アバルト仕様以外にもフェラーリとコラボした「トリブート・フェラーリ」仕様やマセラティとのコラボモデルなんかもあったりして、とても沢山のラインナップからさまざまなオーナーさんの仕様があって面白いですよね😃
エクステリア(★★★★★)
試乗車は595が「Bianco Gara」という白色で、コンペティツィオーネは「Grigio Campovolo」というグレーの色。
全く以て初めて見るわけでもないのでこれまで感じてた印象も踏まえてではあるのですが、やはりコンパクト!でもコンパクトでも通常の500が可愛いというルックスなのに比べてこちらはカッコいい!゚+.゚(´▽`人)゚+.゚になりますかね☺️
表情については最近のクルマでは少なくなった丸いお目目です☺️
この可愛らしい顔つきでスポーティーなのはあまり想像つかないですよね😅
ちなみに595もコンペティツィオーネも外観上はあまり目立った違いはありません。
595はアルミホイールが16インチに対しコンペティツィオーネは17インチとか、各部色のアクセントが異なる、と言った程度です。
が、馬力で見ると
595:145ps/5,500r.p.m.
595コンペティツィオーネ:180ps/5,500r.p.m.
車両の重量は595が1,110kgに対し、コンペティツィオーネは+10kgです。
うん、さすがはコンペティツィオーネ。
これ、英語で言うコンペティション、競技仕様とかって意味ですもんね。
ただ、この595のコンペティツィオーネについては競技仕様という名前の割にはエアコンがフルオートになったり革シートだったり、むしろ装備充実して車両重くなってるという(笑)😅
もちろん、その重量差を簡単に覆すくらいのパワーアップはしてるんですけど。このあたりがイタリアンの気楽に行こうぜ、的なノリなのかもしれません(笑)😅
エンジンルームも拝見しました。
写真はコンペティツィオーネのモデルですが、あまり大差はないようです。
コンパクトサイズのルームに詰め込んでることもあり、結構隙間は少なそうに思いました。
タービンはラジエターの直後にあるというのも面白いレイアウト。ラジエターを通過した空気でタービンも冷やすんだろうか?🤔
ボディの作りについてはバルクヘッド側とストラットタワーがほぼ合体してるような作りで、横から見てもこの部分に補強を割いていることが伺えました。
これだとハンドリングもレスポンス良さそうですね🙂
なお、ブレーキはコンペティツィオーネについては世界的に名高いイタリアのBrembo社製のものが採用されています☺️また、前後ドリルドディスクローターとなり、放熱性も上げています。
595は通常のブレーキです。
リア周りについてはハッチの開け閉めは手動。電動の機構もありません。まぁ、コンパクトカーですしね😅
開口部とラゲッジスペースはかなり狭め。(その分、リア周りの剛性確保に割いてるように伺えました。)大人1人の大きめ旅行鞄1つくらいですかね。座席はバタンと半分ずつ倒せますが、ハッチ側からは倒せず、キャビン側からのみ倒せます。
その他、リアではマフラーがコンペティツィオーネだと4本出し、595では2本出しになります。 アクセサリーのマフラーで4本出しにすることも可能です。
インテリア(★★★☆☆)
今回は幸いなことに(?)どちらもマニュアル車をご用意していただいたのですが、ベースの595については左ハンドル仕様でした。
まぁ、先日のカマロでもっとデカイの経験してたので車幅感覚は困りませんでしたが(笑)
運転席に座った感じは595の方は左ハンドルであったせいもあるのですが、左足側のフットレストがとても広い🙂シートは595はデザインが昔のスポーツカーのバケットシートのような感じです。こういうのお洒落!
ただ、595とコンペティツィオーネではシートが異なり、595はそこまで問題ないのですがコンペティツィオーネはバックレストがカーボンのスポーツシートとなっており、リクライニング調節のダイヤルがドアを開けないと調整出来ない(!!😱💦)これは少し設計的にどうかなー、と思っちゃいました。
逆に右ハンドルでの仕様だったコンペティツィオーネは左足側のフットレストはほぼ皆無です。全体的にペダルレイアウトが左側にオフセットされてるようで、少し体が捻れるというか、体は正面なのに足だけ左側に傾けられてるような感覚がありました。
不思議なのは、クラッチを踏む感じが左右のハンドル仕様で異なること。
個人の癖もあるとは思うんですが、自分の場合は普段がマニュアル車なのもあり、クラッチペダルは踵を付けて踵を軸に踏む感覚なんですが、左ハンドル仕様のクラッチのバイトポイントが比較的上の方で、操作が少ししづらかったです。
一方、右ハンドル仕様ではクラッチペダルの操作は全く問題なく、普段の愛車と同じ感覚で運転できました。
元は左ハンドルがデフォルトなわけですが、右ハンドル仕様にする際に色々変更してるのかもしれませんね。FFだからクラッチワイヤーの取り回しが違うとか、力の伝わり方が違うとか、そういうことかと思います。
見切りについては見易いというよりも、コンパクトなので予測、把握がしやすいといったところ。取り回しは確かに楽チンでした☺️これはグレード問わず、ですね。女性の方でも楽々運転出来るんじゃないかと思います☺️
メーターパネルは両者共通。
通常は丸いメーターパネル内に速度計と回転計がそれぞれ表示されますが、スポーツモードに切り替えると赤を基調としたパネルに変わり、スポーティームードを高めてくれます。
面白いのは、どちらもターボモデルなので運転席にブースト計が付いてるのですが、左と右ハンドルで取り付け位置が違うという(笑)😅
