今日は、実家のクルマを点検に出す際にエンジンが掛からなくなるというトラブルに陥り…その関係で30分ほど遅れてしまい、整備の方の都合と合わなかった都合で小一時間程クルマを試乗出来ることに。
ということで目をつけてたアテンザに試乗させてもらいました!
アテンザと言えば今のマツダのフラッグシップ(になるのかな?それともCX-8か?)!
そういえば昔はコスモとかルーチェなんてのがあったもんですが…
元々はマツダのカペラの後継でしたが、現行の3代目になって高級感が急激に増した感じですよね。初代のアテンザもデザイン的に私、大好きでして、当時大学生?だった中雑誌を見てはため息ついていたのを思い出します☺️
昨年にフルモデルに近いくらいのビッグマイナーチェンジを行い、装いを新たにした現行アテンザ。
時期型の噂もチラホラ出てきていますが、インプレッションしてみたいと思います。
今回は時間的にはたっぷり乗れたので、気づいた点など色々書いて行きたいと思います!
ナンチャッテ自動車評論家、sazabinさんのインプレです。
なお、あくまで個人的観点なので気を悪くされたらすみません。
個人的評価ですが各項目については5段階で評価したいと思います😃
試乗車:アテンザ
グレード:XD L-package
☆目次★
エクステリア(★★★★★)
試乗車はジェットブラックマイカ。メッキが多数使われている上、抑揚のついたダイナミックなデザインなので外装色が黒になると迫力が!!😳💦💦
マイナーチェンジ前のオラオラ系の顔つきも好みでしたが、これはこれで、見慣れてくるとカッコいいですね☺️
マツダの中ではSUVを除けば一番大きな車種なわけですが、3サイズはというと、
全長:4865mm
全幅:1840mm
全高:1450mm
ホイールベース:2830mm
ライバル的にはトヨタのカムリなんかは同じFFだし、ガチンコかもしれません。
全体的な印象は何といってもスタイリッシュ!😃
4ドアセダン、というよりも4ドアクーペと言っても過言ではないような。今となっては本格的にこのジャンルが確立されたので、例えばBMWのグランクーペシリーズやアウディのスポーツバックシリーズらに比べればセダンという形になるけど、それでもとても魅力的な流線型のラインですね☺️
フロントグリルはこれまでの多数のバータイプからメッシュ状に突起が編み込みされたような、マツダ車の他ではあまり見られない独特のデザイン。バータイプよりもグリルが強調されるように見えるため、横長に幅が広がったようにも見えます。
マイナーチェンジ前まではそのグリルを縁取るメッキがヘッドライトの上に延びていて、まるで眉毛のような感じに精悍な印象を与えていましたが、マイナーチェンジ後ではヘッドライトの下側に延びていて、マツダ全体の顔つきのアイデンティティーを失わずにいながらもそれまでとは違う印象を持つ顔つきに変更することに成功しています。
グリル上部は少し出っ張り気味の為、空力を考えるといくらか抵抗になる気もしますが、他のマツダ車とのデザイン的な統一感を優先したのかな?という印象。
フロントフェンダーを抜けた空気は恐らくはドアミラーと窓の隙間を抜けて、ドアパネルのラインに沿って後方へ抜けていくんだろうな、という流れが伺えます。
ボンネットからルーフを伝って流れた空気はCピラー麓、リアフェンダー上部の棚で交わり、綺麗に整流されそうです。
トランクフードはよく見ると、全体的になだらかなアーチをつけてあって、ダックテール形状になってますね😃
うんうん、これならこのテールがジャンプ台みたいな役割を果たして風がリアバンパー付近で渦にならないので抵抗も少ないかと思います☺️
昔からマツダはデザインでは評価されてましたが、魂動デザインを纏って以降はよりその流れが顕著ですね。
特にこのヘッドライト周辺なんかはレクサスなんかでも取り入れられそうな形状や、メッキパーツの使い方をしてるように思います。
次に驚いたのはリアドアの形状。
こういう流線型状になった車はデザイン上としても、リアドアが後ろに延びた形状のものが多いのですが、アテンザはある程度延びてはいるものの、意外とバッサリと切り落としたような形状に。
これがどう影響するかと言えば、乗車時に体にドアをぶつける心配がなくなるんですね。デザイナーさんがそのあたりまで意識したかはわかりませんが、リアドア開けて側に立ったとき、比較的人の体の形状に合わせて当たらないような形になってました。😳💦
サイドシルは少し高めですが、足が引っ掛かるほどではありません。
恐らくは去年のマイナー時に2018年度のヨーロッパの横方向の衝突安全性にも考慮して設計したものと推察します。
ボンネットも開けてエンジンルーム見てみました😃
最近の輸入車や一部国産車はストラットタワーまで含めてスッポリとカバーするような形で、バルクヘッド部と連結させるような構造を取る車種が多いですが、このアテンザはストラットタワーが剥き出しのタイプ。
後付けパーツでautoexeのタワーブレースなんかを付けてみるとフロントの捻れ剛性やフロントの剛性自体がアップするのでよりしっかりとした乗り心地に出きるかも。少しゴツゴツするかもしれませんけど😃
バッテリーはバルクヘッド寄りに搭載、ディーゼルエンジンはフロントのオーバーハング搭載なので結構なフロントヘビーが予想できます。となると、試乗時にはリアのサスペンションがどれだけ路面にタイヤを押し付けるかに注目してみたいですね。
その他外観でおおっ!😃と思ったのはワイパーの動き方!
