンパー下部の脇にもCの形でメッキデザインがあるんですね☆

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スバル フォレスター Premium アルミホイール <投稿者撮影>
こちらはPremium専用のデザインのアルミホイールになります。
サイズは225/55R18で、18インチと比較的大き目のタイヤながら扁平率は大きく取ってあるので、ここはやはりSUVらしく?衝撃の吸収性に気を配ってるのかなと思います。

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スバル フォレスター Premium 左リアより <投稿者撮影>

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スバル フォレスター Premium リア正面より <投稿者撮影>

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スバル フォレスター Premium 右リアより <投稿者撮影>
リア周り、特に目が行くのがこの大きなリアスポイラーかと思いますが、これは社外品やOPではなく、標準でついてくる純正のものなんだそう。リアウインドーの上の方は汚れなさそうですね(笑)
マフラーは片側右出しで、左側もカバーみたいな形で開けられそうだったので、グレードによっては両側出しになるのか聞いたところ特に設定はないそうです。じゃあなんでカバーになってるんだろ?(・・?)
給油口は右側ガソリンスタンドとかで感覚つかみやすいから意外とドライバー側についてると楽なんですよね☆
なお、バンパー下部には丸い突起があり、リア周りを監視するセンサーがついてます。障害物に近づくと「ピピッ!」となって警告してくれるものです。 

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スバル フォレスター Premium ラゲッジスペース <投稿者撮影>

ラゲッジルームもかなり広いです☆

寸法を測りましたが、横は一番長い箇所で133センチ、縦は端まででおよそ90センチ、高さは84cm(手前の天井部分が膨らんだところで測定)でした。
恐らくはこの高さが効いてるのかな、と思います。水平対向エンジンによる左右対称に駆動系のユニットを配置できるシンメトリカル構造によって低重心化したことでその分上屋のボディ内の空間を広く取ることが出来てるんじゃないかな、と。
4人分の旅行鞄、4つくらい楽に積めそうです。
ちなみに電動のリアドアはメーカーOPになります。
ラゲッジ床下もスペースがありますが、ハイブリッド仕様のAdvanceではハイブリッドのバッテリーによってスペースが取られてしまうそうです。
脇には後部座席をワンタッチで倒せる機構もついています。最近、ロックだけ外れて倒すことまでは出来ない車種が多い中、これは便利です☆

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スバル フォレスター Premium エンジンルーム <投稿者撮影>

エンジンルームも拝見しました。

まず思ったのはエンジンへの吸気取り回しが面白いな、と。

通常このバッテリーがある位置あたりにエアクリーナーが来て、パイプが繋がって、というパターンが多いんですが、バルクヘッド側まで取り廻して吸気させてる…何だろう、エンジンへの流速の問題かしら?

このレイアウトだと、空気の通り道は、青い矢印のようになります。赤丸の個所はエンジンへの空気をフィルターで濾過してフレッシュエアにするためのエアクリーナーです。

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スバル フォレスター Premium インテークへのエアの通路はこうなる <投稿者撮影>

他のスバル車もそうなのかわかりませんが、今度聴いてみようかな。

また、スバルのエンジンといえばもう一つ搭載に特徴がありまして

自分も良く現役時代にお客様に説明してたのですが、まだついてるのかな?と思ったらありました☆

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スバル フォレスター Premium エンジンルーム <投稿者撮影>

これ、どこかというと右側がバルクヘッド、つまりは室内側です。

上の矢印を引いた画像で言うと、青矢印が最後に4つに分かれる少し上のあたりを右側のバッテリー側から撮影したものなんですが…

上記画像で中央に黒いアームのようなものが見えますでしょうか

あ、これですね。

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スバル フォレスター Premium エンジンルーム <投稿者撮影>