左ハンドルだとメーターパネルの左側にあり、視界的にも操作的にも邪魔にならない位置にあるのですが、右ハンドルでの場合は何故かダッシュボードの上にドン、と置かれたような形なので、イスのセッティング位置によってはとても視界の邪魔になる可能性があります。
なお、ブースト系の移設キットも社外で販売されているようです。
ダッシュボード上部にある純正ブースト計をメーターカバー右横に移設し、ダッシュボード上をすっきりさせることが可能です。
ステアリングはチルトのみ対応。
他、運転席周りでは595はエアコンがマニュアルエアコンですが、コンペティツィオーネはフルオートです。
ドアミラーは電動格納はしません。手でバタンと倒す感じです。
また、オーディオについては現行モデルについてはスマートフォンを接続させて音楽を楽しむことは可能です。が、中にはi-podで普段聞いているものを聴きたい!という方にはアクセサリーというかパーツもあるようです。
後部座席についてはやはりというか、乗り込むのは少し大変です。
天井もこのクラスとしては高めにも思えますが、身長176センチの私ではやはり後部座席座ると頭が天井に当たりました😅膝周りも指が1、2本入るかなー、くらい。ですが横幅は比較的広く、窮屈感はありませんでした☺️
安全装備(★★☆☆☆)
最近のクルマですが、この項目についてはあまり評価的に高くは出来ず…というのも最近流行りというか、よく装備されてるであろう安全装置は殆ど設定がないのです🤯
ABSや電子制御でのスタビリティコントロール、エアバッグ(運転席、助手席、サイド。運転席についてはウィンドウ、膝周りにも。)などはあるのですが、それ以外はシートベルトくらいです😱
うーん、さすがにこれは厳しいかと…😱💦
ドライビングインプレ(★★★★☆)
上記を踏まえていよいよ試乗です。
まずは左ハンドルの595から。
着座位置に違和感(上記、ペダルの件です)はありつつも、各部調整して出発。
まず感じたのは少しステアリング重め?🤔電動パワステのようですが、低速だとあまり効かないのかな?
左ハンドルはまだまだ慣れてないので慎重に公道へ。
公道への段差はポン、というよりはズン、という感じが。
ボディは結構ガッチリしてるように思うんですが、サスペンションが突っぱねてるように感じなくもないです。
次に感じたのは、595のノーマルモードだと、アクセルを1/3くらい開けてもあまり目立った加速はせず、4割くらい踏み込むとようやくパワーが出てくるような。
スポーツモードに切り替えると、ハッキリとわかるくらいパワーが出るようになりましたから、完全にコンピュータで制御してる範囲のようですね。
通常はスポーツモードにしたままでもいいかも。それくらい、こちらのモードは運転しやすく、ちょうどいい感じでした🙂
あとはこちらの595についてはブレーキも問題なくしっかり効いて好印象ではあったのですが、段差を越えた際や旋回時に右リア付近からキィキィ音が聴こえてましたので(たまたまその試乗車特有の現象の可能性もありますが)、乗り越えた時の感覚といい、ボディとサスペンションのマッチングが少し合ってないかも?🤔とも感じました。
通常、近所を乗るくらい、足車として使う分には全く問題ないとは思うんですけどね😅
続いてコンペティツィオーネ。
こちらはマフラーも4本出しになる関係でなかなかの爆音です。
地域によっては夜中は近所迷惑になるかも😅💦
音を擬音語で例えると、
バオンバオン!!!
という感じですね。
こちらは右ハンドルだったのでとても乗りやすかったです。
やっぱりクラッチのバイトポイントも違いますもん、少し。ワイヤーの感覚もこちらは操作しやすかったです。
こちらはまず感じたのは、ステアリング軽い?🤔でした(笑)
営業さんは、同じ設定なのでそれはないと思う、とは仰ってましたが…もしかするとパワーが違う分、パワステの制御を変えてる可能性はあるかもしれません。電動パワステですし。
こちらは公道へ出るとき、段差をポンと乗り越えた感じでした。
加速もパワーが違うからアクセル少し踏んだだけでもストレスなく加速し、とても運転しやすい☺️
ブレーキも増大したパワーをしっかり受け止めるように効いて、扱いもしやすかったです。
何か、手足のように操れるような感覚でした。さらには音は少し吹かすだけでもバオンバオン言うので、これがまた気持ちいい😅💦
うーん、癖になりそう(笑)
強いて難を言うなら足元はかなり狭いので長時間の運転は少し疲れるかもな、と思ったくらいです。
また、こちらの方は595で感じたサスペンションの違和感もなく、剛性感も何だかドイツ車のような感じでした。イギリスやフランスの車種にあるような、路面に吸い付くようにしなやかに走る、という感覚ではなかったです。
総評
2台それぞれですが、
595:100点満点中、83点!
コンペティツィオーネ:88点!
運転性能だけ見るともう、断然コンペティツィオーネです、おすすめは。とにかく楽しい、気持ちいい☺️
ベースの595はやっぱりサスペンションの音が気になったかな、という感じです。
が、金額を考えると595は299万円、コンペティツィオーネは376万円(共にマニュアル仕様)。
個人で楽しむならとてもアリ!な選択と思いますが、安全装置面、価格面を考慮にいれると少し厳しいかな、という面もある気がします。どこに重きを置くかで評価が全然変わってくるクルマだなー、と思いました。
でもさすがはイタリアンというか、どちらも乗ってて楽しい☺️
ので、この雰囲気、楽しさに惚れたら即!買いだと思います。理屈で天秤に掛けて考えると後悔するかもしれないですね、感情で捉えてOKならGoでいいと思います(笑)😊
特にマニュアル!女性の方にもオススメです!
最後にご担当頂きましたKさん、今回もご丁寧に対応頂きまして誠にありがとうございました☺️
以上、インプレでしたー( *´艸`)
※あくまで主観的評価となります。