一見、普通に二本のアームが動いて水滴を掻き出してるように見えますが、掻き出すときに必ず拭き取れないスペースが出ますよね?、二本のアームの真ん中辺りとか運転席側の下の方とか。
このアテンザ、まず二本のアームの間は拭き取れないスペースはあるものの、とても小さい!😃大体5センチ幅くらいでしょうか?目分量ですが。
運転席側の下の方とかも、運転席から見たときに拭き取れないスペースの高さがメーターフードに隠れるくらいなので、見えるスペースとしては下の方は拭き取れないスペースがないようにみえる!😳これは凄いなって思いましたね☺️
ドライバーのことキチンと考えた設計だな、も思いました。
ホイールサイズは225/45R19なので維持の際はタイヤ代にはご注意を、という感じでしょうか。
トランクはセダンとしてはかなり広い方と言えると思います。残念ながらメジャーで測るのを忘れてしまったのですが、見た感じにはゴルフバッグ2、3個は行けそうな感じでした。
また、トランク側からレバーで後部座席は倒せるため、長尺物もOKです☺️
インテリア(★★★★★)
インテリアはグレードがL-packageという一番上のグレードであったのもあり、もうね、至れり尽くせりです(笑)😅
シートはL-packageなので当然ながらレザーシート。勿論運転席、助手席はシートヒーターに加えて電動メモリー機能付きのシートですし、ステアリングヒーターも付いてます。
センターコンソールはメッキパーツとスウェード調の本革を組み合わせたシックな高級感を醸し出すもの。一部ウッドパネルでしたが、木目もチャコールグレーのような焦げ茶色のお洒落なものでした☺️
メッキパーツもさりげなく使うように留めてるので、嫌らしい高級感ではなく、落ち着いたもの。革には所々ステッチが見られました。
ステアリング周りはオーディオのコントロールスイッチは勿論、Bluetoothの通話オンオフスイッチ、クルーズコントロールのスイッチなども。メーターパネル内のディスプレイ切り替えも勿論可能です。
メーター視認性は全く問題なし。
必要な情報は切り替えて使いやすい機能を使う、という日本的なお気遣いのメーターですね😃
標識の情報やスピードのデジタル表示はガラスの方に投影表示も可能。
メカ好き、新しいもの好きな方ならこの辺りでノックアウトされそうです(笑)
ボンネットの見切りはロングノーズの為見辛いは見辛いですが、逆に縁の部分がほぼ端と認識も出きるので意外とすり抜けも行けました。ここは驚いた😲‼️
カップホルダーはセンターコンソールにスライド式?のカバーが出きるタイプのもので二個。USBはコンソールボックス内に2つ、シガーソケットも装備あります。
後部座席は座ってみても足下広々。😃
身長176センチの私で拳1つ弱、ヘッドクリアランスは形状的に少し傾斜気味ですが、私の場合は指が入るくらいの隙間は出来たので平均身長の方なら問題ないかと思います☺️
なお、後部座席もセンターの背もたれを倒すとアームレスト兼、カップホルダーが二個。
しかも驚いたのは後部座席用のシートヒータースイッチまで!😍
しかもUSBの端子まで装備!右側の四角いのです。
国産車でここまで装備充実した車、珍しいんじゃないですかね?😃
なお、L-packageにはリアウインドーの電動サンシェードが装備されてます。
運転席からワンタッチなんですが…なんと言うかもう、007の世界みたい(笑)😁
そう言われてみると確かに内装の雰囲気は英国車に似てるかもしれません。
試乗車はホワイトレザーだったので、汚れてくるとちょっと残念な気持ちになりそうですが…国産ではこの配色はあまりないかも。
ドア内装、内装もホワイトで統一されており、良いですよね、こういう高級感☺️
パッとイメージ浮かんだんですけど、白州次郎みたいなダンディーなおじさんが白のチノパン履いて颯爽と乗り回したら最高にカッコ良くない?なんて考えてましたね☺️
まぁ、現実見れば自分は白州次郎どころか単なる中年体型アラフォーのオッサンな訳ですが…ハイ(泣)(。´Д⊂)
ペダルレイアウトはマツダお得意の、足を伸ばすとアクセルに自然と足を置く感じ。オートマだったので左足は自然とフットレストに置く形になります。
アクセルペダルは勿論オルガン式。
ちなみにオーディオはCDに対応しており、Bluetoothや別途USBでの接続も可能です。ただし、CDやDVDはメーカーオプション扱いなのでご注意を。
安全装備(★★★★★)
標準で装備されてるものから列挙すると、
・ダイナミックスタビリティコントロールシステム&トラクションコントロールシステム
・斜線逸脱警報システム
・スマートブレーキサポート&マツダレーダークルーズコントロール
・ブラインドスポットモニタリング&リアクロストラフィックアラート
・AT誤発進抑制制御
・スマートシティブレーキサポート
・ドライバーアテンションアラート
エアバッグについては運転席助手席、カーテンまで標準。ABSも標準。
マツダが凄いなと思うのはこれがほとんど標準でついてることですよね…😅コスパ高いわ。
ドライビングインプレ(★★★★☆)
さて、では注目の走りは?