これは何かというと、スバルの車種は普通車は全て水平対向エンジン。ピストンが水平になっているため言うなればペッタンコのエンジンなんです。

それだからこそできることなのですが、正面から衝突して事故を起こした際に、このアームでエンジンを強制的に下側へ引っ張ってボディ下に落とすことで、キャビン室内にエンジンが突っ込んでこないように配慮されてるんですね。事故の際に乗員を守る装備の一つです。この説明、久しぶりにしました(笑)

いまだに思想も変わらずで少し見たときは嬉しかったですね☆

なお、フロント周りの剛性については作り方がマツダCX-8の時と似ていますが、ストラットタワーの位置がかなりバルクヘッドよりです。ストラットタワー後ろをよく見ると左右をつなぐレインフォースが見えますし、そこから察するにフロント部分はしっかり剛性を稼いでいるように思います。

 

インテリア評価:(★★★★☆)  

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スバル フォレスター インパネ <投稿者撮影>
インテリア、インパネの印象は質感が上がったなぁ☆( *´艸`)でした。あ、SHの頃と比べちゃってますが…(笑)それまでのフォレスター、いやスバル車全般かな、は内装はプラスチッキーでどことなく安っぽい(失礼)印象で、自分が現役の頃にもよくお客様から「内装が安っぽいんだよね…」と指摘されたものです。
今はダッシュボードにもお洒落にステッチでラインが入っていたり、所々メッキを使用して上質感が表現されるようになりましたね☆
また、Volvoもそうでしたがエアコンの吹き出し口が縦に長く、乗員により多く風を当てられるのもいいと思います(#^^#)

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スバル フォレスター Premium ドライバー側 <投稿者撮影>
もう少し拡大してドライバー目線で。
座ってみた印象としてはやっぱり「ボディ大きいなぁ(;'∀')」ですね。
見切りがし辛いとかはないですが、慣れるまではその大きさの為少し神経は使いそう…
メーターパネルはアナログと液晶画面が組み合わさったもので視認性はいいです☆
メーターが水平0指針になっているのもスポーティーでいいですね!(確かBCNR33GT-Rとかこれだった気が…)マルチインフォメーションディスプレイというらしいですが、燃費表示や車線逸脱時の警告表示、デジタルでのスピード表示も可能だそう。ただ、スピードメーターについては保安基準上の計器ではない、と注意書きがあるので注意です。ステアリング上左下のスイッチで操作可能ですが、押すのではなく、裏から押すのは少し驚きました。何故だ…(笑)
視線をさらに左奥へやるとダッシュボード上部の中央に6.3インチサイズの画面がありますが、マルチファンクションディスプレイといって、こちらは先進安全装備機能の動作状況やフォレスターの4輪駆動制御であるX-MODEについての表示が出るようです。
グレードがAdvanceの場合はドライバーモニタリングシステムというのが装備され、その情報もここに出ます。(簡単に言えばドライバーを常にカメラで捉えていて、一定時間目を閉じていたり頭が不自然に大きく動いたら警告、休憩を促す機能です。…音楽でノリノリになってヘドバンしたらやはり警告になるのかしら…(笑)(;'∀'))
個人的には全てナビのディスプレイで集中的に表示すればいいじゃん、と思うのですが、ナビはなんと最近では珍しくなってきましたがDIN規格のディーラーOPナビなんですね(;'∀')なので音楽などの再生方法もそのナビにより異なる、と。
なるほど、そりゃ表示出来んわな…というか、少し前ならこれで十分だったのがいつも間にかナビがメーカーOPになるメーカーや車種が増えて、気づけば今ではディスプレイは標準で、そこに車両の情報表示みたいな感じになりましたね…進化の速度が速すぎるぜ…ポケモンみたいに進化するアイテムをこちらから指定する形にしてくれよ…最近のポケモンはわかりませんが…(笑)
(自分はゲーム〇ーイのレッド、グリーンの世代です、おっと年がバレル(笑))
足元は、スバルは昔からそうですがペダルがアルミ☆でも足元は少し狭いかな、という感じです。また、オーディオの操作パネルが昔のスバル車にメーカーOPで設定があったマッキントッシュ仕様みたいな形で少し嬉しかったです☆懐かしい☆

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スバル フォレスター Premium シフト周辺 <投稿者撮影>
シフト周辺は装備によって少しスイッチが異なりますが、こちらの仕様では中央にX-MODEの切り替えスイッチがあるのは全車共通ですが、メーカーOPのアイサイトセイフティプラスの視界拡張を装備すると試乗車のように左側に「F.VIEW」、「S.VIEW」というスイッチが。これを押すと上段のマルチファンクションディスプレイ上にフロント周囲のカメラ映像とサイドのドアミラー下カメラによるサイドの映像が確認できます。基本的にはスイッチの切り替えでの作動ですが、そこに何か障害物などを補足したら警告して映し出してくれたらもっといいのにな、とは思いました。
でも、かなり周囲の状況は把握できるので大きな車体でも安心して乗れることは事実だと思います!( *´艸`)ちなみにこれを装備していない場合はシートヒーターのスイッチが来るようです。パーキングはオートホールド機能付きです。

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スバル フォレスター Premium 運転席周辺 <投稿者撮影>
運転席のステアリング右側には走行時のモード切替が可能なスイッチが。インテリジェント、スポーツと切り替えが可能です。インテリジェントは所謂燃費重視のECOモードですね。走行中の切り替えがあるだろうから、これは中央のX-MODEの切り替え装置周辺にあってもいいと思うんですがどうなんでしょ?( 一一)

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スバル フォレスター Premium 後部座席周辺 <投稿者撮影>
後部座席は前述の通りとても広いです☆
身長176センチの自分の体格に合わせて前の座席を調整した状態で、後ろの席は膝回りは拳2.5個分くらいの余裕が。ヘッドクリアランスも良く、同じく拳2.5個分ほど。
ホイールベースが2670くらいなのにこの広さは凄い!と思っちゃいました( *´艸`)
かなり広々とした印象で、さらに背もたれは2段階のみですがリクライニングが可能なので調整も出来ます自身の体形や体格に合わせられるのでこれはいいですね☆
なお、乗り込むのもそこまでヨッコイショ感覚ではなく◎。
 

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スバル フォレスター Premium リアドア、というよりステップを見てほしいw <投稿者撮影>
また、このフォレスターにはステップがついています!(写真左下の縁のあたり)これはSUVではあるのは大きい☆
例えば屋根に荷物載せるとか、屋根洗うとか、届かないことが多々あるので、そういう時にはここのステップに足を掛けられる、というわけです。
この着目点は(今のところ)他メーカーには見られない、というか僕は初めて見ました☆

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スバル フォレスター Premium 後部座席センターコンソール <投稿者撮影>
かなーり装備が充実しているフォレスター
後部座席のセンターコンソールにはエアコンの吹き出し口と後席シートヒーター機能のスイッチとUSBが☆ただ、携帯など充電は出来ても置く場所がないのは少し残念。
と思ったらフロントシートのバックレストにはポケットが。ここに差しとけばまぁ、いいか?一部、アタッチメントを使用している充電の場合は要注意ですが…
あと、これなら後部座席のエアコンユニットも欲しかったなー、やっぱり人それぞれ温度の感じ方って違うもんね('ω')それさえあれば装備的、ユーティリティーは個人的には文句なし!でした。
 

◆安全装備評価:(★★★★★)

安全装備についてはこちらも充実☆
特に今回試乗したPremiumは上位仕様なのもあり、ほとんどが付いてます。
以下の装備はグレード問わず標準仕様です。
・デュアルSRSエアバッグ
(運転席&助手席、運転席ニーエアバッグ、カーテン&サイド、歩行者保護エアバッグ)
ヒル・ディセント・コントロール
 ・アイサイト コアテクノロジー
 (プリクラッシュブレーキ / 後退時ブレーキアシスト / AT誤発進・後進抑制制御 / 
  ツーリングアシスト / 全車速追従機能付きクルーズコントロール / 定速クルーズ
  コントロール / 車線逸脱抑制 / 車線逸脱警報 / ふらつき警報 / 先行車発信お知らせ
  機能)
 