試乗したのは2.2リッターのディーゼルターボモデル。
スペックとしては最高出力190ps(140kW)/4500rpm、最大トルク45.9kg・m(450N・m)/2000rpmなので、かなりパワフルなのかな?という印象。
ということで試乗スタート。
エンジンスタートさせてもあまり振動がない。これは期待出来そう😃
ステアリングを切りつつ道路へ。
段差を越えてもポン、と軽くいなす感じで、微振動もなく。
うん、印象としてはボディはしっかりしてるな、という印象(^^)
特にフロントがスゴくキッチリ、というより少し固めかな?
バッテリーもだけど重たいディーゼルエンジンをフロント端に載せてるからその分、フロントを固めにしてるのかな、という印象です。
直線でアクセルを3割程踏み込むと、
グルルルゥゥォォオオオオオオオ!!
という獣の咆哮のようなディーゼル独特の音をさせながら加速!😃
勿論、トルクで一気に引っ張られるような感じなのでモタツキ感は皆無!感覚的にはガソリンエンジンみたいです!
パドルシフトの変則も早い!😃これならマニュアルじゃなくてもいいかも!?と思いました。左足は暇なんですけどね(笑)😅
減速も最初はあえてギアを落としてエンジンブレーキを体感。
ポンポンとリズミカルにシフトダウンし、エンジン音が高まったと思ったらグン!と急速にエンブレが効きました☺️
体感的にはディーゼルならもう少しメリハリというか、ガツッと利いてもいいかな?とも思いましたが、不満に思うレベルでもなく。😃
次に通常のブレーキング。
距離を取り、後ろから前へ押し込むようにゆっくりペダルを踏むと、
スゥー…
っと、本当に例えるとこんな感じでしたが、車体も安定した状態を保ったまま、狙い通りの場所にピタッと止まりました。これ、すげぇ!と大喜びしちゃいました☺️
一番凄いなと思ったのはコーナリング。
なんと言うか、乗り味を例えるとドイツ車の感覚よりも英国車、ジャガーのXEの感じに似てます。
違うのは恐らくは荷重の伝わりかたな気がするのですが。
減速してステアリングを例えば左に切ると、荷重がフロントの両輪から右フロントに乗って、旋回中にはその力が段々リア側へ荷重が移動して、車体がまっすぐになったらアクセル踏むとまたリア側に移る、という感じになると思うんですが、その力の伝わりかたがジャガーと似てる気がします。
ただ、ジャガーの方がその伝わりかたの粒子というかドットというか、それがより細かい感覚、線が繋がってる感覚で、アテンザは似てるんだけどそれがもう少し段階的、点が少ない様に感じる、というか。
駆動方式の違いもあるのかもしれないんですが、次期型はFRになる、という噂もあり、これがFRになるとどうなるんだろう?😍とスゴく楽しみにもなりました。
ステアリングを少し切るだけでも間髪入れずに応答するし、切り始めも気持ちがいい☺️
先日のBMWの次に、乗ってて楽しい、気持ちいい、と感じました。
乗り心地も気になる点はなく、快適そのもの。
マツダの本気を思い知った試乗でした。
総評
個人的評価ですが、 100点満点中94点。 (ノ´∀`*)
これはね、本当に今日乗れて良かったと思いました。
ちなみに6点引いたのは些細な点ですが、気になったのは二点のみ。
一点目、後部座席中央のヘッドレストを2段階上げると後方確認時に邪魔に。
まぁ、これは調整次第なんですが。
二点目、パドルシフト使用時に、ディスプレイにギアの何速かが表示されない。
これね、何故かメーターパネル内にしか表示されなくて。
これがヘッドアップディスプレイにも表示されたらもっといいのに!とこれだけが残念でした。とはいえ、気にする人がどこまでいるか、という気もしますが(笑)😅
あとは特にないかなー😃
一番感動したのはやっぱりそのコーナリングの気持ち良さ!
FFでもここまで上質なものに出来るんだ!と驚きと発見もありました。
前が重いから前は固めて後ろの足は前に追従するようにとても柔らかい、というよりしなやかに動いてフォローして、っていう感じでした。
これはいいです。
ヨーロッパ車の感覚に近いじゃないか?と思うとこもありましたし、興味あれば是非一度試乗をおすすめします!
以上、インプレでしたー( *´艸`)
※あくまで主観的評価となります。