なるほど、カタログ見ながら他よりも項目少ないな?(・ω・?)
と思ったら最近の安全装備関連は全てアイサイトで賄っている感じですね。
まぁプリクラッシュブレーキやその関連だから当然か。
特筆すべきは歩行者用エアバッグまであることですね。あまり知られていませんが、スバルは昭和のレオーネの時からこれについては真剣に研究してたんですよ☆最初はぶつかったときに下から網を出して歩行者が車体下に巻き込まれないようにする、みたいな試作品もあったようです。
 
そして。。。
現代のスバル車について書く以上、自分が元スバルの販売員であった以上!(笑)
 
アイサイト!書かずにはいられない!! 
(荒木先生とジョ〇ョファンの方、ごめんなさい)
 
ええ、アイサイトです。
自分が記憶している限り(記憶ですみませんが)、「前走車をカメラで捉えてブレーキを掛ける、前走車に追走する」という機能を持ち込んだのはこれが最初だったと思います。それまではレーダーでの捕捉でのプリクラッシュブレーキはあった気がしますが、カメラで立体的に物体を捉えて追突防止だけでなく横方向からの飛び出しなどにも対応が可能になったこと(初期は対応しきれていなかった気もしますが今となっては)は、車の安全機能において革命を起こしたように思います。
今ではその機能に誤発進抑制制御がついたり、車線からはみ出ると警告したりと凄く進化したなぁ、と思いますが。
上記のアイサイトは機能的に自分が求めるものが付いているか、よく確認の必要がありますね。
以下の装備についてはメーカーOPの扱いになります。
 
・アイサイトセイフティプラス -運転支援‐ ※PremiumとAdvanceは標準装備
 (スバルリヤビークルディテクション / アダプティブドライビングビーム)
・アイサイトセイフティプラス -視界拡張-
 (スマートリヤビューモニター / フロントビューモニター / サイドビューモニター)
 
スバルリヤビークルディテクションは所謂ブラインドスポットモニタリング機能ですね。後方から車両が接近してミラーの死角にいるときにドアミラーの外装、室内側が大きくピカピカと光って車両の接近を知らせてくれるものです。いいなと思ったのは点滅の面積が大きく、気づきやすいこと。意外とミラーの端っこがチカチカするだけだと気づきにくかったりもしますので…
アダプティブドライブビームは夜間に前照灯使用時に前方からの車両の光を検知すると前照灯を下向きにして対向車に配慮するものですね。
こちらも使ってみると結構便利です。自分で設定しなおす必要ないから運転に集中できますし。
スマートリヤビューモニターは車内のバックミラー表示をリアゲートに装備されたカメラの映像に切り替えるというもの。例えば車内で視界確保出来ない位に荷物を積んだ時などに、後方視界を確保出来るというやつです。まぁ、あると便利…かな?
いずれにしてもかなりの安全装備が装着されているのは間違いないです。
特に運転支援の装備については全車標準にしてほしいですね☆
 

◆ドライビングインプレ評価:(★★★★☆) 

さて、試乗です。
さっそく行ってみたいと思います。
徐行しながら公道へ。裏道みたいなとこからスタートだったのでお店に隣接した国道へ。曲がったり加速したりしながら感触を確認していきました。
 
まず第一印象は、SUVでありながらやはり重心の低さを感じる、といった感じ。
水平対向エンジンとシンメトリカル(左右対称)AWDならではの、上屋であるボディがあまりぶれずに、例えると座った重い椅子がそのままスーッと動き出して加速する感じ。
ボディのふらつきはなく、これは通常や高速走行は勿論、アウトドアや悪路などでも車体が安定するので運転しやすい上に安心感あるでしょうね☆
そのためか、乗り味はかなりどっしりとした感じ。キビキビと振り回して乗る、という感じではないですね。
 
ステアリングのレスポンスとしては切り始めて11:05分くらいの位置から車体が反応し始める感じ。このサイズでこれくらいの応答なら乗りやすいかと思います。
が、反応的に少しリアが重めかも?このボディの大きさだからそんなもんかなー、位に捉えていたんですが…ボディの剛性は高い方だと思います。段差乗り越え時の衝撃もいなしてくれるし、サスペンションのセッティングもしなやかな方ではないかと。
でも上質な乗り心地というよりは少し突っ張ったような…タイヤが固いんでしょうか?('ω') (って書いてて違ったらスゲー恥ずかしい…ので、あくまで個人的な感想です(^^;)
乗ってて気づきましたが、窓がとても大きく取られているので視界が広く色々確認がしやすいです☆ただ、その反面車体が大きくも感じてしまうのですが…この辺りは好みもあるかもしれませんね。
加減速については2.5リッターのNAですが、2,000回転くらいまで回せばトルクがモリモリと出てくるので楽にも加速出来ます。巡行も少しアクセル踏むだけで充分
一方ブレーキもしっかりと効くし、コントロールもしやすくていい感じ☆リアがフワッと浮き上がる感覚もなく安心感があります
 
ただ、ネガな点を挙げるのであればミッションがリニアトロニック、CVTなせいかエンジンブレーキはそこまでガツン!と効く感じではないです。恐らくはフットブレーキでの制動が多めになるかと思います。
 
自分が最後にスバル車を運転したのは7、8年前になりますがその時に比べるとやはりボディもものすごくしっかりしてるし、性能も全然上がっててびっくりしました。
久しぶりに乗った水平対向エンジン、やっぱり魅力的ですね☆

◆総評

個人的評価ですが、100点満点中85点、かな(^^)

これはねー、価格帯考えてもかなり魅力的に思いました。
売れてるのも納得です。
特に昨今はSUVはブームですし、その中でこの装備、この性能であれば特に20代~30代の家族連れの方には注目されると思いますね。オフロード性能までは残念ながら試せていませんが、それでもキャンプだとか河原遊びに行くだとかスキーだスノボだ、みたいな用途にはバッチリあってますし、あのラゲッジ容量あるなら相当物も積めます
先代型よりも大型したことでよりSUV色もさらに強まりましたし、X-BREAKみたいなアクティブギアとして使える仕様もあるなら他メーカーは戦々恐々なんじゃないかな。
 
点数としてはやはり何点か気になった点が。
・ナビとインフォメーション、マルチファンクションのディスプレイはメーカーOPでセンターコンソールに大きいの1つで集約すればよくない?
・後部座席にも後部座席用のエアコンのユニット欲しい!
・ボクサーターボが欲しい!
 
ってとこでしょうか。
特にナビ。社外品含めて検討できるのはアリですが、走行中にナビの画面見てディスプレイ見て、メーターパネル見て、というのはどうかと。一つのディスプレイに集約していいのではないかと。視点の移動が多い=前を見てない時間が多い、ということにもなります。そこはアイサイトがあるから大丈夫、というの違うと思うんですよ。何かの拍子にOFFになっていたらどうするんでしょう?ご丁寧にこの車、マップランプ付近にアイサイトのOFFのスイッチありますし。
最新の安全装備が付いているのはいいですが、それはあくまで補助であり、そこを前提にした使い方をさせるのは×だと思います
2番目は完全に自分の希望もありますが(笑)、でもここまで室内大きければ温度の感じ方は座席によって違うのでは。そういうのあってもいいと思う。
3番目は、やっぱり元スバル関係者としてターボ仕様が欲しいですよね。ダウンサイジングでもいいですから。2リッターのターボでも十分トルクは賄えると思うし、ぜひ復活させてほしいですね。STi仕様とかでないのかな。
まだ今後年次改良もあると思うし、今後が楽しみですね☆
マジに、かなり実力あるSUVだと思います。
 
最後に、試乗に付き合っていただいた営業Tさん、ご対応頂きありがとうございました。(^^)
 
以上、インプレでしたー☆